広告企画:「ウルティマ オンライン 甦りし王国」生まれ変わったその姿を見よう

「ウルティマ オンライン 甦りし王国」生まれ変わったその姿を見よう

Text by 麻生ちはや

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 生まれ変わったブリタニア王国へようこそ。
 前回は「ウルティマ オンライン」(UO)の新クライアントである「ウルティマ オンライン 甦りし王国」(UOKR)によって一新されたグラフィックスとインタフェースを中心にレポートをお届けした。かつてのプレイヤーやアカウント休眠中の読者の中には,新しくも懐かしいブリタニアの様子を見て,つい「帰りたい」と思ってしまった人もいるのではなかろうか?
 さて今回は,そもそもUOってどんなゲーム? 何ができるの? という人などを対象に,自由気ままなブリタニア生活の様子とその魅力を書こう。UOを語るうえで欠かせないフレーズ“圧倒的な自由度の高さ”という言葉の意味を少しでも感じ取ってもらえれば幸いだ。
 日本シャード(ゲームサーバーのこと)が生まれる前からブリタニアに在住し,キャラスロットに空きなどない! というベテランプレイヤーの方々には,「何を今さら……」と思われてしまうかもしれないが,そんな皆さんにだって,右も左も分からない,懐かしい時代があったはず。UOKRの登場を機に,どうしてこんなに長くUOをプレイしたてきたのかぜひ思い返していただきたく,また,UOは初めてという人は,この個性的なMMORPGがなぜ10年も続いているかという理由の一端に触れ,初代プロデューサーのロード・ブリティッシュことリチャード・ギャリオット氏の目指した徳高き世界に参加する助けとしてもらいたい。

 

 

……それはフェルッカから始まった

 さて,まずは長い歴史を誇るUOの過去についてちょっとお話ししよう。その昔,ウルティマ オンラインには“フェルッカ”と呼ばれる危険な世界しか存在しなかった。フィールド上でのPK(Player Kill=ほかのプレイヤーを攻撃すること)や盗みといった危険な行為が自由に行えるフェルッカでは,信じられるのは己のプレイヤースキルのみ。一瞬の油断が死を招き,自分の死体から金目のアイテムをごそごそと漁る殺人者の姿を,幽霊になったまま恨めしげに見つめることしかできないという恐ろしい世界だ。
 だが,そんなハードな世界観に魅せられた,腕に覚えあるプレイヤー達がこぞってブリタニアの住人となっていった。PK行為を重ねるプレイヤーにはシステムから賞金がかけられ,その首をはねて持ち帰ればゲーム内通貨と交換できた時代すらあったと言えば,その状況を想像できるだろうか?
 ベテランプレイヤーの中には,1990年代の終わり頃,Yamatoシャードで行われたギルド大戦(※)のことを思い出す人もいるだろう。最盛期には200名対200名ほどの戦いとなり,負けたギルドは最終日に処刑,その場で解散させられるという苛酷にして凄惨な戦いが繰り広げられたのである。

 

(※)ああ,Yamato War!

 日本シャードがない時代からプレイしていたベテランユーザーが,日本シャードの開設と同時にお引越し。その際に元Bajaと元Napa Valley(どちらも海外シャード)の二つに別れて,戦争が行われたのがYamatoWarの発端。
 Yamatoシャードに当時存在していたギルドの9割近くがどちらかの派閥に加わって,対人戦を楽しんだ。通りすがりのPK行為とは異なり,お互いが色分けしたローブに着替え,時間と場所を決めて戦闘を開始するというスタイル。当時は日本もADSLサービス開始前でPCのスペックも低かった時代ゆえに,プレイヤーが集まるとラグもひどく,どちらの派閥にも大量の死者が出た。アイテムを失わない「保険システム」もなかった時代だけに被害もひどかったが,Yamatoの多くの住人が熱く燃えて,この戦争を楽しんだ。

 

 やがて,いくらなんでもそれでは厳しすぎるということで,フェルッカと瓜二つだが,より安全な「トランメル」をはじめとした新エリアが次々とが導入されていった(厳密には,「フェルッカ」という名前が作られたのもそのときだ)。かくして,現在ウルティマ オンラインでプレイヤーが行動できるのは,「フェルッカ」「トランメル」「イルシェナー」「マラス」「徳之諸島」の五大陸となり,それぞれの大陸は「ムーンゲート」と呼ばれるポータルを通じてのみつながることとなる。
 イルシェナー,マラス,徳之諸島の三つは後の拡張パックにより追加された,UOの歴史の中では比較的新しいエリアだ。だが,PK行為が原則不可能なこれらの新大陸が追加された現在でも,フェルッカには,そこでしか手に入らない数々のメリットを求めて日々多くのプレイヤーが危険と隣り合わせを承知で乗り込んでいく。何度も泣きながらフェルッカから帰ってきた経験のある筆者は声を大にして言いたい。UOの真髄はフェルッカにあり! なので新規プレイヤーの方々は,“Young”の称号が取れた暁には,ぜひともあちら側の世界を一度は体験してほしい。きっと泣きながらトランメルに帰ってくることになるだろう。UOKRでフェルッカがどのようなグラフィックス的変貌を遂げたかを確認するためだけにも行ってみる価値はあるはずだ。

 

フェルッカ トランメル
イルシェナー マラス 徳之諸島

 

スキルによって違うブリタニアの遊び方

 さて,ここからはUO最大の特徴といえるスキル制についてだ。UOでは,キャラを作成し,最初はザコキャラを倒して経験値稼ぎ。次いでNPCからクエストを受けて賞金を得,それを使って武器を調え……,というよくあるMMORPGの流れはすっかり忘れていただきたい。そういうゲームではないのだ。MMORPGというジャンルがまだ海のものとも山のものとも分からなかった時代,UOは世界をシミュレートするという壮大な構想の下に作られた。つまり,プレイヤーの望み次第でどんな暮らしでも送れるようにすることを最優先として設計されたのだ。初期のUOは緊張感溢れる世界ではあったが,同時にそこには洗練された生産システムや経済の仕組みが作り込まれ,プレイヤーは勇者としてだけでなくあらゆる職業の選択が可能であり,まったく戦闘を行わずに暮らしていくこともできる。そんなスタイルのMMORPGは,今に至るにもUO以外にあまり見られない。

 

 第1回のキャラクターメイキングでも紹介したように,UOはレベルやクラス(職業)の概念を持たない。プレイヤーは50種を超えるスキルの中から,自分なりの組み合わせを考えてそれらを成長させていくのだ。魔法を使えば魔法のスキルが伸び,魔法使いとして活躍したり,木を切れば伐採のスキルが伸び,林業で生活を立てることができるという具合である。とはいえ,こうしたスキル制MMORPGが初めてという人は,どのスキルを選べば自分の好きな暮らしを送れるのか悩んでしまうだろう。
 「成り行きで勇者やってますが,本当はパン屋になりたかったんです」という人も出てくるかもしれない(こないかもしれないが)。とりあえず,ビギナー向けに「戦士」「ネクロマンサー」「忍者」といったテンプレートがいくつか用意されているので,まずはそちらを使ってみることをお勧めする。その上で,以下にいくつかのスキル構成を紹介するので,ぜひこれらを参考にしてほしい。
 スキルは既述の通り,伸ばしたいものを使うことによって伸ばせるが,ただし,スキルの合計には700という上限値があり,それぞれのスキルには100という限界値がある。50種類以上あるスキルを少しずつ持ったキャラクターを育ててもいいわけだが,それはおそらくあまり役に立たないだろう。やはり,ある程度目的を持ってゲームに当たるのがベストである。

 

 

 以下に紹介するものはあくまでサンプルで,しかも,ちょっとばかりひねりを加えたもの。とはいえ,自分の望みのものがなくてもがっかりすることはない。スキル制度最大の長所は,途中で現在のスキル構成が気に入らなくなってもキャラクターごと消す必要がない点だ。残したいスキルはそのままに,変更したい部分だけを調整すれば,愛着のあるキャラクターでいくらでもゲームを続けることができるのだ。つまり,気になるスキルはしり込みせずどんどん取り入れて,使わなくなったスキルはどんどん捨てればいいのである。

 

 

代表的なスキル構成:
Blacksmithy [鍛冶],Mining [採掘],Tailoring [裁縫],Carpentry [大工],Tinkering [細工],Lumberjacking [伐採],Cooking [料理]

 

ひたすら斧をふるって伐採中。1本の木から採れる丸太の量には限界があるため,森の中を移動しながら木を切っていく。1時間もこれを続けると何か悟りが開けそうな気分になるから不思議だ。ああ,楽しい

 まずは,ものづくり一筋の職人への道を目指す人へ向けて,生産スキルの解説を。
 UOにおける四大生産スキルといえば,鍛冶/裁縫/細工/大工だが,とはいえ,これ以外にも弓と矢を作成するBowcraft/Fletching[弓矢工],薬を作るAlchemy[錬金術],マジックスクロールを作るInscription[書写]などがある。
 UOの生産スキルの中には同時に修理スキルを兼ねたものもあり,例えば弓矢を扱うキャラクターがほかにいるなら,伐採や大工の代わりに,弓矢工を入れればよいという感じだ。ガーデニングが趣味ならば,植物育成には欠かせない薬品作りのため,錬金術を鍛えよう。
 大工のスキルを極め,「GrandMaster(GM)」の称号を得たキャラクターは,作成したアイテムに自分の名前を刻むことができる。
 親しい仲間のために最高のアイテムを作り出すのはもちろん楽しいが,ふと通りすがりのプレイヤーのペーパードール(キャラクター情報)をチェックしたら,自分の銘入り武器を使っていてくれた……なんて瞬間には,職人としての誇りと喜びで思わず胸がジーンとしてしまう。派手な戦闘には参加しないが,誰かのために役立ちたい,あの人に自分が作ったアイテムを使ってほしい。生産職はUO世界の縁の下の力持ちなのだ。

 

大量のインゴットと皮を溜めた箱を開けると,なんとなく嬉しくて小鼻がふくらんでしまう。預金通帳の数字の後のゼロを数える感覚に似ていると思うのだが,ゼロがほとんどない筆者には想像の域を出ない 生産スキルの持ち主の多くは家のカスタマイズと内装を楽しんでいる。スキルを生かしてベッドやオーブンなどの調度品を仲間のために作ってあげたり,なかには自宅で受注生産し販売する人も

 

 

代表的なスキル構成:
Animal Lore [動物学],Taming [調教],Veterinary [獣医学],Lockpicking [開錠],Magery [魔法], Meditation [瞑想]

 

開錠のスキルを上げるためには,ひたすら鍵のかかった箱を開けて閉めて,開けて閉めて,開けて閉めて,閉めて開けて……の繰り返し。グランドマスター達成までには数か月〜1年を要する。いや,ホントです

 筆者がブリタニアで出会った,かなり特殊なスキルの組み合わせ例を一つ紹介したい。ブリタニアのダンジョン内部には鍵のかかった宝箱が出現する。宝箱を開錠できるのはLockpickingのスキルの持ち主のみで,中にはお金や宝石,マジックワンド(魔法がチャージされた杖),装備品などが詰まっており,危険なエリアにある宝箱ほど高価なものが入っている。ああ,欲しい。UOKRではお宝もキレイだからよけい欲しい。
 さて普通,トレジャハンターといえば,実際に宝の地図を解読するスキル「Cartography」[測量]の習得者をそう呼ぶのだが,筆者が出会ったプレイヤーは宝箱だけが目当て。ドラゴンやデーモンが闊歩する危険なダンジョンに直接乗り込んでは,戦闘はペットに任せてその間に次々と宝箱を開けていく。お宝を入手したら,魔法でさっさと自宅へ帰還するので誰に気兼ねすることなく,いつでもどこでも,一人で行動できるのが魅力なんだとか。なるほど,そういう生き方もあるなあ。
 強力なペットさえ連れていれば,宝箱を開いて歩くだけでリッチなブリタニアライフが楽しめるとはいえ,テイマートレジャーハンターは,かなり上級者向けの遊び方といえるだろう。開錠と調教はどちらも,つらく長く,そして孤独な修行を強いられることで知られるスキル。初心者がいきなり目指すと,途中で挫折することは間違いない(経験あり)ので,それなりに気合を入れるべし。

 

テイマーは必須スキルが多いため,身を守るためのスキルを習得するスロットの余裕がない。ダンジョン内でのトレジャーハントは,常に危険と隣り合わせ,おっかなびっくりのプレイスタイルとなる。だが,見返りはやたらめったら大きい 一度調教した動物を再度調教しても調教のスキルは上がらない。とはいえ,そのままにしておくと新しい動物がポップしないので,ちょっと困る。調教した動物には調教済みと分かる名前をつけて放すか,もしくは次の動物がすぐ沸くように……詳しくは写真参照

 

 

代表的なスキル構成:
Begging [物乞い],Snooping [詮索],Stealing [窃盗],Hiding [隠蔽],Magery [魔法],Stealth [隠密]

 

詮索や窃盗は失敗すると,その場でガードを呼ばれて殺されてしまう。そうなると犯罪者フラグがしばらく立ち,蘇生もしてもらえなくなる。自業自得という気もするけど

 PKなんて本格的な悪人ロールプレイは怖くてできないけれど,ちょっと人とは違う暮らし向きがいい。そんなプレイヤーにオススメしたいのが,このスキル構成だ。これもなかなか裏街道の生活だが,こうしたパスがちゃんと用意されているゲームなんか,そうそうあるものじゃない。
 さて,物乞いは文字どおりお金を恵んでもらうスキル(!)で,街中のNPC相手に使用する。スキル値が低い間は「あなたが最後に正統な報酬を得たのはいつですか?」「自分で働いてはどうですか?」と,筆者に関して言えば,まるで実生活のことをズバリ指摘されているような酷い扱いを受けるが,この言葉のムチに耐えて続けると,最後は貴族のNPCから200GP前後を楽勝でもらえるようになる。
 しかも,街には「いい話があるんですよ! えっへっへ」と,まるで客引きのような言葉をかけてくるNPCがいて,彼らはブリタニア各地へのエスコートを希望し,無事に町まで送り届ければお金をくれるのだ。物乞い&エスコートクエストだけでどこまでお金を貯められるか? そんなプレイスタイルもまた,UOならではの楽しみ方だろう。いやその,好きずきではありますが。
 一方,詮索と窃盗は,もう少し悪党寄りなロールプレイができるスキルだ。
 どちらもPK可能な「フェルッカ」でのみ使用可能であり,ほかのプレイヤーの鞄の中をこっそり覗いたり,NPCのお店からアイテムを盗みだせるのだ。なんてゲームなんだ!
 フェルッカでは誰もがこの盗みを警戒しており,普通に接近するとまず逃げられてしまう。そこでさらに,姿を隠す隠蔽スキル,姿を隠したまま行動できる隠密スキルも必須だ。ここまでいくと,自分が何をやっているのかといくばくかの罪悪感を抱きつつ,プレイヤーの鞄を覗いてみると,なぜか大量のマフィンがぎっしり詰まっていたり,ときには自作ポエムを綴ったノート(本に自分で文章を入力できるのだ)をうっかり盗んでしまったりなど,いろんな意味で刺激的な生活が送れるだろう。

 

通常と向きやサイズが違うグラフィックスのアイテムは俗に「プチレア」と呼ばれる。とくにこの「ハーブ」はインテリア用として人気が高い。さあ盗もう 「どこどこの町まで連れて行け」というエスコートクエスト。徒歩ではとても無理なので,たいていは魔法を使って運んでしまう。人から恵んでもらうよりお金になる

 

 

代表的なスキル構成:
Musicianship[演奏],Peacemaking[沈静化],Provocation[扇動],Discordance[不調和],Magery[魔法],Evaluating Intelligence[知性評価],Meditation[瞑想]

 

どの楽器を用いても効果は変わらないが,スキル失敗/成功の音が判別しやすいという理由で,ハープやリュートが好まれている

 キャラクター作成時のテンプレートには存在しないが,比較的人気の高いクラスが,楽器と音楽系のスキルを操る「バード」だ。太鼓,ハープ,タンバリンといった楽器をポロンポロンと奏でては,モンスターの攻撃状態を解除する沈静化や,2匹のモンスターを互いに戦わせる扇動で直接手を下すことなく敵を倒す。高性能な防具も必要なく,楽器さえあれば一人で危険なエリアに乗り込めるため,使い勝手が良い。
 ここにはターゲットの属性抵抗値やスキル値を一時的に低下させるスキル,不調和を組み合わせたサンプルを紹介したが,これは非常に上げにくいスキルであり,音楽系スキルは失敗したときのディレイが長いため,代わりに魔法,潜伏,調教などを取り入れるのが一般的かもしれない。
 拡張パック「武刀の天地」で実装された徳之諸島には,このバード系スキルが通用しないモンスターも多くなったが,ほかのエリアでは今でも大丈夫。ソロプレイでもしっかり稼ぎたい,パーティプレイでも支援に回るのが好きというプレイヤーにはもってこいのスキルセットだろう。

 

2体のモンスター戦わせる扇動は,バードを目指すならぜひ習得しておきたい。使用に失敗すると,自分が攻撃されてしまう場合があるので,スキル値が低いうちは用心が必要だ 特定のモンスターに対して効果を上げるオプション付きの楽器。ドラゴンやデーモン,テラサンなど稼げるモンスターへのオプションがついている楽器はそこそこ需要があるため,個人のお店で販売されていることも多い

 

アイデア勝負のユーザーイベントは交流の場

 ここまで紹介してきた,トレジャーハンティングやこそ泥といったプレイスタイルは,あらかじめ想定されているという意味で,あくまでゲームシステムに沿ったものだ。しかしUOでは,ゲームシステムに縛られない,ユーザー主催の遊びやイベントが頻繁に開催されており,こういったイベントをきっかけにユーザー同士が交流を深めているのだ。
 UOで最も有名な遊びといえば,おそらく「汝は人狼なりや?」だろう。もともとは「LUPUS IN TABULA」という海外のTPRGで,村人の中に紛れ込んだ一人ないしは複数の人狼が夜ごと村人を一人食い殺す。誰が村人で人狼なのか,すべてを把握しているのは進行役を務めるゲームマスターだけで,村人は自分達の中の誰が人狼なのかを予測し,翌朝までに処刑する人物を一人決定しなければならない,というゲームだ。UOではこの人狼ゲームがいっとき大流行し,ついには「LUPUS IN TABULA」の発売元であるdaVinci公認の「汝は人狼なりや?」ルール解説ページがUO公式サイトに作られるまでに至った。
 ギルドメンバー同士の少人数でも遊べるし,ご近所のギルドも誘えば大規模な人狼大会が開ける。大まかなルールさえ全員が理解していれば事前の準備もほとんど必要ないため,気軽に楽しめる遊び方の一つだ。

 

二人一組のペアで一夜を過ごし,翌朝は進行役の前で昨晩何が起こったかを申告。誰が人狼かを協議する。村人と人狼以外にもさまざまな役割がある 熊マスクは人狼の証。これをトレード画面で見せられるとその村人は食われてしまったことを意味し,翌朝から死人の役に。もちろん発言はできない

 

 

 

 UO生まれUO育ちのゲームとしては「バッグボール」がある。こちらはもっとアクティブな内容で,大きな木箱やタンスのようなコンテナをボールに見立て,ドリブル(ドラッグ&ドロップ)しながらゴールを目指すというもの。こちらは正真正銘,UOプレイヤー達が考え出した遊び方なのでローカルルールも多い。日本でも熱心なバッグボールプレイヤーによりファンサイトが運営され,規模が大きなトーナメントが行われている。基本は武器・防具の装備を禁止し,ユニフォーム代わりに染めたローブを身につけ,チーム対抗で試合を行う。
 しかし中には,プレイヤーの死体にアイテムが残るというUOのシステムを利用して,攻撃側のチームは誰か一人だけがボールを所持。防衛側は相手を片っ端から殺しまくってゴールを阻止し,死体からボールを奪えば攻守交替というなかなか激しいルールも存在している。
 2007年6月の時点でも「大和グランドマスターリーグ 第14期」「ヤングマンカップ」といった試合が,バッグボール愛好家の手によって開催されているので,機会があればぜひとも参加してほしい。新規/古参を問わず必ずや温かくあなたを迎え入れてくれるはずだ。

 

マラス大陸のルナには,バッグボール専用コートが作られている。バッグボール以外にも,1on1のPvPに利用されることもある 道具屋でズバリ「Bagball」という名前で売られているコンテナに鉱石などを詰め込み,持ち運べない重量に調整しておき,ドラッグ&ドロップでゴールへ運ぶのだ

 

 このほかにも,最も人通りの多いブリテイン銀行前ではフリーマーケットやファッションコンテストが行われたり,演劇集団による舞台といった催し物は不定期に開催されている。イベントのある日は,銀行前でお手製の料理をお弁当として無料配布したり,自筆の小説を上下巻セットで販売したりするプレイヤーまでいて大混雑で,本物のお祭りのような騒ぎだ。
 運営主催のゲーム内イベントだけに頼るのではなく,ユーザー自身が知恵を絞り,手間ひまをかけてこういったイベントを実施できるのは,ほかのMMORPGにはない,圧倒的な自由度の高さがあってこそだ。そして何よりもプレイヤー達がこのウルティマオンラインというゲームを,今も愛し続けているからにほかならない。

 

 

 

 このように,10年にもおよぶ長い歴史と,個性的なゲームシステム,そしてプレイヤー同士の深い結びつきでブリタニアに暮らす人々の心をつかんで放さないウルティマ オンライン。新クライアントである「ウルティマ オンライン 甦りし王国」の登場を機に,ビギナーの人も休眠中のアカウントを持つかつてのプレイヤーも,この奥深い世界に参加してほしい。クライアントの無料ダウンロードや7日間のフリートライアル,そしてネットカフェの利用料金だけでプレイが可能な“ネットカフェFREE”など,数々の試みによってハードルは低くなっており,簡単に言って,やるなら今なのだ。
 紙幅の関係で紹介できなかったが,派閥やギルド戦争,多彩なハウジングシステムなど,剣と魔法の世界を徹底的にシミュレートするという高い目標を持って作られたUOはさらに多くの要素とお楽しみを持っており,これから10年もMMORPG界の個性派ナンバーワンであり続けるはずだ。

 

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タイトル ウルティマ オンライン 甦りし王国
開発元 Electronic Arts 発売元 エレクトロニック・アーツ
発売日 2007/06/28 価格 N/A
 
動作環境 N/A

Electronic Arts, EA, EA SPORTS, EA SPORTS BIG, POGO, Ultima and Ultima Online are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners.

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