巨大な武器を構えた両手武器スタイルのウォリアーは，見た目にもかなり威圧感がある。うっかり懐に飛び込まれたりすればタダではすまないだろう

　ウォリアーは，手にした直接攻撃用の武器を使った近接戦闘を得意とするクラスである。育てる方向性としては，「片手武器＋シールド」スタイルと「両手武器」スタイルが考えられる。

　「片手武器＋シールド」のウォリアーは，シールドにより防御力が上がるだけでなく，防御力を一時的に上昇させる「ガードレインフォース」というスキルを使用可能になる，防御に秀でたスタイルである。ただし，いくら防御力が高いといっても，敵からの集中砲火を浴びれば，あっという間にやられてしまうのはほかのクラスと同じなので，戦闘時にはよく考えて行動する必要があることにかわりはない。
　さらに「片手」ウォリアーの特徴的なスキルとしては，シールドを叩きつけて敵を数秒間にスタン状態（行動不能）にできる「シールドバッシュ」が挙げられる。数秒の油断が勝敗を分けるアクション要素の強いゲームである本作において，このスキルはかなり効果的なものなのだ。

　「両手武器」スタイルの特徴は，その巨大な武器を振り回す姿から受けるイメージどおり，直接攻撃力の高さにある。少し離れたところにいる敵の懐に飛び込んで斬りつける「ストライクスマッシュ」や，超強力な一撃を放つ「ヘビースマッシュ」などは敵の歩兵達にとっては脅威だ。ただ，これらの攻撃は敵兵にうまく接近できないことには当てられない。
　「両手武器」ウォリアーには，「片手武器＋シールド」ウォリアーほど防御面にアドバンテージがあるわけではないので，戦場での位置取りには気を遣う必要があるだろう。

弓系のスカウトは，ソーサラーよりもさらに遠距離からの攻撃が可能。後方からの攻撃で前線を支えるのが基本的な戦闘スタイルになるだろう

　スカウトをプレイするのであれば，「弓」スカウトとして育てるか，それとも「短剣」スカウトとして育てるのか，まず決断する必要がある。

　「弓」スカウトは，全クラス中で最も攻撃の射程が長い。遠方から敵にダメージを与えられるという大きな利点を持つ半面，攻撃力自体はやや低めというクラスだ。
　ただ，スキルには多彩なものが用意されている。「パワーショット」や「トゥルーショット」といった攻撃力や飛距離を強化したもの，「ポイズンショット」や「スパイダーウェブ」のような相手に状態異常を与えるもの，「エアレイド」や「アローレイン」のように一定の範囲に同時にダメージを与えられるものなどがある。

　「短剣」スカウトの基本的な攻撃スタイルは，まず姿を消す「ハイド」のスキルを使って気づかれないように敵に近づき，背後に回り込んだら，さまざまな効果を持った一撃を繰り出すというものだ。背後から特大のダメージを与える「パニッシングストライク」のほか，敵の持っている武器を叩き落とす「アームブレイク」，相手を一定時間“暗闇”状態に陥れる「ヴォイドダークネス」など，成功させるのは難しいが決まればクリティカルなダメージを敵に与えられるスキルが，短剣系のスキルツリーには揃っている。

炎系ソーサラーの継続ダメージ魔法を受けてしまったところ。燃えさかる炎がじわじわとHPを削っていく

　FE ZEROのソーサラーの魔術系統は雷系，炎系，そして氷系の三つに大別できる。

　雷系魔法の特徴はその使いやすさにある。どの魔法も着弾が速いので敵に当てやすいのだ。その代わり，他系統にあるような，対象に継続的な状態異常を与える効果は持っていない。

　炎系は，大きなダメージを与えることに長けた系統である。対象に一定時間継続してジワジワとダメージを与える状態異常を付与する効果が，どのスキルにも付いているため，他系統よりも大きなダメージが期待できるのだ。
　ただし，炎の魔法弾は飛んでいくスピードが遅いため，命中させるのは他系統の魔法よりも難しいといえる。

　氷系のすべてのスペルには，ダメージのほか，移動速度を低下させたり，その場に足止めしたりといった，敵の行動を制限する効果が付いている。動きを封じる効果は，アクション性の高いFE ZEROの戦闘において非常に有効なものだ。この支援効果を生かして自軍の勝利のために立ち回るのが，「氷」ソーサラーのスマートな戦い方だと言える。

「マネージャー」や「トレーナー」の位置は都市によって違う。とはいえ，どこもそれほど広いわけではないので，ひと回りすれば，必要なものの場所はだいたい理解できるはずだ

　ゲームに初めてログインすると，キャラクターは所属国の首都に立っている。そして目の前には「マネージャー」というNPCがいるので，話しかけると基本事項の説明をしてくれる。まずは彼の話をよく聞いて，そのアドバイスに従ってあちこちを見てまわるといいだろう。NPCによる解説は，なかなか詳細なものになっているので，焦らずによく読めば，とまどう機会は減るはずだ。

　首都に存在する施設でとくに重要なのは，まず道具屋だ。戦争中に頻繁に使うことになる回復系のポーションや食べ物などは，ここで売っている。今後よく利用することになるので，場所を覚えおきたい。
　同じく銀行も，利用頻度の高い施設なので早めに場所を覚えよう。この二つに加え，自分のクラス専用の武器屋と防具屋の位置を確認して，売っているものをチェックしておこう。ある程度お金が貯まったら，すぐに利用することになるはずだ。

　街のあちこちには店主以外のNPCが立っている。町の散策がてら，彼らにもひととおり話しかけておくとよい。彼らの中には，ただ日常会話をする者だけでなく，クエストをくれる者もいるからだ。

　街の見物が終わったら，フィールドに出て，まずはモンスターとの戦いを体験しよう。首都のすぐ隣のフィールドが，弱いモンスターのうろつく初心者用の狩り場となっているので，そこに行ってみるといい。
　最初に戦うことになるのは，Venomousという小型のクモのようなモンスターだろう。このVenomousは，こちらに気づくと真空波のようなものを飛ばして遠距離攻撃をしてくるが，タイミングを見極めて避ければ，まったくダメージを受けずに倒すことも可能だ。倒せば経験値とGOLDが手に入るので，しばらくは戦闘の練習も兼ねてここで稼ぐといいだろう。

現在のところ，モンスター狩りは，パワーを消費するスキルよりも，パワーを消費しない基本攻撃のみを使って行ったほうが効率が良い

　モンスターと戦うことでレベルアップすると，スキルポイントが入手できる。前述のとおり，これを消費することでスキルを強化したり，新たなスキルを獲得したりできる。ただ溜めておいてもあまり意味はないので，自分が目指す方向に向けて積極的にスキルを強化していこう。

　モンスターの中には，ときどき宝箱を落とすものがいる。宝箱の中には大抵“肉片”や“ハーブ”といった回復系のアイテムが入っている。これらはアイテムウィンドウから画面下のスロット（ポケット）にドラッグ＆ドロップすることで，ボタン一つで使用できるようになる。これらを使ってHPを回復させながら戦えば，いつまでも戦い続けられるというわけだ。

　気をつけなければいけないのは，敵に倒されてしまうと，所持しているGOLDが減ってしまうという点。これを避けるには，ある程度お金が貯まったところで街に戻り，銀行に預けるようにするとよい。銀行内にあるGOLDは，ペナルティの対象にならないからだ。街に戻ったときには宿屋を利用してHPを回復させるのもよいだろう。ちなみにこの宿屋，レベルが低いうちはタダで泊まらせてくれるので，ぜひ活用したい。

　戦闘になれてきて，自分のキャラクターの特徴をある程度掴めたら，そろそろ戦争にデビューしたい。FE ZEROの戦争では，たとえキャラクターレベルが一桁でも，動き方さえ分かっていれば足手まといにはならない。戦争への参加には，多くの経験値がもらえたり，後々アイテムに交換できるRINGがもらえたりとメリットも多いので，臆せず積極的に参加しよう。

　戦争中に心がけるべきなのは「死なないこと」だ。FE ZEROの戦争では，兵士一人一人の死が所属する軍勢の全体のスコアに影響する。自分を含めた味方が倒されれば倒されるほど，自軍は敗北に近づいていってしまうのだ。
　死なないためには，まず常に集団で行動することを心がけると良い。たとえウォリアーといえども一人だけで飛び出してしまい，敵からの集中攻撃を受けると，あっという間に倒されてしまう。なるべく孤立しないように，常に自分の位置に気をつけることが死なないための第一の秘訣だ。

　また，HPが減ってきた場合には，しっかり自分で回復することが重要だ。HP回復には，事前に町で購入しておいた回復アイテムが使えるほか，マップ上に存在する大きなクリスタルが利用できる。クリスタルの側でしゃがんでいると，じわじわとHPが回復していくのだ。
　もしも倒されてしまいそうになったら，安全に回復アイテムの使える場所，もしくはクリスタルのある場所まで，がんばって逃げよう。無論，逃げたり回復したりしている間は戦いには参加できないが，FEにおいては，倒されないようにがんばる行為には，無茶な戦いをして倒されてしまうよりも何倍もの価値がある。

戦争での対人戦闘は，コンピュータが動かすモンスターと戦いとは比べものにならないほど面白い。ゲームに慣れてきたら，臆さずにどんどん参加しよう

　FE ZEROの戦争では，クリスタルをみんなで協力して集めることで，フィールド上に建物を建てることができる。また，クリスタルは召喚モンスターに変身するときにも必要だ。つまり，クリスタルを効率よく集めることができれば，その分，自軍にとって有利な状況となるのである。たとえゲームを始めたばかりのプレイヤーでも，クリスタル集めの手伝いをすることで，大きく自軍に貢献できるのでやってみよう。

　クリスタルを集めるには，巨大クリスタルの側でしゃがんでじっとしていればよい。そうやって集めていると，周りにも自分と同じようにクリスタルを集めているプレイヤーがいて，さらに中には「あと○個募集です」などと発言しているプレイヤーがいることに気がつくはずだ。
　たいていこういう発言をしている人は，自軍にとって有利なことをするために，多くのクリスタルが欲しいと思っている手慣れたプレイヤーである。クリスタルがある程度集まったら，こういう人達にトレード機能を使ってクリスタルを手渡す，というのが初心者にも簡単にできる協力プレイだ。

　以上のことが分かっていれば，戦争で知らずに味方を不利にしてしまうこともなく，クリスタルも有効に活用できて，しっかりと戦争を楽しめるはずだ。