広告企画 : ArsMagna 〜封印の大地〜

「ArsMagna 〜封印の大地〜」いよいよ正式サービススタート

Text by Chun 

 「ArsMagna 〜封印の大地〜」(以下,ArsMagna)は,ベクターが正式サービスを予定しているMMORPGだ。現在,オープンβテストの真っ最中だが,前回紹介したクローズドβテストに比べ,いくつかの要素が追加されている。というわけで,今回は,追加された要素を中心に,前回よりも細かい部分をより掘り下げて紹介していくことにする。

 まずは,ArsMagnaの概要をざっと見ていこう。見下ろし型の2D MMORPGであるArsMagnaは,確かに見た目はやや懐かしい印象を与えるものの,低スペックのPCでも余裕で遊べる軽さが嬉しいタイトル。オープンβテストからは(16ビットカラー限定ではあるが)ウィンドウモードにも対応し,いろいろな情報を見ながら,あるいはほかの作業をしながらでもプレイできるようになった。
 クラン戦や攻城戦といったPvPを楽しむだけでなく,高レベルのキャラクターを多数集めなければとても倒せないような強敵も登場するなど,キャラクターを成長させる目的をしっかり持ったタイトルでもある。最大の敵であるドラゴンとの戦いは,ゲームに登場する最強のウェポンがドロップされる(可能性がある)など,強いキャラクターを育てようとするプレイヤーにとって格好の目標になるだろう。

 前回の記事にも書いたとおり,本作のキャラクターの成長はレベル制で,各種のパラメータを高めることや,獲得した魔法やスキルの熟練の程度,つまり「修練度」を高めることがキャラクター成長の重要な要素になっている。
 本作において職業の代わりとなるのは,自由に選択できるギルドだ。入ったギルドによって習得できるスキルや魔法が異なり,それがキャラクターのプレイスタイルを決めることになる。
 それでは,それぞれのギルドの概要と,キャラクターを育てるうえで知っておくべきことをいくつか紹介しよう。なお,各ギルドで学べる魔法/スキルの種類や,それらの機能や能力などについては公式サイトにも詳しく載っているので,ぜひ参照してほしい。

多彩なギルドがプレイスタイルを決める

 前回の記事でも紹介したとおり,ギルドには「戦闘系」「信仰系」「生産系」の三つのカテゴリが存在する。プレイヤーはカテゴリごとに,一つのギルドに加入することが可能になっている。

戦闘ギルド

スキルを習得するにはそれなりのポイントが必要。ヒールやキュアは冒険には欠かせない魔法なので,早めに覚えたいところだ

 ウォーリアを育成する戦闘系ギルドは三つ用意されている。このうち二つは,修練場を出てすぐのセラニアン村にある「マナルアギルド」と「トライアングルギルド」だ。それぞれ,回復系および攻撃系の魔法が習得可能だが,キャラクターのレベルが低いうちは,大きな違いはない。マナルアギルドではポーションの作成を,またトライアングルギルドでは丸薬の作成を学べる。
 残る一つ,ナジールの街にある「ザスタイギルド」は,前記二つとは大きく異なるギルドだ。このギルドの特徴は,魔法ではなく肉体を用いた戦闘スキルを習得できるところだ。目の前の敵に対して強烈な一撃を与えるといった「近接戦闘」が可能になるが,敵の攻撃を直接受けるため,その分リスクは増大することになるだろう。近接戦闘は,Strのパラメータにも影響を与える。戦闘系のキャラクターをがんがん成長させたいという人にオススメだ。

信仰ギルド

インダークギルドはナジールのどこかをうろついているNPC,「セルビナ」に話しかけると案内してもらえる秘密のギルド。なかなか出会うことができないが,悪魔の力を手に入れたければ,ぜひ入会しよう

 信仰関連のギルドには「シャインギルド」と「シャロンギルド」,そして「インダークギルド」の三つがある。シャインギルドはセラニアンに,シャロンギルドはナジールに存在し,基本的にどちらも同じ回復/支援系の魔法が習得できる。信仰の違いによるメリット/デメリットはそれぞれの街で,もしくはさまざまな局面で発生するかもしれないが,オープンβテストではあまり感じることはできなかった。今のところどちらを選択してもそれほど差はないようだ。
 インダークギルドのみ,ほかの二つの信仰ギルドと異なる独特のスキルを教えてくれる。それが悪魔の力を借りて攻撃する“デモンフォース”や敵を石化させる“ストーン”などだが,回復系の魔法に関してはまったく習得できないので,戦闘ギルドとの兼ね合いを考えて選択する必要がある(戦闘ギルドでも,ある程度の回復魔法を学べる)。また,インダークギルドの場合,特定の建物にNPCがいるわけでなく,彼らはナジールをこっそり徘徊している。そのため,所属するのさえなかなか難しい。いずれにしろ,異色のギルドといえるだろう。

生産ギルド

 生産ギルドには「フィッシングギルド」と「鍛冶ギルド」がある。
 フィッシングギルドは,その名のとおり“釣り”のスキルだけを教えてくれるところだ。釣竿を購入し魚を釣る,ただそれだけだが,釣った魚は調理して食べたり,運が良ければ釣った魚の腹の中からアイテムが入手できる。所属したい場合,「釣り場」のすぐ北の桟橋に立っているNPCに話しかけよう。

 鍛冶ギルドだが,なんといっても,武器/防具を作れるギルドだけに,序盤のゲーム展開に大きな影響を及ぼしそうだ。ArsMagnaでは,初期の装備品は「商店」で購入できるが,それ以降は,モンスターからのドロップで手に入れるか,あるいは必要な材料を集めてNPCに作ってもらったり,精錬してもらったりするなど,意外に手間がかかる。それらの装備を自分で作れるメリットはかなり大きい。
 それだけでなく,“ツルハシ”や“スコップ”で採掘を行えるのもこのギルドに属した場合の利点だ。ある程度のところまで装備を揃えたが,そこから行き詰まってしまった,という人はぜひ鍛冶ギルドでスキルを鍛えよう。

プレイヤー支援のためのギルドもある

クリミナルギルドは,通常のギルドとはちょっと違う意味合いを持つ。目的はプレイヤーの支援で,所属していると,得られるパラメータにボーナスが付くが,脱退にはそれなりの額のゲーム内通貨が必要だ

 「クリミナルギルド」は,ギルドの名が付き,ちゃんとゲーム内にも存在するものの,上に紹介してきたさまざまなギルドとはいささか趣の異なる扱いになっている。その特徴は,「獲得できるパラメータにボーナスが付くこと」と「クリミナルギルドのメンバー同士のPK行為にはペナルティが科せられること」だ。レベル100以上に達していないとクリミナルギルドに所属できないし,入るときにパスワードのチェックがあったり,脱退するときに20万Elkという高額なゲーム内通貨を要求されたりなど,普通のギルドとかなり雰囲気が違う。
 これはつまり,成長促進のために一時的に入るプレイヤー支援ギルドだ。ある程度までキャラクターを育成したいときに利用するといいだろう。

ギルドの暮らしあれこれ(1)意外に高難度の「釣り」を体験しよう

 さて,ここでちょっと気になる(?)「釣り」について説明してみよう。
 基本的に,釣り針の付いた糸を釣竿の先に結び,そこにエサをつけて水中に垂らし,魚が食いついた瞬間にうまく引き上げれば釣れる……わけだが,実際には意外なほど難しい。
 釣り糸を垂らして沈黙。魚が餌に食いつくのをイメージしつつ,じっとその時を待たなければならない。ふと,「ピチョン!」という音に続いて水面に波紋が現れる。釣るのはこの「ピチョン」という音とほぼ同時,厳密には「ピチ……」っと聞こえたときにもう釣る動作に入っていなければならない。波紋が見えたら手遅れだ。そう,本作の釣りはとにかく集中力が必要な,高難度のサブゲームみたいなものなのだ。
 とはいっても,釣った魚の腹の中に釣りでしか手に入らないアイテムが入っていることもあるし,下の「焚き火」の説明にもあるように,焼いて食べればステータスが一時的に増える。というわけで,ハマれば結構ハマってしまうこの釣りスキルを限界まで上げ,「エセルデュア大陸最強の太公望」を狙ってみるのも悪くないだろう。

釣りをするには,鎧と武器を外し,代わりに釣り竿を装備する。なぜか鎧を着たままでは釣りはできないのだ。竿を装備したら,エサを右クリックして使用し,釣り開始 「ピチョン」という音と同時に竿を引き,タイミングが合えば魚が釣れる……と口で言うのはやさしいが,これがなんとも超難度仕様。ぜひチャレンジしよう

 

ギルドの暮らしあれこれ(2)鍛冶ギルドに入っていろいろな装備を作ろう

 鍛冶ギルドは,洞窟内に広がるドワーフの街“ベルンマルク”に存在する。ここに特定の材料とドワーフの通貨であるDakを持っていくと,ほかでは手に入らないような装備を作ってくれるのだ。もちろん,そうした装備をNPCに作ってもらう場合,要求される材料を手に入れるのはかなり厳しい。
 そんな鍛冶ギルドに入って自分で武器や防具を作るのも本作の楽しみの一つだ。
 手当たり次第,いろいろ作ってみたいところだが,何かを作るにはそれぞれに必要な材料があり,その中には採掘スキル(鍛冶ギルドで習得可能)を使って採取しなくてはならないものも多い。ツルハシとスコップを使い,ベルンマルク鉱山でせっせと採掘するのだ。
 この鉱山は,トゥーレ砂漠にあるベルンマルクへの入り口の東側に位置する。周囲には非好戦的なキノイドというモンスターがおり,普段はこちらに見向きもしないのだが,近くで採掘を開始したときだけ襲ってくるという困った習性を持っている。HPはさほどでもないので,デッドマンを倒せる程度の魔法攻撃ができるなら大丈夫。ただし,キノイドは毒攻撃をしてくるので,接近されると少々やっかいだ。

ベルンマルクにある鍛冶ギルド内には,スキルを教えてくれるNPCのほか,アイテムを作ってくれるNPCがいる。お金と,必要な材料を持って行けば,なかなか結構なアイテムを作ってくれる 採掘するにはベルンマルク鉱山へ行かなければならない。武器と鎧を外してツルハシやスコップを装備しよう。貴重な鉱石が手に入るときもある

 

最強の敵,それは「毒」

最初から登場する毒蛇,砂漠地帯にいるサソリなど,毒を持ったモンスターは各地に存在する。キュアの魔法を早めに覚え,その修練度を上げておこう

 本作をプレイしていて,とにかく厄介なのが「毒」だ。序盤の毒蛇に始まり,砂漠にいるサソリ系のモンスターなど毒を使う敵は多く,しかも好戦的な奴らばかりだから始末が悪い。
 本作における毒のダメージは「放っておけば治るからいいや」と無視できるものではない。あっという間にキャラクターを死に追いやるほど強力なものなので,しかも,売られているポーションのなかに解毒が可能なものはないのだ。
 ではどうやって解毒するのかというと,マナルアギルドかトライアングルギルドで学べる,「キュア」という魔法を使うのだ。とはいえ,キュアを覚えるには「Intのパラメータが30以上」が条件だったりするので,まずはそこまでキャラクターを育てなければならない。それまでは,毒蛇を見たら逃げるしかなく,ちょっと悔しい。蛇なのに。
 やっとのことでキュアを覚えても,その修練度が低ければ解毒効果もそれなりで,序盤は非常に成功率が低い。解毒に失敗すれば毒が広がり,そのたびに大きなダメージを受けることになる。したがって,ポイントとお金を使ってでもキュアの修練度を上げておくことが重要になる。まさにエセルデュア大陸最大の敵は毒なのである。

キャラクター育成のポイントはここだ

 ギルドに所属したら,とにかく習えるスキルや魔法はすべて習ってしまおう。また,ただ覚えるだけでなく,その修練度を上げていくことも大切だ。
 例えば魔法の場合,修練度はその魔法を使うことで徐々に上がっていき,攻撃魔法なら与えられるダメージが増え,防御魔法では,その防御力が上がったり効果時間が延びたりする。打撃だけではどうしても勝てないモンスターでも,魔法を鍛えることであっさり倒せることが多い。しかし,より上位の魔法を覚えるためには,現在の魔法の修練度がマスターレベルである250まで上がっていなくてはダメで,これはなかなかな大変だ。
 また,武器や防具を装備するための必要条件としてStrのパラメータが設定されているように,魔法に関しても必要なIntの値が決まっている。Intのパラメータを上げるためには魔法を使うしかなく,また多くの魔法を使うためには大量のMPが必要となる。
 おすすめなのは,MP消費の少ない魔法を使いまくることだ。そうすれば,魔法の使用回数が増え,Intの値も上がりやすくなる。もちろん,そうしたMP消費の少ない魔法は攻撃力も低めなので,戦闘の途中で強力な魔法に切り替えることもお忘れなく。
 筆者の場合,Intが50を超えたところで“サンダー”を習得した。サンダーのダメージは,ファイアボールよりずっと大きいが,MP消費量も4倍ぐらいある。戦闘ではアイスアローやファイアボールといったMPをあまり使わない魔法を多用し,ここ一番でサンダーを繰り出している。
 このように,キャラクターの育成には修練度やInt,Strといったパラメータなどが密接にからみ合ってなかなか複雑である。おそらく,自分好みのキャラクターを作り出すためにはさまざまな方法が存在するはずだ。それをいち早く見つけるのも本作の楽しみの一つといえるだろう。

 というわけで,いよいよ正式サービスが2月26日から開始される予定の「Ars Magna 〜封印の大地〜」。ここに書き切れなかったことはまだまだあるので,そのあたりはぜひ自分で確認していただきたい。見かけと裏腹に,かなり骨のあるMMORPGであることがよく分かるはずだ。

レベルアップの仕組み

 さまざまな武器や防具の装備,あるはい魔法を習得するときの必要条件となる「レベル」だが,本作には敵を倒して経験値を得るというシステムは存在していない。キャラクターのレベルは,敵に打撃を与えることで上がるStr,敵から攻撃を受けたりすると上がるDex,魔法を使うと上がるIntのそれぞれのパラメータのトータルが3アップするごとに一つ上がるという仕組みになっているのだ。
 この仕組みを理解したうえで,場面によって戦い方を変えていくことが大切だろう。魔法を多用すればIntが増えるし,打撃中心ならばStrの値が増えていく。Dexは,普通に戦っていれば勝手に増加する雰囲気だが,あえて伸ばしたければ,少し弱めの敵に囲まれながら倒すのがいいかもしれない。ちなみに,HPやMPの回復率は所属しているギルドによって異なることも覚えておこう。

肉や魚は「焚き火」で焼いて食え!

 モンスターを倒すことで装備品やお金,何かを作るための材料など,いろいろなものが手に入るが,序盤に登場するモンスター,ベビーボアを倒して得られるのが「豚肉」だ。この豚肉,そのままでは食べることもできないが,焚き火を使って焼いてしまえばたちまち「調理した豚肉」に早変わり。
 焚き火は雑貨商店で売っているが,5000Elk程度と意外に高価だ。使い方としては,バッグの中の焚き火を右クリックして地面に出現させ,ここに豚肉とか魚とか,焼けそうなものを放り込むとジューッ! と調理される。
 豚肉は単においしいだけだが,魚の場合,種類によっては焼いて食べることで一時的に特定のパラメータが上がる。
 焚き火にポーションを入れると粉になったり,未確認だが,釣り上げた濡れた本を焚き火に放り込めば乾いて読めるようになるなど,意外に重宝する。なんでもかんでも放り込めばいいってものじゃないが,ぜひいろんな使い方を試してみよう。

「焚き火セット」は雑貨商店で販売されている。意外と高いので躊躇してしまいがちだが,釣った魚や動物の肉を焼くのは楽しい 豚肉を焼いて食べたが,これといった変化はなかった。豚肉好きにはやや不満足仕様かもしれない。しかし,焚き火には面白い使い方がいろいろとあるようだ

 

アイテム精錬で装備強化

 ナジールの銀行の2階には,アイテムを精錬してくれるNPCがいる。自分の装備などを彼に見せることで,「精錬」によって強化できるか,できるならばどのような材料が必要なのかなどを教えてくれる。ただし,必要な材料を揃えたからといって,確実に精錬が成功するわけではないので,そのへんは心しておこう。必要となる材料の一部は鍛冶スキルの採掘で採れるものだったり,モンスターを倒して得られるものだったりとさまざまだ。失敗するとちょっと悲しいが,気になるアイテムを持っているなら,彼に調べてもらおう。

アイテム精錬はナジールの銀行の2階にいるNPCが行う。そのアイテムをNPCに見せることで精錬できるかどうか,必要な材料は何かなどを教えてくれる ナジールの警察にいるNPC「デニス」のように,特定の鎧と材料を持っていけばそれを強化してくれるNPCも各地に存在している

 

 下のリンクからアンケートに答えてくれた人の中から抽選で3名に,「Microsoft Xbox 360 Controller for Windows」が当たる。応募の締め切りは2007年3月13日正午。
 4GamerによるMicrosoft Xbox 360 Controller for Windowsのレビューはこちらからどうぞ。

締め切り:2007年3月13日 正午まで
発表:当選の発表は発送をもってかえさせて頂きます。

タイトル ArsMagna 〜封印の大地〜
開発元 YMIR Entertainment 発売元 VerX
発売日 2007/02/26 価格 基本プレイ無料(アイテム課金制)
 
動作環境 OS:Windows 98/Me/2000/XP(+DirectX 8.1以上),CPU:Pentium II/200MHz以上[Pentium III/400MHz以上推奨],メインメモリ:32MB以上[128MB以上推奨]

Copyright(C)YMir Entertainment since 1998. Published by VerX Inc.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/specials/arsmagna_sp/002/arsmagna_sp_002.shtml