広告企画 : Ars Magna 〜封印の大地〜

ベクターが贈るMMORPG第2弾「Ars Magna 〜封印の大地〜」

Text by Chun  

 ダウンロードサイトで有名なベクターがサービスするMMORPG第2弾,「Ars Magna 〜封印の大地〜」(以下,Ars Magna)は,本日(2月6日)からオープンβテストの参加者募集を開始する。テストの開始は2月13日だ。本稿では,そんなArs Magnaがいったいどういった内容のゲームなのかを,主に序盤のプレイを中心に解説する。

 このArs Magnaは,斜め見下ろしタイプの2D MMORPGであり,「ウルティマ オンライン」や「リネージュ」(1作目)などに似た懐かしい雰囲気がある。2Dであるため,要求されるPCスペックは低く,また,操作法もシンプルだ。マウスクリックによる移動や攻撃,ファンクションキーに割り振られたウィンドウ表示,数字キーに割り振られたアイテムや魔法など,RPGプレイヤーにはいたっておなじみのゲームシステムを持っているのだ。

 物語は,舞台となるエセルデュア大陸に「邪神の楔(くさび)」と呼ばれる八つの隕石が次々に降ってきたときに始まる。隕石に惑わされた邪神の僕(しもべ)の手よって最後の隕石が大陸の北に設置され,八つの隕石が正八角形を描いたとき,邪神ニグレドが出現し,大陸の動物達をモンスターに変えてしまったのだ。
 エセルデュアの守護神であるエシュラ神はなんとかニグレドの封印に成功するが,自らも力を使い果たし,「使徒」とよばれる使者達に,生き残った三種族の将来を託しつつ永い眠りにつく。以来2000年,残された三種族はこの血まみれの時代の終わりを告げる「英雄」の到来を待望しつつ,使徒達と共に邪神の僕やモンスター達と戦い続けているのだ……。

 というわけで,登場するキャラクターは,人間に似た「セント」(男女),「ドワーフ」(男),そして「エルフ」(女)となる。初期ステータスはいずれもまったく同じだが,たとえばドワーフは斧,エルフは弓という具合に,種族によって専門の武器が存在する。

キャラクターは全種族とも同じステータスから始まる。変えられるのはキャラクターの髪の色だけ

 さて,気になるゲーム内容だが,このArs Magnaはどこでもほかのプレイヤーと戦闘可能で,PvPや攻城戦をメインとしたスピーディなゲーム展開がウリ。もっとも,やたらとPK(Player Killing)を行うと「カルマ」の値が上がり,街での売買ができなくなるなどのペナルティがある。
 また,パーティプレイの概念はなく,プレイヤー同士のコミュニティは,クランを設立することで作る。つまりレベル上げなどはそれぞれのプレイヤーで好きなように行えるわけだ。クランはまた,攻城戦にも大きく関わってくる重要な要素でもある。
 フィールドは,それぞれの地域を訪れるごとにパッと切り替わるタイプで,攻城戦のエリアも一つのマップとして用意されている。ここでは1週間に一度,対戦が行われる予定だ。
 それでは,ゲーム序盤の様子を簡単に説明しよう。

最初は誰もが通るスタート地点:「修練場」

スタート地点にはイレーネが待っており,しばらくの間,付き添って案内と回復を行ってくれる。この修練場でレベル15以上になるまで修行しよう

 Ars Magnaでキャラクターを作成し,最初に降り立つのが「エセルデュア修練場」と呼ばれる場所だ。ここには動かないモンスターの「スケアクロウ」をはじめ,「野良猫」「スライム」といった最弱モンスターだけでなく,「トレント」「毒蛇」「熊」など,ちょっと修練場にいる間は手が出せないようなモンスターまで用意されている。
 キャラクターは,レベル15になるまでは修練場から出ることできず,しばらくはここで経験を積まなければならない。幸い,「イレーネ」という案内係のNPCが付き添ってくれるので,まずは彼女からゲームのプレイ方法などを習おう。なお,イレーネは無制限にダメージを回復してくれるので,たとえ,ちょっと倒しにくそうなモンスター相手でも果敢に挑戦すべし。

キャラクターが死ぬとイレーネは消えてしまう。森の中にはライーネというNPCもおり,体力が大幅に減ってしまったときや,ちょっと強めのモンスターと戦いたい場合には,ライーネの近くへ行って体力を回復してもらおう

 修練場のスタート地点はマップの北西部あたりで,そこから矢印の付いている看板に従って中央付近,商店などのある集落へ向けて進んでいく。モンスターを倒しながら,操作をなんとなく覚えている間に,気がついたらレベル15近くまで育っているだろう。という感じで,実のところレベル15に達するのは本当にあっという間だ。
 最初,自分のキャラクターには一切の装備が用意されていない。持っているのはタイマツと,イレーネから渡された修練場のマップだけだ。せっせとモンスターを倒してグローブやヘルム,ブーツなどの防具,バトルソードなどの武器を手に入れたり,商店で木刀を購入したりしてキャラクターの装備を充実させていく必要がある。

 ここで,Ars Magnaのキャラクターの成長について説明を少々。
 まずは,既述の“レベル”から。レベルは,基本的にはキャラクターの体力を上昇させるとともに,武器や防具の装備条件としての役割も持つ。つまり,より良い装備を身に付けたいなら,レベル条件をクリアしなければならないということだ。

それぞれのアイテムには耐久度が存在する。減りすぎて壊れることは滅多にないが,もし壊れそうになったら鍛冶屋のティンカーのところへ持っていって修理してもらえばいい

 このほか重要なものとして,“Str”(腕力),“Dex”(敏捷性),そして“Int”(知力)という三つのパラメータが存在する。Strはモンスターに近接して戦闘をすることで上がり,これが上昇すれば攻撃力が高くなるほか,レベルアップ時のHP上昇率にも影響してくるのだ。
 また,Dexが上がることで敵の攻撃の回避率が高くなるが,これは,戦闘中に敵を攻撃したり,逆に攻撃を受けることで上昇するパラメータだ。
 そして,Intは魔法に影響し,魔法攻撃をすることで成長する。値が上がれば,キャラクターのMP上昇率や魔法攻撃力に影響してくるのだ。
 もっとも,実際にプレイしているときには,これら3種類のパラメータをことさら意識する必要はないようだ。戦闘を繰り返し,キャラクターを成長させる過程で自然に伸びていくだろう。とはいえ,アイテムの装着に関わるStrの場合,遠距離攻撃ばかりしているとこの値を上げるのが難しくなる。いけそうな相手なら積極的に近接攻撃を挑むなど,効率よいパラメータ上げもちょっとは考えたほうがよく,そこがこのゲームの攻略の面白いところでもある。

自由な職業を選択ができる:ギルドシステム

ギルドに加入すると,そのギルドで習得できるスキル/魔法の一覧が表示される。それぞれのスキルの習得には条件があり,一つでも×が付いているとそのスキルは習得できない

 さて,そろそろ修練場ともお別れだ。レベル15以上に成長したキャラクターが,イレーネもしくは修練場のあちこちに立っているライーネに話しかけると,いよいよ大陸での冒険がスタートする。せっかく修練場に慣れたのに,ずっとここにいたいと思っても無理。レベル30になると,自動的に修練場を追い出されてしまうのである。
 スタート地点は「セラニアン村」。村には,ギルドや商店など,いくつもの建物がある。この“ギルド”が,Ars Magnaにおける職業となっているのだ。

 ギルドは,目的別に3種類ある。それが「戦闘」「信仰」そして「生産」だ。戦闘系では「マナルアギルド」「トライアングルギルド」「ザスタイギルド」。信仰系では「シャイン/シャロンギルド」「インダークギルド」。そして生産系では「フィッシングギルド」と「鍛冶屋ギルド」が存在する。ギルドに所属することでさまざまなスキルを得たり魔法を習得することが可能になっているわけだ。
 キャラクターはその目的別に一つのギルドに所属できる。例えば戦闘ではマナルアギルドに所属し,信仰としてインダークギルド,生産は鍛冶屋ギルドという感じだ。また,選択しているギルドを脱退し,別のギルドに加入することも可能である。

キャラクターの詳細ウィンドウで現在地や所属ギルド情報など,各種情報を確認できる。キャラクターの成長具合も数値で確認することが可能だ

 セラニアン村には,このギルドのうちシャインギルドとマナルアギルド,トライアングルギルドの3つが軒を並べている。信仰目的のギルドは一つしかないので,とりあえずシャインギルドに所属し,マナルアかトライアングルのどちらかを選ぶのだ。
 さて,ちょっと悩んでみよう。マナルアギルドと,トライアングルギルドの主な違いとしては,前者はポーション,後者は丸薬を作成できること。また,前者は瞬間的に移動速度を上げる“クイック”の魔法を,後者は瞬間的に最大HPを増やす“リジェネレーション”の魔法を覚えられる。
 このへんはまあ,各自のプレイスタイルの問題なのだが,筆者は結局マナルアギルドの門を叩いた。回復ポーションをどんどん生産してスキルを磨き,上位ポーションの作成も可能にしたいのである。理由としてはまあ,「ポーションが好きだから」かな。
 ギルドに所属したら,さっそくスキルや魔法を覚えたいところだが,実を言うと覚えるスキルを自由に選択できるわけではない。それぞれのスキルには,習得可能なレベル制限とともに,必要となるステータスや習得するために必要なお金などが存在するのだ。

ギルドに加入してスキルや魔法を覚えよう。これまで剣で切り付けるしかできなかったキャラクターが新たな戦法を覚えることにより,プレイの幅が広がってくるのだ

 当然ながら,どれが足りなくても習得不可である。レベル15になって修練場からセラニアン村にやってきたばかりのキャラクターなら,覚えられるのは二つぐらいだろう。それを使ってキャラクターのレベルを上げ,別のスキルを習得するのである。
 また,同じスキルであっても,お金などを払ってさらに深く習い,スキルそのもののレベルを上げることもできる。どのように特化させていくかはプレイヤー次第。こうした自由な職業選択もまたArs Magnaの楽しみの一つだろう。

売買の基本:「値切り」/ユニークなペットシステムなど

キャラクターが成長して,盾や鎧などを身に着けられるようになれば,これまで強敵だった熊とも一騎討ちできる。こういった成長が体感できたときは嬉しい

 最後に,Ars Magnaに実装されたいくつかのフィーチャーを紹介しよう。
 本作におけるNPCとの物の売買には,ちょっとしたユニークな仕掛けが用意されている。それが「値切り」だ。
 商店へ行き,売買ウィンドウを開いて欲しいアイテムの値段を見てみよう。「こりゃ高い」と思ったら,ウィンドウ右下の選択肢が役に立つ。「話にならないね!」とか「少しまけてください」といった文句の中から一つを選び,交渉するのだ。的確に交渉することで,うまくいけば全体の価格が1〜5%安くなるのだ。
 とはいえ,「これならどう?」といかにも値切りに応じたような口ぶりで,実は価格が下がってなかったり逆に高くなるなどの曲者NPCもいるので,ちゃんと値段を見ておく必要があるだろう。
 基本的に,値切りは何度でも行える。値切りの言葉は6種類ほど用意されており,これがランダムで出現しているようだ。交渉がうまくいかずに価格が高くなり,おまけにうまく値切れそうな文句がなかったときには,再度ウィンドウを開いて選択肢を表示し直すことも可能。値切りを上手に利用して,損をしない買い物を心がけたい。いや,実生活の話じゃなくて。

モンスターをペットにするにはアイテムが必要だ。適切なアイテムを適切なモンスターに与えることで,ペットにできるわけだ

 また,モンスターをペットにすることもできる。奴らを一時的に飼い慣らして仲間にし,一緒に戦闘を行える。複数のモンスターをペットにすることもできるが,ペット化が可能なモンスターの種類は決まっており,また,ペットでいてくれる時間も限られる。したがって,残念ながら,ずっと連れて歩くということはできない。
 とはいえ,使い方によっては,かなり心強い味方になってくれるだろう。

 こうしたシステムを盛り込んだArs Magna。お隣の韓国で正式サービスが開始されたのは2000年から。長い間親しまれているゲームではあるが,最近,再び注目されているという。
 ノスタルジックな雰囲気のMMORPGをプレイしたい人や,これからMMORPGを始めてみたい人,ノートPCでどこでもゲームを遊びたい人などにとって,ピッタリのタイトルと言えるだろう。クローズドβテストでは実装されていなかったが,マップ間を移動できるアイテムや名声値など,今後さまざまアイテムや特徴が登場する予定になっている。
 基本料金無料のアイテム課金制なので,まずプレイしてから判断しても遅くはない。今回オープンβテストを機会に,Ars Magnaを始めてみてはいかがだろうか。テスターの登録方法など,詳しいことは公式サイトを参照してほしい。

 下のリンクからアンケートに答えてくれた人の中から抽選で3名に,「Microsoft Xbox 360 Controller for Windows」が当たる。応募の締め切りは2007年3月13日正午。
 4GamerによるMicrosoft Xbox 360 Controller for Windowsのレビューはこちら

締め切り:2007年3月13日 正午まで
発表:当選の発表は発送をもってかえさせて頂きます。

タイトル ArsMagna 〜封印の大地〜
開発元 YMIR Entertainment 発売元 VerX
発売日 2007/02/26 価格 基本プレイ無料(アイテム課金制)
 
動作環境 OS:Windows 98/Me/2000/XP(+DirectX 8.1以上),CPU:Pentium II/200MHz以上[Pentium III/400MHz以上推奨],メインメモリ:32MB以上[128MB以上推奨]

Copyright(C)YMir Entertainment since 1998. Published by VerX Inc.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/specials/arsmagna_sp/001/arsmagna_sp_001.shtml