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Text by 川崎 政一郎 

 「アラド戦記」は,ハンゲームで有名なNHN Japanが日本で運営するオンラインアクションRPG。本作は明らかに「RPG」よりも「アクション」に重きが置かれており,まさに「ゲームセンター感覚」でプレイできるゲームだ。また,ハンゲームのIDさえあればブラウザから直接起動できるなど,随所で手軽さを追求したタイトルである。

 プレイヤーは「鬼剣士」「格闘家」「ガンナー」の3種類の中からキャラクターを選び,街で準備を整えて「ダンジョン」へと冒険に出る。このダンジョンでの冒険は,まさに“横スクロールアクション”そのもので,敵をガシガシ倒しながらステージの奥へと突き進んでいく。
 一度のプレイに要する冒険は数分〜1時間程度と,とてもテンポ良く遊べる。その中で,冒険を通じてキャラクターをレベルアップさせたり,アイテムによって強化させたりと,RPG的な成長要素も盛り込まれているのだ。

 そして本作の最大の見どころといえるのが,アクション性たっぷりの「スキル」の数々だ。とくにコマンド入力タイプの発動スキルは,各キャラクターの個性が存分に生かされた,見た目も派手な強力なものばかり。最大4名でパーティを組み,これらのスキルが目まぐるしく飛び交う冒険は,実際にプレイしてみると,まさしくゲームセンターのアクションゲームさながらの雰囲気なのだ。

 長い間平穏な日々が続いていたものの,突如として各地で異常現象が起こり始めた「アラド大陸」。同時に暗黒都市が忽然と現れ,動物は凶暴化して人々を襲うようになり,さらに「サドラ」と呼ばれる凶悪な怪物までもが出現し始めた。しかも帝国軍が混乱に乗じて戦争を勃発させるなど,アラド大陸は急速に崩壊への一途を辿っていた。

 そのような中,アラド大陸の各地にいる冒険者達が,平和を取り戻すために立ち上がった。冒険者は帝国群をはじめとする数々の脅威を打ち破り,アラド大陸を救うことができるのだろうか?

個性豊かな三つのクラスと,膨大な数のスキルが登場!

 ゲーム中の基本的な操作方法は,カーソルキーで移動,「C」でジャンプ,「X」で通常攻撃,「Z」で特殊攻撃となる。さらに「1」〜「6」キーにポーションなどの消耗品,「A」「S」「D」「F」「G」「H」にスキルのショートカット登録を行える。

 本作に登場するスキルは,合計で数百という膨大な種類があり,これの使い分けがポイントとなってくる。まずスキルには,大きく分けて“習得後は自動的に効果を発揮するタイプ”と,“キー入力で発動させるタイプ”の2通りがある。このキー入力の中には,格闘ゲームさながらのコマンド入力式もあるのだ。スキルの使用時にはマジックポイントを消費し,また使用後はクールダウン時間も発生する。各スキルはレベルアップが可能で,成長させることで効果はより高くなる。

 

 新たなスキルの習得や,スキルレベルを上げるときは,モンスターを倒すことで獲得できる「スキルポイント」が必要となる。さまざまなスキルの中から自分に合ったものを見つけ,ポイントを注いでレベルアップさせていくのである。同じキャラクターでも,アイテムやスキルによって多彩な育成方法があるのだ。

 これらの情報を踏まえたうえで,本作に登場する三つのキャラクターの主な特徴と,序盤で習得できるスキルをそれぞれ紹介していこう。

 鬼神に呪われた剣士。それによって強力なパワーを得たものの,「鬼手」と呼ばれる症状によって片手が黒く変色してしまっている。この手が,時には制御不可能となってしまうため,鎖で必死に封じているのだ。このような鬼神の呪いのため,闇属性攻撃には耐性があるものの,その一方で光属性が弱点となっている。

 鬼剣士は侍をモチーフとしたキャラクターで,刀をはじめとした剣類全般を得意とする。武器によってある程度のリーチを生かして戦えるので,3キャラクターの中ではバランス型の位置づけといえよう。習得するスキルのタイプは攻守共に幅広く揃っており,多数の敵への攻撃やガード系,自分を中心とする範囲内に補助結界を張るといったものがある。最初にどのキャラクターにするか悩んだら,まずはオーソドックスな鬼剣士でプレイしてみるのがよいだろう。

スキル名称コマンド効果
アッシュフォーク(ジャンプ中)Z空中から敵を突き刺す攻撃を繰り出す。落下開始地点が高いほどダメージは上昇
ウェーブ↓→+Z発射速度の速い,ウェーブ状の衝撃波を放つ(無属性)
ガード正面からの直接物理攻撃によるダメージを減少させる。ガードする度にMPを消費する
三段斬り↓→+Z前進しながら攻撃を繰り出す。最大3回までの連続攻撃が可能
スラスト(ダッシュ攻撃中)Xダッシュしながら多段ヒットの攻撃を繰り出す。最大2回まで追加攻撃が可能
※アッパースラッシュ下から斬り上げ,敵にダメージを与えると共に空中へ浮かべる
※鬼斬りZ鬼神の力を武器に乗せ,前方の広範囲に強力な物理攻撃を行う
カザン→←↓→+Z一定時間「カザン」を召喚し,範囲内の味方メンバーの力と知能を上昇させる

・コマンド欄が記載されていないスキルは,スキルを登録したボタンを押すことで発動
・※印のスキルはキャラクターが最初から習得済
注:本稿はβバージョンを元に執筆しており,スキル仕様は今後一部変わる可能性があります

 格闘家は体を強靱に鍛えることで,拳,足,肩,膝などを武器にして戦える戦士だ。ほかのキャラクターよりも攻撃時のリーチが短いものの,瞬発力を生かした手数の多さで勝負できる。しかも格闘家のずば抜けた身体能力は,ローキックやアッパーといった打撃系のみならず,防御系のスキルにも数多く生かされているのだ。

 また,敵を捕まえて投げ飛ばせるのも格闘家の大きな魅力である。スキルによっては,投げ技の発動時は無敵になるため,敵の懐に飛び込み一網打尽という展開も期待できるだろう。

スキル名称コマンド効果
スープレックス→+Z敵をホールドして身体を後ろに反らせて投げ,周囲にいる敵にもダメージを与える
※ハンマーキック強力なハンマーキックを繰り出し,敵にダメージを与えると共に後方へ蹴り飛ばす
分身自分の分身を作り,敵からの攻撃をかわす。分身は一定時間が経過するか,一定ダメージを受けると消滅
念弾↓→+Z念を実体化して遠距離攻撃を行う。敵にヒットした場合は爆発し,周囲の敵にもダメージを与える(光属性)
サンドスロワー←→+Z前方に砂を振りまく。砂が当たった相手は盲目状態となる
※ミューズアッパーZ勢いよくアッパーカットを繰り出し,敵にダメージを与えると共に高く浮かべる
ローキック↓+X下方向へ攻撃を繰り出す。倒れている敵にも追い打ち攻撃が可能

・コマンド欄が記載されていないスキルは,スキルを登録したボタンを押すことで発動
・※印のスキルはキャラクターが最初から習得済
注:本稿はβバージョンを元に執筆しており,スキル仕様は今後一部変わる可能性があります

 ガンナーは銃器全般を得意とする,遠距離攻撃型のキャラクターだ。ガトリングガンや火炎放射器といったサブウェポンも扱え,敵に対して遠くから一方的に攻撃できるのはガンナーならではである。

 ちなみにほかの2キャラクターが人間なのに対し,ガンナーは「天界」に住まう別の種族である。画面で見比べるとガンナーは明らかに身長が高いが,しかし身体が脆弱でヒットポイントも低い。ガンナーはこのように強さと脆さが同居する,テクニカルなキャラクターといえるだろう。

スキル名称コマンド効果
パニッシャー→→+Z前方の敵一体を踏みつけながら射撃を行う。踏んだ敵が倒れる際は,その周辺の敵にもダメージを与える
空中射撃一定時間ジャンプ中の滞空時間が長くなり,空中射撃時の攻撃力が上昇する
※ライジングショット敵を空中に浮かべる強力な弾丸を発射する
※ジャックスパイクZ膝蹴りで攻撃し,相手を空中に浮かべる
ランドランナー誘導型の自爆ロボットを設置する。ロボットは敵へ向かっていき,爆ダメージを与える(火属性)
銀の弾丸攻撃力の上昇する弾丸を発射する(光属性)。アンデッドに対しては大ダメージを与える
ガトリングガン↓→+Z秒間7発もの速さでガトリングガンを発射。ガトリングガンがオーバーヒートするまで連続攻撃が可能

・コマンド欄が記載されていないスキルは,スキルを登録したボタンを押すことで発動
・※印のスキルはキャラクターが最初から習得済
注:本稿はβバージョンを元に執筆しており,スキル仕様は今後一部変わる可能性があります

■戦闘系スキル

スキル名称コマンド効果
バックステップ←←少し後ろに跳んで敵の攻撃を避ける
キャンセルバックステップ基本攻撃をキャンセルしてバックステップを行う
キャンセルアイテム投擲基本攻撃をキャンセルして投擲アイテムを使う
跳躍一定時間,ジャンプ力が20%上昇する
古代の記憶一定時間,知能のステータスが上昇する
投擲マスタリー投擲武器を使用する際の攻撃力が上昇する。武器使用の度にMP消費する
バックアタック敵を背後から攻撃した際の,クリティカルヒットの発生率が上昇する
不屈の闘志一定時間,スキルキャスト中に攻撃を受けても一定確率で中断されなくなる
クリティカル・ヒット精神を集中し,クリティカルヒットの発生率を上昇させる

■非戦闘系スキル

スキル名称コマンド効果
※細工パッシブ細工技術が必要なアイテム合成を行う
※裁縫
(鬼剣士・格闘家のみ)
パッシブ裁縫技術が必要なアイテム合成を行う
※科学パッシブ科学技術が必要なアイテム合成を行う
※重甲マスタリー
(鬼剣士のみ)
パッシブ重甲系の装備を着用時に,物理防御力,MP回復速度,攻撃速度が増加し,キャストタイムが短縮される
※軽甲マスタリー
(格闘家のみ)
パッシブ軽甲系の装備を着用時に,力とヒットリカバリーが増加する
※レザーマスタリー
(ガンナーのみ)
パッシブレザー系の装備を着用時に,攻撃速度,クリティカルヒット発生率が増加する
※アイテム解体パッシブアイテムを解体し,素材品として得られる

・コマンド欄が記載されていないスキルは,スキルを登録したボタンを押すことで発動
・※印のスキルはキャラクターが最初から習得済
・非戦闘系のスキルはパッシブタイプ(必要時に自動使用)
注:本稿はβバージョンを元に執筆しており,スキル仕様は今後一部変わる可能性があります

街とダンジョンを行き来し,キャラクターを成長させていく

 では,実際にゲームを始めてみよう。
 ゲームの基本的な流れとしては,まず街のエリアで仲間を募ったりアイテムやスキルを揃えたりといった,準備作業全般を行う。そして複数あるダンジョンの中から,自分のレベルに合った場所を見つけて,冒険へと繰り出すわけだ。これらの冒険用エリアは膨大な種類があるが,最初から選べるのはあまり多くない。ある程度クリアすることで,新たな冒険用エリアの舞台が開かれる,というわけ。

 

 先ほども述べたが,冒険用エリアでのプレイは,ゲーセンなどで慣れ親しんだ横スクロール型のアクションゲームそのものといってよい。ステージ内には多数のモンスターがいて,これらを全滅させると,上下左右方向に隣接した別の部屋(ステージ)へと行けるようになる。そうやってエリア内を探索し,ボスモンスターを探し出して,これを無事に倒すとクリアだ。クリアすると,お金やアイテムといったクリアボーナスがもらえる。

 戦闘を経ることで,キャラクターは次第に経験値を溜め,レベルアップしていく。またモンスターを倒すと,先述したスキルポイントやお金,アイテムといった戦利品も獲得できる。戦利品を街に持ち帰れば,NPCショップに買い取ってもらったり,新たなスキルを習得できたりと,このあたりは一般的なオンラインRPGと同じ展開だ。少しずつ,そして着実にキャラクターを育成させていこう。

 また街の中では,多くのNPCからクエストを依頼される。これらは3種類まで同時に引き受けられ,クリアすることでさまざまな報酬をもらえる。その内容は,「***を倒す」や「***を10個集めてくる」という,MMORPGらしい単純なものばかりではなく,さすがベースがアクションゲームだけあり「エリアをほぼ無傷でクリアしてこい」といったユニークなものも用意されている。これらのクエストを中心にプレイしていけば,その過程でキャラクターも成長していき,新たなエリアへと挑戦できるようにもなるだろう。

ゆくゆくはクラスチェンジでまったく違った個性が芽生える

 アラド戦記では,最初に選択できるキャラクターは現時点(2006年5月1日)では3種類だが,育てていくことでクラスチェンジを行えるようになる。これはキャラクター育成における最大の分岐路。三つのキャラクターにはそれぞれ4種類ずつの転職クラスが用意されており,どれもかなり個性的である。
 転職は結構ハイレベルな要素なので,ゲーム開始直後に行えるわけではないが,あらかじめ知っておくとプレイの指針となるだろう。ここでは,それらの転職クラスの概要をざっと紹介していこう。自分にとってプレイしやすいスキルを見つけたならば,その方面に特化した転職クラスに注目するとよいだろう。

 鬼神の呪いを断ち切り,自らの力で生きることを選んだ剣士。すべてのタイプの武器に秀でており,それらの中でも「光剣」を操えるのはウェポンマスターだけ。また敵からの攻撃を一定確率で自動的に防御する「オートガード」スキルの習得が可能。

 消滅を司る神「カザン」に支配され,理性を失ってしまった狂鬼剣士。「暴走モード」の発動時は攻撃力が大幅にアップする代わりに,防御力が落ちてしまう。瀕死のときHPを回復させる,「ダイハード」などのスキルを習得できる。

 鬼神の魅力に取り憑かれ,片手の鎖を解き放ってしまった鬼剣士。鬼神と同化したため,闇属性攻撃への抵抗力が極めて高い。さらに,鬼神にちなんだスキルを数多く習得できるようになる。

 呪いによって視力を失ってしまった剣士。「ウェーブ」と呼ばれる波動を利用したスキルに秀でており,近接攻撃が得意だった鬼剣士とは異なり遠距離攻撃が得意。またプレートメイル系も装備が可能。

 格闘家のスキルジャンルの一つである,「念」の力を大幅に引き出したジョブ。念はさまざまな用途に活用でき,明属性の攻撃や,味方メンバーへのダメージを減らす防御壁などがある。どちらかというと支援系のスキルが得意といえよう。

 実戦的な戦いの技術を追求した格闘家。倒れた敵に乗りかかりマウント攻撃を行うなど,勝つために手段を選ばない姿は喧嘩屋そのもの。クロー系に代表される,刃の付いた武器の扱いに長けており,これに毒を塗ることでさらにパワーアップする。

 身体を強化するために長い年月を要した,正統派の格闘家。基本攻撃面のダメージはトップクラスで,奇策は行えないもののオーソドックスな戦い方を最も得意とする。得意な武器は拳闘グローブ。

 投げ技のスペシャリストに進化した格闘家。スープレックスのみならず,スパイア,クラッシュなどの豊富なスープレックス投げ技を習得できる。敵を振り回し周囲にダメージを与えるなど,見た目も豪快な技が揃っている。

 生き延びるための技術を追求したガンナー。どのような姿勢からでも射撃を行え,しかもその動作は最も素早い。基本的にガンナーは接近戦が苦手だが,足技のスキルを強化してこれを克服している。

 銃そのものよりも,さまざまなサブウェポンの扱いに特化している。それらの中でも,ハンドキャノンは専用のマスタリースキルも用意されており,かなり奥が深い。またヘビーアーマー系の防具も装備できる。

 ロボットや機械類を扱うための専門家。これらは戦場で組み立てることで,戦闘を支援してくれる頼もしい存在だ。それと,マップ上から火力支援を要請するためのスキルも習得可能である。

 ガンナーからの転職の中ではオーソドックスなクラス。敵を凍らせたり,燃やしたりといった属性効果付きの弾丸を使い分ける。また「交差射撃」スキルによって広範囲への攻撃も可能だ。

 ゲームセンターのアクションゲームらしさを追求しながら,ネットワークによる協力プレイや,RPG的な育成要素を貪欲に取り込んだ「アラド戦記」。現在こういった方向性のタイトルは意外と少なく,かつてのゲームファンを熱狂的に取り込めるポテンシャルを感じさせる。6月末からのオープンβテストに向けて着々と開発が進められているようなので,気になった読者はこれからの展開も要チェックだ。

タイトル アラド戦記
開発元 ネオプル 発売元 NHN Japan
発売日 2006/夏 価格 アイテム課金制
 
動作環境 N/A

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Published by NHN Japan Corporation
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http://www.4gamer.net/specials/arad_special/arad_special.shtml