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5月7日にクローズドβテストが終了したばかりの「釣りパラダイス！」は，開発元の韓国では「Fishing ON」の名前でサービスされている，オンライン釣りゲーム。アニメライクなキャラクターと，可愛らしいアバターアイテムというライトな見た目ながら，魚の種類ごとにその生息場所や活動時間などを再現する，本格志向な一面も持ったタイトルだ。
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メダカからブラックバスまで
何でも釣れる不思議なパラダイス県
何でも釣れる不思議なパラダイス県
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本作の舞台は，日本のどこかにあるという「パラダイス県」。クローズドβテストで選べたマップは，「ルビー島」と「マーメイド島」の二つだ。どちらも淡水で，景色も似通っていたのがちょっぴり残念であった。両マップの違いは，釣れる魚の種類が少々異なる点だけで，難易度の差などはとくに無い。空いている椅子をクリックして座れば，すぐに釣りを始められる。
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ゲームスタート時は初期装備として，釣竿と針，ハチのウキ，えさには「サシ」を所持している。座席についたら水面をクリックしてキャスティング，あとはアタリが来るのを待つだけだ。水中には魚影が見える場所もあるが，これは単なるグラフィックスで，魚のヒット率には関係しないようだ。釣れる魚の種類はマップ内の座席の位置，使用するえさとウキ，そして時間帯に左右される。
●誰でも釣り名人になれる（？）フィッシング講座
釣り上げるまでの魚との格闘（ファイティング）の基本は，魚の動きと逆側のキーを押して魚のHP（ヒットポイント）を減らすことだ。ゼロにすればプレイヤーの勝利となるが，魚の反撃でこちらのHPがなくなってしまうと逃げられてしまう。レベル10までは初心者扱いで，ウキの動きとアワセ（引き上げ）のタイミングを毎回教えてくれるうえに，どれだけ強く引いても糸が切れない親切設計なので，コツを掴んだら後は釣りまくるだけだ。
| 1．レベルに合わせてエサを選ぶ | 2．ウキの種類ごとにアタリの動きは異なることを知れ | 3．リズム感を駆使してコンボをものにする | ||
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| 「カワムシ」「ねりえ」「パン」などエサの種類は豊富だが，手に余る大物を釣ってしまうことも。レベルの低いうちは負けるだけなので，大人しく初期装備で修行を積むのがいいだろう | 拡大されたウキの動きに注目。引き寄せ時の動きはウキの種類と魚のサイズでも違う。レベル11以上になると，タイミングを外した瞬間，糸を切って逃げられるので，早めにコツを飲み込みたい | ファイト中にタイミングよくキーを押すことでコンボゲージが溜まる。コンボを使うと魚のHPを大幅に減らせて，勝負が有利に。なお，魚もコンボを使用して反撃してくる |
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見事釣り上げた魚は，そのままショップで売ったり，釣り場にある調理場で料理したりできる。もしも初めて釣った種類の魚なら，右クリックで「図鑑登録」を選んで，魚の画像，釣れる場所とえさ，初めて釣った日付などを記録しておける。後から図鑑を眺めたいときには，ゲーム内の「MENU」ボタンから呼び出せる。
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衣装を着替えてパワーアップ
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本作では，魚を釣り上げることで経験値がもらえ，キャラクターがレベルアップする。同じ種類の魚でもサイズによって得られる経験値は異なり，レベルが上がるとHPが増えて，引きの強い魚とも渡り合えるようになる。
HPのほかに，キャラクターには「集中力」「テクニック」「瞬発力」などのステータスがあり，例えば集中力と瞬発力を上げると，クリティカルが出やすくなる。
さらに「装備値」というちょっと変わったステータスは，アバターアイテムを身につけることでアップし，HPの増加＋大きな魚が釣れる効果がある。アイテムには洋服や眼鏡，バッグといったお洒落アイテムと，釣り竿，ウキ，びくといった釣り道具があり，それぞれに「HP＋10」「パワー＋5」などの効果がある。夜釣りには必須となる消費アイテム「ライト」はショップでしか買えないので，注意が必要だ。ごくまれに魚と一緒に衣装が釣れることもあるが，これらはショップで購入したものよりもボーナス値が高い。
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気分転換に楽しい，料理とえさ掘り
あくまで釣りがメインといっても，たまにはちょっと違うこともしたくなるのが人情というもの。本作では，ミニゲームとまではいかないが，気分転換に楽しい「料理」と「えさ掘り」の二つが用意されている。
釣った魚をそのまま売らずに，調理場へ持っていくと料理できる。たいていは「魚の骨」「金の骨」が出来上がるが，成功すれば「スープ」になる。スープには集中力や瞬発力を一時的にアップさせる効果があり，自分のレベル以上の大物がかかったときに使うと，普段なら逃がしてしまう魚も釣り上げられる。もし骨になってしまっても，普通に魚を売るより高値なことが多いので，地道にお金を貯めて，より良い釣り針や竿に投資しよう。
一方のえさ掘りは，釣り場の一角にある畑で行える。畑をクリックすると，キャラクターがしゃがんで土を掘り返し始める。入手できるえさはランダムで，時にはショップでは売られていない「ドジョウ」や「カエル」が取れることも。ついついアイテム欄がいっぱいになるまで，えさ掘りに夢中になってしまうかもしれない。
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| 釣り場にある鍋をクリックし，魚を選ぶと料理開始。女の子はまな板に魚だが，男の子は葱を刻む姿になる。テスト中は，スープの成功率は非常に低かった | 掘り起こすエサは，種類も個数も完全にランダム。ショップで買うのが面倒だったり，あるいはそんな資金も尽きた……という人は，土いじりにしばし専念しよう |
水槽システムの実装，釣り場の充実に期待
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今回のクローズドβテストは，魚との一対一の真剣勝負を味わいたい人はもちろん，隣の釣り人と会話をしながら，のんびりとウキを眺めていたい人にも楽しめる内容だった。
少し残念だったのは，魚がかかるまで1〜2分，長いときで4分近く待つ必要があるにもかかわらず，ウインドウモードに対応していないこと。比較的待ち時間が長いゲームだけに，ウインドウモードでの“ながらプレイ”には，できれば対応してほしい。今回は二つだけだった釣り場に関しても，今後の充実に期待したい。また，釣りゲームファンの多くが持っていると思われる，コレクター心を満たすのに，魚図鑑だけではいささか寂しい。次回のテストでは，公式サイトでは紹介されているが未実装だった「水槽システム」で，泳ぐ魚の姿をぜひ見たいものだ。
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