4月27日にサイバーフロントから発売される「シド・マイヤー レイルロード!〔完全日本語版〕」(以下,レイルロード)は,世界的人気を誇るゲームデザイナー,シド・マイヤー氏往年の名作「レイルロード・タイクーン」の流れを汲む最新作。
1830〜1970年のアメリカもしくはヨーロッパのさまざまな地域を舞台に,鉄道を走らせて物流を促進させ,巨万の富を生み出そうというスケールの大きなマネージメントゲームだ。
堅苦しいイメージは一新され,遊びやすいゲームに
シックで落ち着いた大人の……というか,少々マニアックなゲームだったレイルロードシリーズだが,最新作はグラフィックスが一気に明るく楽しげなものになり,インタフェースもグッと扱いやすく改良され,ゲーム全体の印象がガラリと変わっている。
●とっても簡単に鉄道開発できる
マウス一つで線路を敷設できるプレイアビリティの良さが,最新作ではさらに向上している。そこに河があれば自動的に鉄橋がかかり,山があれば自動的にトンネルが掘られ,街があれば自動的に家やビルが線路をよけてくれる。プレイヤーは(お金が許す限り)どこまでも思うままに線路を敷いていけるのだ。
●利益を生むルートを見つけ出そう
すべての積荷は「需要」と「供給」で示される。都市には「旅客」「郵便物」の需要と供給が両方あるので,大都市同士を接続して客車と郵便運搬車を用意すれば簡単に利益が出る。さらに発電所のある都市には油田から「石油」を,製紙工場には「木材」を,新聞社には「紙」,といった具合に物品を運び込めば,みるみる利益が上がり笑いが止まらないだろう。
●都市を発展させれば,より大きな利益が
鉄道によって人が運ばれ,需要のある物品が十分に供給されることで,各都市は「村」→「町」→「都市」→「大都市」と成長していく。都市が大きくなれば,それだけ需要のある品目も増えていき,何を運んでも儲かるようになっていく。さらに「精製所」「食品加工場」など産業のキャパシティも増えるので,さらなる増収と発展も見込めるわけだ。
●時の流れが重要! 時代とともに発達していく
レイルロードで忘れてはならないのが,時間の概念だ。時間の経過には,まず新車両の登場が関係している。1800年代前半は小型の蒸気機関車しかないが,徐々に大型でパワフルな機関車が出現する。シナリオの勝利条件には達成期限が定められており,たまに発行される新聞の時事ニュースも,経済に影響を与える。
15本のマップ……シナリオ勝利条件を達成しよう
7種類のシングル用マップには,それぞれ「勝利条件」が設定されている。「1930年までにロサンジェルスとラスベガスを線路で結ぶ」などの内容で,まったく無視して好きに遊んでも,条件達成を第一に遊んでも構わない。ただし,いずれも血の煮えたぎる興奮モノの条件ばかりなので,ぜひ挑戦してもらいたい。マルチプレイ向きのマップも8種類用意されているが,基本的に対人戦や対AI戦には15マップすべて使用可能だ。