4月25日に正式サービスの始まった「ADQUEST」(アドクエ)は,さすがに最近は新規リリースも減った2DタイプのMMORPGだ。味のあるグラフィックスとシンプルな操作系を最大限に生かし,王道のファンタジー世界を堪能することに重点を置いた作品である。世の中ハイスペックPCの持ち主ばかりではないので,2Dグラフィックスというだけで惹かれる人も多いだろう。
本作のもう一つの魅力は,アフィリエイト広告による収益モデルを採用し,「月額課金」はもとより「アイテム課金」すらない完全無料のサービスを実現している点だ。
今だからこそ2Dグラフィックスがいい
味のあるデザインで抜群の雰囲気を醸し出すMMORPG
味のあるデザインで抜群の雰囲気を醸し出すMMORPG
本作でまず目を惹くのは,緻密な2Dグラフィックスで描き出された剣と魔法の世界だ。舞台となるマップに点在する多くの村や町は,その文化の違いもキチンと描き分けられ,600種類以上のアイテムと200種のモンスターも,コミカルなタッチで愛着が湧くような存在感を放っている。もちろん2Dなので,動作も極めて軽快。「Windows98世代のPCでも十分に動作する」というから驚きだ。
6種類の一次職と12種類の二次職
大陸で名を挙げて「一介の市民」から脱却すべし
大陸で名を挙げて「一介の市民」から脱却すべし
アドクエの世界は長らく続いた平和が崩れた直後であり,特別な勇者は存在しない。舞台に降り立ったプレイヤーもまずは一介の市民として,イノシシやシカといった低レベルな敵(?)と戦うことになる。そしてレベルを上げていけば,特定スキルのエキスパートである一次/二次職業に転職できる。二次職業には善悪それぞれに傾倒した「秩序」「混沌」といった二つの系統が用意されている。