「World Racing 2」は，世界各国の名車40車種でドライブできるレースゲーム。本デモ版では，チェコのSkoda Octavia/Octavia RSを使用したレースが楽しめる。
　Octavia RSは，2000ccのターボエンジンを搭載し，最大出力200馬力，最高速度240km/hを誇る，Skodaの最新スポーツモデル。いち早くドライブできるというのは，モータースポーツファンには嬉しいことだろう。

　本デモ版では，シングルプレイの「Career」と「Free Ride」が選択でき，イタリアの一般公道がコースとして収録されている。マルチプレイはできない。
　「Career」は，レースによってポイントを稼いでいくもので，プレイヤーを含め全6台によるレースが行われる。3位以内に入れば大きくポイントを獲得できるが，一般車両と接触するなどして順位が大きく下がると，レース途中でも強制的に終了させられてしまうので注意しよう。
　「Free Ride」では，「Single Race」と「Joyride」という，2種類のモードをプレイできる。Single Raceは，Careerで稼いだポイントでマシンを購入して行う，Careerモードのレースを単発で行うといったもの。Joyrideは一人で自由に走り回れるゲームモードで，イタリアの田舎道でのフリー走行ができる。いかにものんびりとした風景の中を，豪快にぶっ飛ばすもよし，風景を見ながらのんびり走るもよしと，まさに自由だ。

　本作はシミュレーションというよりは，アーケード的な要素が強い。マシンをぶつけるとダメージでボディが歪んでいくが，走行への影響などはほとんどないので，レースではわざと路肩の看板を跳ね飛ばしたり，前を走っている一般車両を利用したりして，後ろにいるライバル車の走行を邪魔するといった方法も有効だ。
　個人的には，Joyrideモードが一番楽しめた。わき道が豊富に用意されているので，マップを見ながら，どんどんわき道に入っていったりUターンして戻ってみたりと，何でもできる。抜けるような青空のドライブ日和の中を，田園風景を楽しみながら自由気ままに走り回れるJoyrideは，お勧めのモードだ。

■2006年1月10日　1stデモ，3rdデモ追加

　前回紹介した「Skodaデモ」は本作の2ndデモだったが，2006年1月に3rdデモが登場。この機会に，1stデモと合わせて紹介していこう。

　2ndデモでは，ドライブできる車種がSkoda社の最新モデル Octavia RSのみだったが，1stデモでは初代の「フォルクスワーゲン ゴルフGTI」をイタリアの峠道で，最新の3rdデモではオープンタイプの小型2シーターカー「Yes！ Car」のRoadsterとCUP/Rを，ホッケンハイムリンク・サーキットで，それぞれドライブできる。
　Yes！（Young Engineers Sportscar）は，ドイツのファンク＆ウィル社で少数生産されるライトウェイトスポーツカー。Roadsterは1.8リッター直4ターボの286馬力で車重は830kg，公道走行できないレーシングモデルのCUP/Rは2リッター直4ターボの340馬力で車重585kg（！）という，とにかく軽量なカッ飛びマシン。いずれも1000万円前後という高級車である。

　ゲームモードは，「Career」と「Free Ride」の二つで，マルチプレイはできない。「Career」ではライバル車とのレースが，「Free Ride」では自分だけのドライブが楽しめるあたりは，2ndデモと変わらない。
　かなりアーケード寄りのゲーム設定でハードルが低いので，レースゲームは得意ではないが興味はある，という人には打って付けだろう。世界各国を代表する新旧40車種が収録されているので，スポーツカー/スポーティカー好きは要チェックだろう。（朝倉哲也）

■キー操作 アクセル / ブレーキ　↑ / ↓ 左 / 右　← / → ハンドブレーキ　Spaceバー カメラ視点変更　C 後方確認　B リセット　R ニトロ　Shiftキー ホーン　H ■動作環境 OS：Windows 98SE/Me/2000/XP（＋DirectX 9.0c以上） CPU：Pentium 4/1.80GHz以上［Pentium 4/2.40GHz以上推奨］ メインメモリ：256MB以上［512MB以上推奨］ グラフィックスチップ：GeForce FX 5900 XTまたはRadeon 9600 XT以上推奨 グラフィックスメモリ：64MB以上 （3rdデモ　62.3MB） （2ndデモ　82.4MB） （1stデモ　86.4MB） World Racing 2 (C) 2005 Playlogic International N.V. All rights reserved. Designed and developed by Synetic. Published by Playlogic International N.V. Playlogic is a registered trademark of Playlogic International N.V. All trademarks are the property of their respective owners.