― 体験版 ―
 
Hammer & Sickle[英](Nival Interactive)
Text by 朝倉哲也

 

 「Hammer & Sickle」は,アメリカとソ連の東西冷戦が行われていた1949年という時代を背景に,プレイヤーがソ連のエージェントとなってアメリカの核兵器の秘密を探るという,ターン制ストラテジーだ。名作「サイレント ストーム」を開発したNival Interactiveの最新作で,ゲームシステムも同系統のもの。

 本作は,兵士を操作して街中や屋内などで戦闘を行うという規模のストラテジー。敵と遭遇して戦闘が始まるまでは,ターンを気にせず自由に動ける。移動はRTSと同じ方式で,キャラクターをクリックまたはドラッグで選択して,行きたい場所をクリックする。
 敵と遭遇すると,画面はそのままでターン制のコンバットモードとなる。プレイヤーターンが回ってきたら,各キャラクターにポイントを消費しつつ移動や攻撃などのアクションを行わせ,ポイントがなくなるまで行動できる。全員の行動が終了したら敵のターンにチェンジだ。

 本デモ版は,チュートリアルが使用不可能で,キャンペーンモードのみプレイ可能という,ちょっと珍しい構成だ。
 スタート直後のムービーによる会話シーンのあと,森の中の一軒家で新キャラクターを追加して,街に向かうことになる。画面右上の「Leave」というボタンをクリックして,「Zeizenburg」に移動しよう。
 しかし街に到着した直後,警察の尋問を受ける。ここで抵抗するか街を出るか,降伏するかを選べる。戦闘に突入するか,一度街を出てから再び戻ってくるか,素直に刑務所に入るか,それぞれ異なる展開が待っているので,いろいろ試してみよう。ときには隠密行動が役立つことも覚えておきたい。

 ゲーム中は意外と会話が多いのだが,途中の選択肢によって状況が変わるなど,なかなか重要な要素だ。幸い,キャラクター同士の会話シーンでは,セリフを前の画面に戻せる。話が分からなくなっても,一旦戻ってもう一度読み直せるので,英語が苦手な人には助かるだろう。

 

 

■キー操作

カメラ移動 マウスまたはカーソルキー
ズームイン / アウト マウスホイール
カメラ角度変更 マウス右ボタン
インベントリ I
ジャーナル J
キャラクターウインドウ U
クイックセーブ / ロード F5 / F8キー
セーブ / ロード F6 / F7キー
メニュー F10キー
ポーズ Pauseキー

■動作環境

OS:Windows 98/Me/2000/XP(+DirectX 9.0c以上)
CPU:Pentium III/1GHz以上[Pentium 4/2.20GHz以上推奨]
メインメモリ:256MB以上[512MB以上推奨]
グラフィックスチップ:GeForce 2 MXまたはRadeon 9000以上[GeForce FXまたはRadeon 9700 Pro以上推奨]
グラフィックスメモリ:32MB以上[128MB以上推奨]


(275MB)


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http://www.4gamer.net/patch/demo/sickle/sickle.shtml