4Gamerで紹介するタイトルとしては少々変わり種だが,「セツの火」はゲームではなく,デジタルノベルといったジャンルの作品。展開するストーリーを読んで(あるいは見て)いくという,読書やテレビ鑑賞に近い形式で進行していく。
我々人間が住んでいる世界とは別の世界に生息する,鬼のような異形の生き物。彼らの存在は極秘とされ,世界でもほんの一握りの者達のみが知っていた。しかし,世界の各地で報告される鬼の目撃例は,別次元の世界と我々の世界が一つとなろうとしていることを示していた。
別の世界からやって来た「鬼」と,それらに対抗しうる力を持った若者達との戦いを描いた,ホラーサスペンス調のストーリーが展開する。
この体験版では,突然の兄の死,その不可解な葬儀,そして変わり果てた姿となった兄の遺骸といった,物語の主人公である和泉刹が鬼との対決の世界に足を踏み入れる,全7話のうち第1話「act.1」を体験できる。
声優によるセリフが入るシーンもあるが,基本的には切り替わる静止画を見ながらテキストを読んでいくこととなる。
製品版ではマウスクリックによる進行,セリフのON/OFF,テキスト表示の速さ設定などができるそうだが,この体験版ではストーリーの一時停止と再生のみしかできないため(終了は可能),一度スタートさせると,約30分間はじっと見ているだけだ。
テキストがやや個性的だったり,展開がちょっとゆっくりしている感じなくもないが,飲み物などを用意してじっくり体験してみよう。
■2007.4.2 セカンドデモを追加
4月4日のダウンロード販売開始に先駆けて公開された体験版第2弾には,セカンドエピソードに相当する「act.2」の冒頭30分が収録されている。前回は「鬼とはいったいなんなのか?」という疑問を残して終わってしまったが,今回の体験版では物語の中心となる情報が次々に明かされていく。劣界,劣界人,そして「おにころし」とはなんなのか? といった謎がおぼろげながらも分かってくるのだ。
製品版はトータルで約30時間におよぶというボリュームなので,この体験版で見られるのはほんの一部だが,それでもつい引き込まれる展開となっている。いま気がついたという人は,ぜひ二つ合わせてダウンロードしよう。(松本隆一)
■キー操作
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