「Rise of Nations: Rise of Legends」は，ヒストリカルRTSとして人気の高かった前作から一転して，ファンタジー世界を舞台とするRTSへと大きく変貌を遂げた。 　ストラテジーファン待望の本デモ版は，シングルプレイ専用でキャンペーンモードとクイックバトルモードの2種類の戦いが楽しめる。

　砂漠を舞台にしたキャンペーンモードは，チュートリアルを兼ねたもので，ヒーローユニット数体を含めた部隊を指揮して戦っていく。
　最初は拠点となる城と，資源を得るための鉱山を一つ持っている。これだけではかなり心もとないので，チュートリアルの指示に従って付近の貿易拠点を攻め落とし，勢力の拡充を図ろう。
　マップの北部には敵が控えており，最終的にはこの敵と戦わねばならない。だがマップ北部を東西に横切る形で敵拠点が設営されており，そこからプレイヤーの城を攻略しようと，波状的に押し寄せてくる。この攻撃を退け，敵の拠点を破壊するには，こちらにもそれなりの戦力が必要となる。チュートリアルとはいえ激しい戦闘となるので，心してかかろう。

　クイックバトルでは，「Alin」というファンタジー世界の勢力と，「Vinci」と呼ばれる機械文明の勢力のどちらかを選択し，AIが操作する軍勢と1対1の戦いを楽しめる。
　マップは「Frozen Standoff」という雪原と，「Summer's Heat」という砂漠の2種類が用意されている。どちらも，各々の拠点はマップの端と端に分かれているが，ほかにも第三の勢力として蛮族などの小さな砦がそこかしこに点在している。これらは，攻め落とすことで戦闘ユニットを生産できる拠点となるので，積極的に攻めていこう。

　キャンペーンは3段階，クイックバトルは5段階に敵の強さを設定できる。普段あまりRTSをやらないという人でも，難度次第では一方的に負けてしまうというようなこともないだろう。ぜひプレイしてみよう。

■2006年5月1日 セカンドデモと差し替え

　2006年4月にリリースされたデモのアップデート版が，このたびリリースされた。今回のバージョンは，最初にリリースされたものと比べてグラフィックスやAIが強化されているということで，異様に挙動が重かった前のバージョンのデモより，遊びやすくなっている模様。また，クイックバトルモードに新マップ「Battle for the Core」が追加されているというのも大きなポイントだろう。

　このBattle for the Coreは4人用マップで，二組に分かれてのチーム戦となる。プレイヤーと3名までのAIプレイヤーで，最大4勢力による激しいチームバトルを楽しめる。選択できる種族が相変わらず「Vinci」と「Alin」の2種類しかないのは残念だが，2人用マップしかなかった最初のデモ版から比べると“楽しめる”という観点では大きな違いだ。
　マップは，歪んでいるように全体が傾いており，それほど広くはない。周りにある中立勢力の建物を占領するなどして，早めの戦力アップを図りたい。

　最初のバージョンよりファイルサイズが100MBほど大きいが，原稿掲載時にはゴールデンウィーク。のんびりと構えて再ダウンロードしてみよう。

■キー操作 カメラ移動　マウス/カーソルキー ズーム　マウスホイール カメラ回転・角度変更　マウス右ボタンドラッグ セーブ，ロード　Alt＋S，Alt＋L ゲームメニュー　Escキー ヒーローユニット選択　F1〜F7キー 攻撃命令　A 移動命令　M ポーズ　Pauseキー，P ■動作環境 OS：Windows XP（＋DirectX 9.0c以上） CPU：Pentium 4/1.40GHz以上 メインメモリ：512MB以上 グラフィックスチップ：DirectX 9対応 グラフィックスメモリ：64MB以上 （セカンドデモ　724MB） Copyright 2005 BIG HUGE GAMES,Inc. All Rights Reserved.