「Sid Meier's Railroads!」は，シヴィライゼーションシリーズなどで世界的に有名なゲームクリエイター，シド・マイヤー氏が手がけた鉄道会社経営シミュレーションゲームだ。
　プレイヤーは未発達の土地に線路を敷き，列車を走らせて地方の寂れた街を大きな大都市へと発展させ，自分が経営する会社の利益を上げていく。

　このデモ版では，TutorialとSingle Playerという2種類のシングルゲームモードをプレイでき，マルチプレイはできない。
　Tutorialモードでは線路の敷き方，列車の購入，企業買収，自社の株式などについて教えてくれる。まずはこちらをプレイして，基本的なゲームの流れなどを覚えておこう。
　Single Playerモードでは，島のマップを舞台にしたフリープレイが楽しめる。中央に川が流れ，山あり，谷あり，平野ありといったマップで，小さな田舎町から大都市まで一通り揃っている。ゲーム内の時間で50年間までという時間制限はあるが，次々と現れる新型車両，開発される新技術など，本作のプレイを十分に楽しめることは請け合いだ。
　ゲームの設定画面で「Number of AI Player」を1にするとAIプレイヤーとの対戦が，0にすれば自分一人でじっくりとプレイ可能だ。

　ゲームシステムは実に洗練されており，見た目とは裏腹に難しいところは一つもないといってよいだろう。線路の敷設は始点と終点を決めるだけでよく，例えば途中に川があれば自動的に橋を架けてくれる。街の中に線路を通すときには，なんと建物が線路をよけてくれるという親切設計（？）だ。
　鉄道のルート設定もシンプルで分かりやすく，駅や車両のアップグレードもクリックするだけで済んでしまうなど，さすがにシド・マイヤー氏が作ったゲームだけのことはある。これならばプレイする人を選ばないだろう。
　自分が敷いた線路の上を，蒸気機関車が盛大に煙を吐いて行き来する様子は，ただ眺めているだけでも楽しくなってくる。陽気なカントリー調のBGMにのせて，気ままに線路を敷いてどんどん列車を走らせてみよう。

■2007.4.13　日本語体験版と差し替え

　4月27日にサイバーフロントから発売される，「シド・マイヤー レイルロード！〔完全日本語版〕」の日本語体験版が製品版より一足お先にリリースされた。
　収録されている内容は英語版と同じで，チュートリアルと，シングルプレイモードの体験版専用マップ「デモ・シナリオ」。勝利条件として，1950年までに達成すべき以下の四つが設定されている。

　・グレン・ロック，ハント・バレー，ニュー・フリーダムをつなげましょう
　・グレン・ロック，ハント・バレー，ニュー・フリーダムの停車場をアップグレードして，ターミナル駅にしましょう
　・ハント・バレーからグレン・ロックへ，50両分の乗客を輸送しましょう
　・コーネリアス・バンダービルドが保有するすべての株を取得しましょう

　いざ条件達成を目指して遊んでみると，なかなかシビアでスリリングな戦いとなることに気づくだろう。すべての条件を達成するか，1950年になるとゲームが終了する。シナリオと関係のない町などもあるので，勝利条件など気にせず好き勝手に遊んでみるのもいいかも。（Kawamura）

■キー操作 ※基本操作はマウスで行います 217MB（228,302,946バイト）