― 体験版 ―
 
DEFCON
(Introversion Software)
Text by 朝倉哲也

 

 「DEFCON」は,ボードゲームをベースとする,全世界を舞台とした戦略級ウォーシミュレーションゲームだ。プレイヤーは国家の総司令官となって,ほかのプレイヤーが担当する国家との間で全面核戦争を行うという,あぶないテーマのゲームである。

 このデモ版では,2人での対戦(製品版では6人まで)と,チュートリアルをプレイできる。対戦相手はネットなどで探すほか,AIプレイヤーを選択することも可能だ。
 スクリーンショットを見ても分かるように,本作はすべてが白い線で描かれた世界地図マップ上で展開するという,素っ気ないグラフィックスのゲームだ。だがこの味気ないくらいのグラフィックスが,プレイを進めていくうえで何にも変えがたいほどの迫真性を浮かび上がらせてくるから不思議である。
 プレイヤーは自国の領土内に,攻撃/防衛のためのレーダーシステムや空港,そしてミサイルのサイロを配置し,それらに適宜命令を出しながらゲームを進めていく。ミサイルサイロや爆撃機などは,マウスの右クリックで通常兵器と核兵器の切り替えが可能だ。ただし核兵器はDEFCON1以上にならないと使用できない。

 警戒体制(または防衛体制)を表わすDEFCONのレベルは,ゲームではいわゆるターン数のような役目を果たしており,リアルタイムで自動的にカウントされていく。DEFCONのレベルに応じてプレイヤーが下せる命令も攻撃的なものへと変わっていき,戦争状態を示すレベル1となった時点で核兵器の使用が可能となるのだ。
 プレイヤーは核ミサイルサイロや潜水艦,爆撃機に敵国の軍事施設や都市を目標とする核攻撃を指示することとなるのだが,このときなど,まるでアメリカのNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)で,面前のパネルに展開する戦争の模様を眺めている将軍の気分になれる。
 なおローリングデモも収録されており,ここでは北米・南米連合軍対ヨーロッパ・アフリカ連合軍の戦いを見られる。かなり白熱した戦いなので,こちらも一度は見ておこう。
 派手なグラフィックスもBGMも何もない,実に淡々としたゲームだが,核ミサイルが敵国の都市に命中すると「100万人死亡」などという数字が表示されるなど,シンプルなゆえにかえって想像力を刺激してくれる。
 テーマがテーマなだけに,万人にお勧めするのは難しいが,不気味なまでに静かな迫力を持っているので,興味があるという人ならば,ぜひ一度プレイしてみよう。起動時にキーナンバーの入力を求められたら,何も入力せずに「PLAY DEMO」というボタンを押そう。

 

 

■キー操作

※基本操作はマウスで行います
マウス左クリック 選択,決定
マウス右クリック ユニット状態切り替え
キャンセル Spaceバー
カメラ移動 カーソルキーまたはW/S/A/D
ズーム マウスホイール
メニュー Escキー

■動作環境

OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:Pentium III/600MHz以上
メインメモリ:128MB以上
グラフィックスチップ:GeForce 2以上


(58.5MB)


Copyright (c) 2006 Introversion Software Limited

 

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