― 体験版 ―
 
Area 51[英](Midway)
Text by Gueed

 

 E3 2005で公開された,MidwayのSF-FPS「Area 51」のシングルプレイデモ版がリリースされた(2005年5月27日現在は,FilePlanetや3D Gamersなど一部のWebサイトで,有料会員のみに公開されている)。
 本作は,UFOや地球外知的生命体の目撃談を数多く生んだ,米国はネバダ州のグルームレイク空軍基地の区画である「エリア51」を舞台とした,SFホラーといったノリのFPS。本作の発表当初は,意味深なタイトルから勝手に深読みして,エイリアンの神秘性を保った謎の物体と精神戦(?)でも繰り広げるのかと想像したものだが,実際にプレイしてみると,グロテスクな怪物とストロングスタイルで戦う意外とオーソドックスなFPSゲームだった。

 本作のストーリーは,エリア51で発生するバイオハザードに端を発する。本来は実験体であるはずのエイリアンが研究施設内で野放し状態となり,研究員を殺害。さらに事態を収拾するために駆けつけたはずの特殊部隊員までもを,次々とウィルスに感染させて仲間にしてしまう。プレイヤーは,再度送り込まれる特殊部隊の一員イーサン・コールに扮して,事件の謎を解明しつつ,エイリアンの殲滅を目指す。

 本作はすでにプレイステーション2やXboxなどで発売されている,コンシューマ機出身のタイトルである。その出自のためか,序盤から眩しいエフェクトがビュンビュン飛び出すレーザー系武器が使えたり,光学迷彩でカモフラージュしたエイリアンが登場したりと,ビジュアルのインパクトは強い。ただ,よく言えばカチッとした,悪く言えば一本道のゲーム性は,コンシューマライクと言わざるを得ない。

 面白いのは,プレイヤー自身もエイリアンを研究したことで得たテクノロジにより,モンスターに変身できる点である。Xキーでモンスターに変身すると,一定時間視界にブラーがかかり,手のひらから強力な炎を出せる異形の生物として戦闘できるのだ。さらにこの時間内は視覚もパワーアップしており,通常はマップのグラフィックスに溶け込んでなかなか個体が識別できない敵キャラクターが,サーモセンサーで捕らえたように赤く浮かび上がる。素早く敵を発見して,近づく前に倒せるというわけだ。
 唯一気になったのが,視界の狭さ。ただでさえCQBなのに,狭い視界で景色がめまぐるしく変化するため,プレイから十数分ですぐにゲーム酔いしてしまった。
 ちょっとズレた例かもしれないが,テレビドラマなどは撮影のさい,画面の狭いテレビでも鑑賞に耐えうるように,登場人物に対してズームを多用したり,バストアップを心がけたりするらしい。コンシューマからPCへの移植や並行開発が当たり前となった現在や今後は,ゲームにも同様の配慮をしてほしいところだ。

 本デモ版に収録されているのは,本編の序盤のミッション「Lies of the Past」。製品版の発売は,北米で2005年6月6日と間近なので,購入希望者はぜひチェックしておいてほしい。


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■キー操作

ゲームメニュー Escキー
移動 W / S / A / D
ジャンプ Spaceバー
左右覗き込み Q / E
しゃがみ 左Ctrlキー
歩/走行切り替え 左Shiftキー(Caps Lockキーで固定)
使う/拾う Tabキー
武器使用1/2 左/右クリック
武器変更 マウスホイール
グレネード投擲 G
肉弾攻撃 C
ミューテーション(変身) X
フラッシュライト F
オブジェクティブ(目標表示) O

■動作環境

OS:Windows 2000/XP
CPU:Intelプロセッサ/1.4GHz,AMDプロセッサ/1.2GHz以上
メモリ: 256MB以上
DirectX 9.0b以降


(695MB / FilePlanet)


(C) 2004 Midway Home Entertainment Inc. Area 51, (C) 2004 Midway Games West, Inc.
AREA 51 is a registered trademark of Midway Games West Inc.

 

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