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SOE,EQ2に公式RMTシステム「Station Exchange」導入を発表
2005/04/20 21:23
 Sony Online Entertainment(以下,SOE)は本日,EverQuest II(以下,EQ2)にキャラクターやゲーム内通貨,アイテムなどを自由に売買できるオークションシステムとしてStation Exchangeを導入することを発表した。
 これは,これまでは禁止行為の筆頭であったゲームに関わるReal Money Trading(RMT)をゲームメーカーが公式にサービスの一環としてサポートするということを意味している。

 SOEの発表では,EQ2のような大規模なゲームでは,普通にプレイしていたのではゲームのほんの一端をかじるくらいまでしか楽しむことができない。山ほど用意されているはずのコンテンツを見てみたい,ゲームをいろいろな面から楽しみたいと思っている人がいても,それを実現するには時間がかかりすぎるなどの問題でどうしても断念せざるをえない状況がある。また,一方では時間もたっぷりあり,かつゲームスキルの高いプレイヤーも存在する。彼らにとってはゲームで収入を得る術があれば,それに勝るものはない。
 また,禁止されていようが現実に行われているRMTでしばしば発生する詐欺行為が防止できたり,アカウントのやり取りの際に個人情報が他人に渡る危険性もなくすことができるという。

 この件に関するSOE社長John Smedley氏のコメントが公式サイトに掲載されているので,かいつまんで紹介しておこう。


 皆さんこんにちは。
 我々は明日重大発表を行います。これについては,どこかの記事で読んで知ってもらうのではなく,私自身から直接皆さんにお伝えしたいと思います。
 6月末からSOEは,Station Exchangeという新しいサービスを開始します。これはEverQuest IIのプレイヤーの皆さんが,ゲーム内のアイテムや通貨,キャラクターの使用権を安全にやり取りするためのものです。我々がゲーム内グッズを売るためのものではありません。
 多くの方はきっと驚かれることでしょう。過去6年間に渡り我々はそのようなことが行われることのないようにしてきていたのですから。なぜ我々が見解を180度変えてしまったのか,その主な理由をお話ししましょう。
 第一には,プレイヤーの大多数がそういった行為をまったく気にしないか,積極的に参加してくることが明らかなことです。我々はこの問題について調査を重ねてきました。その結果,この市場はワールドワイドで2億ドルの規模があり,非常に多くのプレイヤーがゲーム内アイテムなどの売り買いをしていることが分かりました。我々がその音頭を取ってもほとんどのプレイヤーは気にしませんし,むしろ参加したがっている人もいます。もしこれを解禁したサーバを設置したなら,参加したい人にとっても,そうでない人にとってもよいソリューションとなることを確信しています。
 第二に,こういったことにまつわる詐欺取り引きのために我々のカスタマーサービスが費やす時間は,全体の40%にも上っています。我々は絶えずこういった取引のために電話対応したり,ゲーム内で対応しなければなりません。そういったものがEULA(End User Lisence Agreement)で明確に禁止されているにも関わらずです。なぜ明確に禁止されているにも関わらず,40%にもなるのかと聞かれるかもしれません。答えは簡単です。そういった状況になった人は実際になにをやったのかを明らかにはしないからです。アイテムを誰かに売ってしまったときには「私の剣が持ち物から消えてしまった」という言い訳を思いつくのです。もしそんなことが実際に起こってしまったら大変ですから,カスタマーサービスのスタッフは時間をかけて調査をしなければなりません。今回打ち出した方針によって,もっとほかの分野でプレイヤーのために膨大なリソースを解放できることになるでしょう。
 第三に,我々は将来のゲームにとってこれは興味深いモデルになると思っています。こういった取引をきちんとデザインに取り入れたゲームを作るのは,とてもCoolなことかもしれません。オンラインゲームは常に変革しています。我々はシステムで認可された交換サービスがどのように実装されるかを見ることになるでしょう。限界に挑み続けるのが正解だというのが我々の見解です。

 水曜日になれば皆さんはStation Exchangeに関する報道を目にすることになるでしょう。それから約1週間後にゲーム内で投票を募る予定です。つまりあなたは,
1) Exchange可能なサーバでプレイしたい
2) Exchange可能なサーバでプレイしたいとは思わない
3) どっちでもいい
のどれに当てはまるかを尋ねるものです。
 この結果をもとに,我々は適当な台数の「Exchange可能な」新しいサーバを用意します。もし,ユーザーの大部分がExchange可能なサーバを望んでいるサーバがあったら,既存のサーバのいくつかをそのままExchange可能な設定にすることもあるかもしれません。
Exchange可能なサーバで遊びたいという人のためには,無料で1回限りの転送サービスを実施することを考えています(ただし,一度移動するとそのサーバから移動することはできません)。もちろん,Exchange可能なサーバではプレイしたくないという人のためにも無料転送を考えています。
 はっきりさせておきたいのは,すぐにExchange可能になるサーバは数台であり,それ以外のサーバはユーザーがExchangeを望むかどうかをもとにExchange可能に移行していくかどうか決めるということです。
 「Farmingについてはどうするのか?」と聞く人もいるかもしれません。それについては,単にEQ IIのルールを強く徹底していくだけです。EQ IIではMobの独占やほかのプレイヤーのプレイを妨げるような行為は一切禁止しています。我々はこういったルールの徹底を続けていきますが,正当にExchangeができるサーバができることで,非Exchangeサーバではこういった問題がほとんどなくなるだろうと思っています。
 考えなければならないことがたくさんあることは分かっています。この件を進めるにあたって素晴らしい討論がされることを期待しています。このサービスの将来を決めるためにも皆さんからの多くの意見をお待ちしています。この件にまつわるさまざまな問題を解決するにあたって我々の取った方向が正しいと思うかどうかをぜひお聞きしたいと思います。

John Smedley
President, Sony Online Entertainment


 ということで,RMTに関するさまざまな問題について検討した結果,ゲームシステム内に取り込んでしまったほうが問題が少ないという結論に達したようだ。"キャラクターの使用権"と明言しているところが非常に興味深い点ではあるのだが……。

 日本での対応はどうなるのかについてスクウェア・エニックス広報に尋ねたところ「日本でのサービスについては未定です。 詳細につきましては、今後の発表をお待ちください」ということで,少なくとも100%ありえないという雰囲気ではなさそうな感じである。今後の動向に期待しよう。 (aueki)


 →Station Exchangeの公式サイトは「こちら」


「エバークエスト II」
 →日本語版公式サイトは「こちら」
 →紹介ページは「こちら」


【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.04/20050420212308detail.html