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AOU2005レポート#2,各ブースに展示されていたオンラインゲーム
2005/02/21 23:48
会場はTGSなどのショウに比べると比較的明るい感じだった。
 各社のブース内の展示作品をざっと見回すと,オンラインゲームが占める割合が高く,ゲームジャンルには,トレーディングカードを使用したスポーツ,テーブルゲーム,麻雀などが多かった。
 今回のブースレポートでは,オンライン専用/対応のタイトルを,ギャラリーの集まり具合も交えつつ紹介していきたい。



●コナミ,オンラインクイズ/アクションなど新機軸が
 「beatmania」や「Pop'n Music」,「DrumMania」など音ゲーや,「麻雀格闘倶楽部」が人気のコナミでは,オンライン対戦に対応したものが数多く展示されていた。
 オンライン対応のゲームでは,カードを利用したプロレスゲーム"バトルクライマックス"の最新作「バトルクライマックス2 プロレス頂上決戦」が展示されており,プロレスファンや,業者など興味のある人が集まっていたようだ。また通信対戦麻雀として人気の高い麻雀格闘倶楽部シリーズの最新作「麻雀格闘倶楽部4」も展示されていた。麻雀格闘倶楽部4では,両日共に女性プロ雀士の方々と対戦できるイベントなども開催されており,プロ雀士に挑戦を希望する人達で順番待ちの列ができていた。
 これらのほかにブースの一画では,新作オンライン対戦ゲーム「ビシバシチャンプオンライン」が展示されていた。本作は,カラーボール大のボタンを叩くという,入力手段が特殊なアップライト筐体を使っており,そのギミックを生かした連打勝負や,クイズの早押しなどミニゲームの集合体だ。シンプルなゲーム性だが,対戦となれば白熱するもので,自然とボタンを叩く手に力が入り,プレイヤー達はブース内でひときわ激しい音を出していたようだ。またその向かいでは「Dance Dance Revolution」の流れを汲むの新作ダンスシミュレーション「Dance86.4」(ダンスやろーよ!)や,メダルゲームでは「モンスターゲートオンラインII〜時空のフォークロア〜」が展示されるなど,かなりの盛況ぶりだった。

「コナミ」
 →公式サイトは「こちら」



●ナムコ,マリオカートとアイドルマスターの2タイトルを大々的にアピール
 ナムコブースで目立ったものは,任天堂のコンシューマ人気タイトル「マリオカート」のアーケード版「マリオカート アーケードグランプリ」。
 コンシューマゲーム機と同様のゲーム性に,アーケードゲーム機器では定番ともいえる,プレイ履歴やステータスを記録できるユーザーカードを使用する。登場キャラクターにはマリオ,ピーチ姫,クッパなどお馴染みのマリオキャラクターと共にパックマン,パックレディ,アカベエ(パックマンに登場するモンスター)などナムコのキャラクターも出演する。筐体上部に設置されたビデオカメラからプレイヤーの顔を撮影し,使用キャラクターの顔と重ねるなどといった機能もあり,友人同士で合成された顔を見て楽しめそうだ。
 またブース内に設置された巨大ディスプレイでは,マリオの生みの親である任天堂の宮本茂氏のビデオメッセージが放映されており,本作の魅力を語っていたのが印象的だ。

 同ブースでは,マリオカート以外にもアイドルを育て上げていく育成シミュレーション「アイドルマスター」が展示されていた。アイドルマスターは,プレイヤーふんするプロデューサーが,アイドルの卵とコミュニケーションを取りつつ,一人前に育てていくというもの。サーバー接続型のオンラインゲームで,現在どのジャンルの曲が流行になっているといった情報がゲーム内のオーディションにリアルタイムで影響するなどという仕様もあるそうだ。
 マリオカートを間口の広い新機軸とすると,対極に位置するコアなゲームとしての印象が強かった。どちらのゲームも長蛇の列ができており,作品としての期待は持てそうだ。

「ナムコ」
 →公式サイトは「こちら」



●セガ,サッカーや三国志などカードゲームが満載
 今回のAOU2005で最も大きな出展スペース誇るセガは,今回もサミーとの共同出展。ブース内に展示されたゲームにはオンラインゲームも多くあり,オンラインゴルフゲーム「SEGA GOLF CLUB Network ProTour」を始め,サッカーカードゲームの最新作「WORLD CLUB Champion Football European Clubs2004-2005」,三国志の世界をモチーフにしたカードバトル「三国志大戦」などが展示されていた。また,人気ネットワーク麻雀の最新作MJ3などもあるほか,CRYCRAFTと呼ばれる宙吊り型の体感筐体を使用したレースゲーム「頭文字D ARCADE STAGE Ver.3 for CYCRAFT」といったものもあった。
 ビデオゲームでは,ネオジオゲームでの人気キャラクターが登場する格闘ゲーム「ネオジオ バトルコロシアム」や,弾幕シューティング「旋光の輪舞」(せんこうのロンド),同人ソフトから出発して,アニメ版DVDも昨年好調なセールスを見せた「月姫」,そのキャラクターを使った格闘ゲーム「MELTY BLOOD」のアーケード版「MELTY BLOOD Act Cadenza」なども展示されていた。

 とくに目を惹いたのは,今回初登場の「三国志大戦」。テーブル型のカードリーダーに専用カードを並べて動かすという独特のインタフェースを採用しており,カードの組み合わせでさまざまな技(計略)を使い,敵軍を倒していく。ネットワークを利用して他店舗のプレイヤーとの対戦も可能だ。カードのアートワークには川原正敏氏や真島ヒロ氏などをはじめ,数々の有名漫画家を起用。カード自体にもコレクション性が強く押し出されている。
 また「頭文字D ARCADE STAGE Ver.3 for CYCRAFT」で使用されている体感筐体CRYCRAFTは,「R360 G-LOC」などの体感筐体を彷彿とさせる出来栄え。迫力あるドライビングが楽しめそうだった。

「セガ」
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 今回のAOU2005を振り返ると,全体的にビデオゲームタイトルと呼べるものはお世辞にも多いとはいえなかったが,オンラインゲームの出展数は予想以上にあったといえる。
 すでに一部のタイトルでは,携帯もしくはPCを介してゲームの全国ランキングを見られたり,サーバー上にセーブされたデータを参照してキャラクターが所有しているゲーム内通貨を使ってアイテムを購入したりできる。
 ネットワークと,プレイヤー同士のコミュニケーションがゲームの楽しみとして前面に出てくる構図は,今やアーケード業界も同様のようだ。PCベースのネットワークとの連携,コンシューマゲーム機とのコラボレーションなども期待したい。(Seirou)

※一部のタイトルは参考出展であるため,製品時に仕様が変更される場合もあります



コナミ
(C)1995 2004 2005 KONAMI

ナムコ
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(C)窪岡俊之 (C)2003 NAMCO LTL., ALL RIGHT RESERVED.

セガ
(C)SEGA,2002,2005
(C)Panini 2005

(C)SEGA,2005

(C)SEGA,2004
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