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イベント-2018/03/27 00:00

[GDC 2018]「RTX」一色のNVIDIAブースで,ゲームにおけるレイトレーシング技術の活用アイデアをチェック

 GDC 2018の展示会場で,人だかりの絶えることがなかったNVIDIAブース。展示の主役はゲームグラフィックスにレイトレーシング処理をもたらす「RTX」の,さまざまな実動デモだ。1台15万ドルのワークステーションを使ったデモから,RTXの実情とゲーム開発における応用手段が見えてきたので,レポートしたい。
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イベントムービーHARDWAREHARDWARE:Volta(開発コードネーム)GPUテーマ:GeForce発売元:NVIDIAライター:西川善司イベント:GDC 2018イベント:Game Developers Conference

 2018年9月13日と14日,NVIDIAは,AI関連開発者向けイベント「GTC Japan 2018」を開催した。初日の13日には,NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏が基調講演に登壇し,複数の日本企業との協業や,新製品の発表を行った。日本で開かれたGTCとしては異例なほど多くの新製品が発表となったので,簡単に概要をまとめてみたい。

 2018年6月4日,NVIDIAは,COMPUTEX TAIPEI 2018に合わせて同社CEOのJensen Huang氏による報道関係者向け説明会を開催した。新情報と言えるのは,ロボット向けコンピュータ「Jetson Xavier」の発表程度だったが,2018年1月に発表された大型液晶ディスプレイ「BFGD」の発売時期に関する情報があったので,簡単にレポートしよう。

 「DXR」と「RTX」という2つの技術が登場したことにより,ゲームグラフィックスにおける話題の中心は「リアルタイムレイトレーシング」となった。とくにNVIDIAとEpic Gamesによる技術デモ「Project Spotlight」の詳細からは,今後のGPUが目指すべき進化の道筋が見えてくる。デモに使われた技術について解説しよう。

 GTC 2018の展示会「Exhibition」では,NVIDIAが大きなブースを展開して,同社CEOのJensen Huang氏による基調講演の内容を補う展示が行われていた。本稿では,そんな展示の中から,「Tesla V100 32GB」×16基搭載のスーパーコンピュータ「DGX-2」や,リアルタイムレイトレーシング技術「RTX」など,注目を集めた展示をレポートしよう。

 GPU Technology ConferenceではNVIDIAの総帥であるJensen Huang氏の基調講演が恒例となっているが,2016年までの定例だった「GPUロードマップ開陳」は,2017年に引き続き,2018年もなかった。では氏は基調講演でどんな将来を語ったのか。連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」,今回はその点をまとめてみたい。

 GDC 2018の展示会場で,人だかりの絶えることがなかったNVIDIAブース。展示の主役はゲームグラフィックスにレイトレーシング処理をもたらす「RTX」の,さまざまな実動デモだ。1台15万ドルのワークステーションを使ったデモから,RTXの実情とゲーム開発における応用手段が見えてきたので,レポートしたい。

 北米時間2018年3月19日,NVIDIAは,ゲームグラフィックス向けのリアルタイムレイトレーシング技術「RTX Technology」を発表した。RTXは,同日にMicrosoftが発表した「DirectX Raytracing」と連携して動作するもので,「映画レベルの品質」の実現が可能なレイトレーシングを,高速に処理できるようになるという。

 2018年2月,NVIDIAのAI研究者向けグラフィックスカード「TITAN V」が,直販価格39万8000円(税込)で国内発売となった。価格から想像できるとおり,一般のPCゲーマー向けではないわけだが,ただ,グラフィックスカードである以上,気になるのは3D性能だ。ゲームを動かしてみたので結果をレポートしたい。