レビュー-2009/11/18 14:01
2010年8月30日,AMDは,2006年のATI Technologies買収後も使われてきた「ATI」ブランドをAMDブランドに統合すると発表した。2010年中に完了する予定のブランド統合後,RadeonやFirePro,VISION,Fusion APUはいずれも,AMDブランドで展開されることになる。
フルスペックの「ATI Radeon HD 5870」を2基搭載し,「ATI Radeon HD 5970」を上回る3D性能を発揮すると謳われる,ASUSTeK Computerの「ARES」。全世界1000枚限定,予想実売価格14万円前後で投入される史上最速グラフィックスカードの実力はどれほどのものか。7月中旬が予定される発売に先立ってチェックしてみたい。
フルスペックの「ATI Radeon HD 5870」GPUを2基搭載し,「ATI Radeon HD 5970」をパフォーマンスで最大32%上回ると謳われるASUS製グラフィックスカード「ARES/2DIS/4GD5」が,いよいよ日本市場に登場する。2010年7月中旬発売予定で,予想実売価格は14万円前後だ。
「XFX」といえば,かつてはGeForce専業でゲームに強いブランドとして知られていたものだが,今年はなんとATI Radeonで世界征服を企んでいるという。そんなことになった経緯はともかく,とりあえず,ミリタリー仕様のコンパニオンとマシンガン型の製品化粧箱には要注目だ。
PowerColorブランドで知られるTulは,異種混合GPU動作を実現する「ATI Radeon HD 5770」カードや,同GPUとゲーマー向けLANカードの機能を統合したカード,さらには標準で12画面出力をサポートする“Eyefinity 12”カードなど,強烈な新製品群を公開した。買う買わないはさておき(?),これは必見だ。
AMDは,GDC 2010において,同社のマルチディスプレイ技術「ATI Eyefinity」とマルチGPU技術「ATI CrossFireX」をPCゲームでサポートするに当たっての技術的なポイントを解説し,ゲームデベロッパへサポートを訴えた。その内容な,利用する立場であるゲーマー的にもなかなか興味深いものだったので,ここにまとめてみたい。
「ゲーマー第一主義」――GDC 2010の初日,AMDは,デベロッパからエンドユーザーまでの全方位をサポートしていくという,強力なマニフェストを宣言した。ハードウェアだけでなく,先進技術も惜しみなく提供することで,PCゲーム産業の成長を促す戦略に舵を切る。これはビッグニュースだ。