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[TGS 2015]「ゲームをもう一度文化として根付かせるため,PS4ではPS2の売り上げ台数を目指す」。SCEJAプレジデント盛田 厚氏合同インタビュー
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印刷2015/09/19 13:06

インタビュー

[TGS 2015]「ゲームをもう一度文化として根付かせるため,PS4ではPS2の売り上げ台数を目指す」。SCEJAプレジデント盛田 厚氏合同インタビュー

 東京ゲームショウ2015の2日目にあたる2015年9月18日,ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアのプレジデントである盛田 厚氏への合同インタビューへ参加する機会が得られたので,その内容をまとめてみたい。
 9月15日に開催された「SCEJA Press Conference 2015」では,数多くの新作タイトルや,「PlayStation Now」の国内向けβサービス開始,仮想現実対応ヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR」,そしてPlayStation 4(以下,PS4)本体の値下げなど,さまざまな発表があったが,盛田氏はそんなプレイステーションプラットフォームの将来を考えているのだろうか。

盛田 厚氏(ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア プレジデント)


――本日はよろしくお願いします。まずは,2014年9月のプレジデント就任から1年経った感想を聞かせてください。

盛田 厚氏:
 「PS4のタイトルが少ない」と言われていた頃に就任しましたが,そこから2014年の年末商戦や,2015年2月3月の人気タイトルラッシュなどがあって,PS4本体の実売台数も上がってきました。就任当初に望んでいた状況を達成できているかとは思います。

――確かにPS4本体の販売台数は好調ですね。

盛田 厚氏:
 今月発売された「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」(以下,MGSV:TPP)がまたPS4本体を牽引していますし。「タイトルの強さってやっぱりすごいな」と。

――1年で「盛田カラー」は出せましたか。

盛田 厚氏:
 その場その場で最善の手を打つ,という思いでやっているので,何か一貫したカラーのようなものを打ち出そうとは思っていない(ので,質問に答えるなら出ていない)ですね。

――9月15日のカンファレンスでは,矢継ぎ早に新作タイトルが発表されました。あれだけの数のタイトルを遊んでくれるプレイヤー数がいるという想定だと思いますが,PS4が爆発的に普及する時期に来たと見ていますか。

盛田 厚氏:
 そういう時期に向かって勝負できる状態になったと捉えています。PS4本体の価格も,ただ下げたわけではなくて,タイトル数が揃ってきて,いい時期がきたということで決断した次第です。
 タイトルとハードウェアのセットで勝負しようということですね。

――本体の値下げに加えて,ゲームのキャラクターイラストがメインだったベイカバーにもカラフルなものが登場するなど,これまでコアゲーマー向けだった施策が,ちょっとカジュアル層向けになってきたのかなという印象を受けました。

盛田 厚氏:
 そうですね。商品の幅を広げて,より多くの人に触ってもらいたいということです。

――ベイカバーは従来からずっとソニーストアの専売になっていますが,これを一般の店舗で購入可能にする予定はありますか。

盛田 厚氏:
 今のところは考えていません。ベイカバーのようなものは,いろいろなところに数種類だけ置いてある,というのではなく,1つの場所に全種類置いてあるほうが,お客様にとってもいいのではないかと思うからです。

――コアゲーマー層にはPS4がほぼ行き渡ったという理解をされていますか。

盛田 厚氏:
 コアゲーマーの定義が何かという問題もあるかとは思いますが,行き渡ったとは思っていません。
 先ほど,MGSV:TPPが本体を牽引しましたというお話をしましたが,実のところ,その数は,私達の予想以上でした。私たちは「メタルギアが好きな人は,PS4を購入済みだろう」と思っていましたが,そうではなかったんです。

 PS4の累計販売台数をまずPlayStation 3(以下,PS3)並みにしたいと考えているわけですが,それに向けて動きとしても,まだまだですね。

――先ほど,「当初望んだ状況」を達成できたとおっしゃっていましたが,そのために一番注力したところは何でしたか。

盛田 厚氏:
 1つには,先ほどお話したように,PS4の販売台数をPS3並みにすべく,さまざま活動を行ったというということが挙げられます。ただ,私達が本当に目指しているものは,“その上”にあるPlayStation 2(以下,PS2)の台数なんです。
 格好つけた言い方かもしれませんが,そこまでいかないと,ゲームというエンターテイメントが文化と呼ばれるようなものにもう一度なることはないと思うんです。もちろん簡単なことではないので,粘り強くやらなくてはなりませんし,VRのような新しいものとセットで魅力を伝えていかなければならないとも思いますが。

――PS2のときには文化として根付いていたものが,PS3時代にはなくなってしまったということでしょうか。PS3も相当な販売台数だと思うのですが。

盛田 厚氏:
 ここは皆さんの意見も伺いたいところでもあるのですが,初代からPS2までの時代は,子供がいるほとんどの家庭に,何らかの据え置き型ゲーム機があったと思うんです。
 でも,今はそうではありません。テレビでゲームを遊んでいた子供が大人になっているはずなのに,いま遊んでいないのはなぜなんだろうと。

――確かに,家庭における据え置き型ゲーム機の存在感というものは,小さくなっているかもしれませんね。

盛田 厚氏:
 仕事が忙しかったり家庭を持ったりで,時間が足りないのかもしれませんし,ゲームをすると家族から嫌な顔をされるのかもしれない。
 でも,昔は子供だけでなく,大人も一緒になってゲームを遊んでいたと思うんです。私もそうでした。その違いを考えると「文化であるかないか」というところに行き着くんですよ。

――なんとなく理解できました。

盛田 厚氏:
 欧米におけるゲームの遊ばれ方からすると,日本ももう少しそちらに近づいてもいいと思いますね。

――欧米ではゲームが文化として根付いていると。

盛田 厚氏:
 そうおっしゃる方はいますね。もちろんライフスタイルの問題もあると思います。仕事とプライベートをきっちり分ける欧米と,いろいろなものが個人の時間より優先されてしまう日本とでは,やはり違うでしょうし。
 ただ,そうであっても,もう一度,子供と大人が一緒になってゲームを遊ぶようにしたい。そのためにPS2の台数を目指すということです。

――9月16日にβサービスの始まった PlayStation Now(以下,PS Now)についても話を聞かせてください。おそらくPS NowとPS Plusを併用する人が多くなると思うのですが,それによる料金の割引やサービスの連携などは考えられているでしょうか。

盛田 厚氏:
 今後,その可能性はあると思っています。ただ,今の時点では,日本でまだ馴染みがないストリーミングによるゲームのサービスをどのような形で提供するのがいいのかをまず考えたいというのがあります。
 「すぐプレイできる」「デバイスを選ばない」といった特徴はアピールしていくつもりですが,ビデオストリーミングですら一般にはまだまだ浸透していないという状況ですから。

――デバイスを選ばない,という話が出ましたが,先日対応製品として発表されたゲーム機以外のデバイスは,BRAVIAなどのソニー製品でした。ソニーグループ以外への展開は考えていますか。海外だと,Samsung Electronics製品製品の一部がPS Nowに対応しているようですが。

盛田 厚氏:
 声をかけていただけたら,もちろんお話はしたいと思います。こちらからどこかに働きかけることもあるかもしれません。

――PS Nowをプレイした人からは,心配していたラグが思ったよりも少なくて,なかなか快適という評価をよく聞きます。これ自体は素晴らしいことなのですが,ストリーミングの技術がさらに進化していくと,ゲーム機との違いが少なくなっていきますよね。その棲み分けは今後どのようになるのでしょうか。

盛田 厚氏:
 今でいえば,VRなどは,クライアント側に演算能力が必要なので,ゲーム機でしか体験できない魅力になると思います。とにかく手軽にという人向はPS Nowということになるでしょう。
 ただ,今後5年10年と時間が経つにつれて,技術トレンドも,プレイヤーの嗜好も変わっていきますので,そこには注意しないといけないと思っています。実際,音楽などではストリーミングの登場で大きく状況が変わりましたし。

――国内ではサービスが始まったばかりですが,最初にPS Nowに触ってくれるのはどのような人だと考えていますか。

[TGS 2015]「ゲームをもう一度文化として根付かせるため,PS4ではPS2の売り上げ台数を目指す」。SCEJAプレジデント盛田 厚氏合同インタビュー
盛田 厚氏:
 最初は感度が高い人というか,プレイステーションのゲームが好きで,ストリーミングのゲームがどんなものか見てみたい,という人になるかと思います。もちろんゲーム機以外でもプレイできるようにしているので,時間が経つにつれて,これまでゲームをプレイしなかった層に広がっていくというのが,私達の理想ではありますが。

――プレイステーションシリーズのゲーム機を持ってはいるけど使ってはいなかった,という人がまた使うようになるきっかけにもなるかもしれませんね。

盛田 厚氏:
 「持っているけど使っていない」というのは,私達からすると一番悲しいことですけどね(笑)。
 使ってもらう,という意味では,ゲーム以外にもビデオ配信サービスが利用できたり,YouTubeのビデオを閲覧できたりといった点はアピールしていきたいです。「どこの家庭にもテレビの下にはプレイステーションがある」というのが私たちの目指すところですので。

――旧作だけではなくて,たとえば最新のPS4タイトルがパッケージ版,ダウンロード版の発売と同時にPS Nowでもプレイできるようになる,といったことは考えていますか。

盛田 厚氏:
 今はまだ何も話せませんが,可能性としてはあると思います。もちろん私達がビジネスとしてやっていくうえで,いろいろと考える必要がありますが。

――PlayStation VRについても聞かせてください。個人的にPlayStation VRには大きな可能性があると思っていて,PCなどに対応するようになればソニーグループ全体の戦略商品にもなり得ると思うのですが,そのあたりはいかがでしょうか。

盛田 厚氏:
 ソニーグループ全体としての話は私からはできませんが,PlayStation VRでは,ゲームに限らず,さまざまなコンテンツを提供していきたいと思っています。実際に,ゲーム業界以外からもたくさんお声がけはいただいていますし,コンテンツの展開という点では,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントやソニーミュージックといったグループ会社と協力していくつもりです。

――9月いっぱいでプレコミュのサービスが終了しますが,今後プレイヤーとのコミュニケーションはどう取られていくのでしょうか。

盛田 厚氏:
 PlayStation Blogにログインしていただければ,以前よりもより便利な形で情報を受け取れるようにしています。プレコミュは単に終了するのではなくて,より利便性を高める,ほかのサービスにまとめられたのだとご理解ください。

――これが最後の質問になりそうですが,これからリリースされるタイトルで,個人的に期待しているものがあれば教えてください。

盛田 厚氏:
 欧米のゲームの魅力を伝えていきたいと思っていますので,「コール オブ デューティ ブラックオプスIII」や「Star Wars バトルフロント」などは皆さんに楽しんでいただきたいです。
 また,最近「Vitaは大丈夫か」と聞かれることが多いのですが「Minecraft: PlayStation Vita Edition」には,子供たちがボタンや方向キーなどを使ってゲームをプレイしてくれる,というところで期待しています。

――いずれもマルチプラットフォーム展開でPC版も用意されていますが,ゲーム機でプレイすることに意味がある,と。

盛田 厚氏:
 極端な話,ニンテンドー3DSであっても,子供達がゲーム機でプレイしてくれれば……と思っているんです。子供向けのPlayStation Vitaタイトルとしては「ドラゴンクエストビルダーズ」や「エアシップQ」などもありますので,こちらも遊んでほしいですね。
 PS4では,「ドラゴンクエストヒーローズII」や「龍が如く6」など,王道どころ,皆ながプレイしたいと思ったタイトルは揃ったと思いますので,楽しみにしていてください。

――ありがとうございました。

盛田 厚氏:あ,ファーストパーティタイトルを言わなかった怒られますね(笑)。「Bloodborne」も,DLC「The Old Hunters」が出るので,期待しています。

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