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[TGS 2013]東京ゲームショウの開催に合わせて行われたXbox Oneの実機デモンストレーションの詳細をレポート
デモンストレーションを担当したのは,マイクロソフトのXbox プロダクトプランニング シニアディレクターであるアルバート・ペネロ氏。じつは2日前の9月17日にもデモンストレーションは行われているのだが(関連記事),今回は写真撮影の許可が得られたので,デモンストレーションの詳細を写真を交えてお伝えしていこう。
まずペネロ氏は,Xbox Oneを起動させた状態でKinectセンサーに顔を認識させ,サインイン(ユーザー認証)を行うところを見せてくれた。するとダッシュボード(ホーム画面)のタイルの種類や配置が変化する。サインイン前のデフォルト状態から,氏がカスタマイズ済みのダッシュボードに切り変わったのだ。
ペネロ氏は,「ユーザーデータはクラウドを使って同期されるため,サインインさえすれば,どこにあるXbox Oneでも自分の家のXbox Oneと同じ状態になります」と説明。友人や親戚の家,旅行先や出張先の宿などでXbox Oneを使う場合,サインインさえすれば自宅にいるときと同じように遊べるわけである(同期のためにデータをダウンロードする時間は必要だが)。
なお,ペネロ氏がサインインした状態で,別のユーザーがKinectに顔を認識させると,追加でサインインが行われた。そして,新しくサインインしたユーザーがボイスコマンド(音声)でダッシュボードを呼び出すと,ダッシュボードはそのユーザーが事前にカスタマイズしたものに切り替わった。
Kinectセンサーを使ったサインインは,家族で1台のXbox Oneを使う場合にも便利な機能だろう。Windowsのユーザー切り換えのような感覚で使える機能だが,1台のXbox Oneで同時にサインインできる人数は,最大で6人とのことだ。
ユーザーの顔を認識し,サインインを行うこと自体はXbox 360+Kinectでも実現できていたことだが,Xbox Oneではその認識やユーザーの切り換えが,よりスムーズに行えるように進化したわけである。
ユーザーアカウント周りでは,フレンド機能も強化されたポイントのひとつ。Xbox Oneでは,フレンドは1000人まで登録可能になり(Xbox 360では100人まで),さらに相互フレンドになる以外にも,Twitterのように「フォロー」することもできるという。
たとえばスポーツ選手や歌手などの有名人,プロゲーマーなどをフォローしておけば,彼らが普段どんなゲームをプレイしたり,どんな映画を観たりしているのかを知ることができるわけだ。
これはエンドユーザーにとって嬉しいだけでなく,情報を発信したい側にとっても魅力的な機能と言えるだろう。
ゲーム中でも多彩な機能をシームレスに使用できる
アカウント周りの説明が終わったあとは,ゲーム中に使える機能についての説明が始まった。
ペネロ氏がゲームをプレイ中,「Xbox ゴー ホーム」と言うと,画面は一瞬にしてダッシュボードに切り替わり,ゲーム画面はモダンUI風デザインのタイルのひとつになった。ゲームに復帰するときは,このタイルをコントローラ,もしくは手のジェスチャーで選択すればよいとのこと。
ちなみに,ゲーム中におけるダッシュボードの呼び出しは,コントローラのガイドボタンを押すことでも行える。
こうしたタスク切り換えのスムーズさは,現行のゲーム機にはなかった長所といえるだろう。さすがにゲームの同時起動には対応していないそうだが,ゲームを中断することなく,ダッシュボードやフレンド機能,ブラウザなどを使えるのはかなりありがたい。
ちなみに,ゲームを遊び終えたあと,別のゲームを起動する程度なら,わざわざダッシュボードに戻る必要すらない。次に遊びたいゲームタイトルをボイスコマンドで認識させれば,即座に現在のゲームデータがセーブされ,次のゲームデータのロードが始まる。
プレイの様子を録画/アップロードする際は,ボイスコマンドで「Xbox レコード」と発声するだけ。その時点から30秒前までのプレイ映像が録画/エンコードされ,クラウド上にアップロードされるのだ。また,声だけで操作できるので,コントローラを置いてキーボードやマウスを操作する煩わしさもない。
こうしたプレイ動画はフレンドや,フォロワーに対して公開できる。なお,動画のフレームレートは30fps(秒間30コマ)とのこと。
ところで,「30秒の動画では短いんじゃないか」と思われる方もいるかもしれないが,尺の長い(そして特別な工夫もない)プレイ動画を観るのは結構つらいものだ。スマートフォンなどで再生する場合も考えると,30秒というのはちょうど良い尺だと個人的には思う。
なお,ペネロ氏が実演してくれたFPSでは,コントローラで移動や射撃を行いつつ,同時にKinectセンサーも活用していた。手によるポインティングで敵をロックオン,投げる動作でホーミングミサイルを発射,体を横にずらして敵のミサイルを回避するなど,プレイヤー本人だけでなく,ギャラリーにとっても楽しいプレイ風景が印象的だった。Kinectセンサーは,むしろ周りに人がいるときこそ,その真価を発揮するのかもしれない。
Xbox.com「東京ゲームショウ2013」特設サイト
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