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ハロー!Steam広場 第98回:RTSのような忙しさがクセになるタワーディフェンス「Hero Defense」
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印刷2016/02/09 12:00

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ハロー!Steam広場 第98回:RTSのような忙しさがクセになるタワーディフェンス「Hero Defense」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,カートに追加から購入までの流れを,ディスプレイを見ずに完璧にこなす上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第98回は,Happy Tuesdayの「Hero Defense - Haunted Island」をメインに紹介しよう。本作は,5人のヒーローを操作して,アンデッド達に立ち向かうタワーディフェンスだ。RTSのようにユニットがマップを自由に移動できるのが特徴で,ふつうのタワーディフェンスでは味わえない操作の忙しさが心地良く感じる作品でもある。このほか,惑星間をリアルタイムで移動できるサンドボックス型アドベンチャー「Planet Nomads」もあるので,お見逃しなく。



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RTS並にマウス操作が忙しいタワーディフェンス「Hero Defense - Haunted Island」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,以前に本連載のGREENLIGHTで取り上げたタワーディフェンス「Hero Defense - Haunted Island」が,Steamストアのアーリーアクセスに登録されたので,さっそく紹介しよう。
 ちなみに本作は,ドイツのインディーズ系デベロッパ,Happy Tuesdayが開発を手掛けており,彼らにとっては処女作となる。例によって,タワーディフェンス系のゲームはスクリーンショットが地味になってしまうので,まずはトレイラーの方でゲームの雰囲気を掴んでほしい。


 ゲームの舞台となるのは,アンデッドやヴァンパイア達に支配される呪われた島だ。プレイヤーはこれらの脅威に怯えながら生活する村人達を救うべく,それぞれ別の目的でこの島にやってきた5人のヒーローを操作して,アンデッド達に立ち向かうことになる。

 基本的なルールは従来のタワーディフェンスと同じで,Waveごとにやってくる敵軍がゴール地点にたどり着く前に,ユニットを配置して撃退していくという流れになっている。ただし,配置できるユニットは本作の主人公である5人のヒーローのみとなり,どんなに難度の高いマップであろうと,この5人でなんとかしなければならない。

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 配置できるユニットが兵器ではなく人間であるという点と,配置できる数が極端に少ないという点では,DMM.comが運営する「千年戦争アイギス」に似ているが,本作ならではの特徴的なゲームデザインは,配置したユニットがマップ上を自由に移動できるという部分にある。
 “自由に移動”というのは,配置したユニットを「ノーコストで配置し直せる」という意味ではなく,RTSのように地面をクリックして「ある場所からある場所へと移動できる」という意味だ。

配置したユニットは左クリックで移動可能だ。複数選択ができないのが難点だが,各ヒーローはそれぞれ数字キーにショートカット登録されているので,細かく指示を出したいときはキーボードも合わせて使おう
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 これによってプレイフィールがどのように変化するのかというと,たとえば従来のタワーディフェンスでは撃ち漏らした敵がいた場合,先回りしてユニットを新しく配置する必要があったが,本作では普通に追いかけて倒せばオーケーだ。逆にいうと,それだけ操作量が増えるということであり,5人という数の制限もあるため,とくに敵の進行ルートが複数あるマップでは,ユニットを行ったり来たりさせなければならない。

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 また,すぐに指定の場所に行けるわけではないので,どのユニットをどこに動かすかというのは,状況を見ながら判断する必要がある。そのうえ本作には一時停止がないので,マウス操作の忙しさはRTSそのもの。
 ある程度ユニットの配置が終わると,あとはほとんど眺めているだけで終わるタワーディフェンスに物足りなさを感じていた人は,この操作の忙しさにむしろ心地よさを覚えるのではないか。

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 後回しになってしまったが,ここで本作に登場する5人のヒーローを紹介しておこう。本作は,はじめから5人のヒーローが開放されているというわけではなく,ステージを進めていくことで,ほかの4人が1人ずつ仲間になっていく。
 そして,プレイヤーが最初に操作するヒーローが,対ヴァンパイア用に設計されたクロスボウを武器に闘うハンター「Jack」だ。彼は,プロローグから登場するヒーローだけあって,5人のヒーロー達のなかでもリーダー的存在といえるだろう。

 続いて,青く輝くランタンと杖を使って氷魔法を操る老人「Barrows」,パンプキン型の爆弾で敵を一層するデンジャラス幼女「Sam Hain」,釘バットを片手にレーンで近接戦を繰り広げるお姉さん「Jane Doe」,投斧をブーメランのように扱う野生児「Wylde」の順番で,Jackと合流するといった感じだ。5人揃うまでにだいたい3時間ほど掛かる。

左から「Wylde」「Jane Doe」「Jack」「Barrows」「Sam Hain」
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 ヒーロー達にはそれぞれスキルツリーが用意されており,レベルアップでもらえるポイントを自由に割り振ることができる。スキルには,攻撃力や射程を上げる基礎的なものから,Jackのクロスボウが跳弾するようになったり,Sam Hainの投げる爆弾の数が増えたりといった,ヒーロー固有のものまであり,それぞれの役割りに特化した振り方をすることで,エキスパートとして尖った戦い方をさせることが可能だ。

スキルトレーニングは,拠点にある専用の施設で可能だ。スキルレベルの上限は施設レベルに準ずるので,施設自体をアップグレードしていくことも本作では重要となってくる
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 また本作では,倒した敵から得られるソウルポイントを使って,チャージと呼ばれるその場限りのアップグレードができる。この時に上がる能力値はヒーローにセットしてあるルーンによって変化し,こちらもスキルと同じく自由にカスタマイズ可能だ。
 ルーンは,ステージクリア時にもらえるコインでガチャをすれば手に入るので,コインがある程度溜まったらどんどんガチャを回していこう。

レアガチャに必要なダイヤは,拠点の銀行でコイン100枚と交換可能だ
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 RTSのような操作性をタワーディフェンスの基礎システムに落とし込むことで,ほかとは一線を画するプレイフィールに仕上がっている本作。アーリーアクセスとはいえ,オンライン要素以外はほぼ実装されており,現時点でも十分にやり込むことが可能だ。気になるオンラインモードの全貌はまだ明らかにされていないが,ストアページによるとMOBA風の対戦が楽しめるとのこと。このあたりの詳細も含めて,今後のアップデートが楽しみな一作といえるだろう。

「Hero Defense - Haunted Island」Steamストア(1480円)



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惑星間をリアルタイムで移動できるサンドボックス型アドベンチャー「Planet Nomads」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はチェコ・プラハに拠点を置くインディーズ系デベロッパ,Craneballsの「Planet Nomads」を紹介しよう。

 本作は,プロシージャル技法によって自動生成された惑星を舞台にしたサンドボックス型のアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは一日でも長く生き延びるため,惑星にある資源を使ってシェルターを建設したり,未知の生物と戦うための武器を作ったりしながら,サバイバルを繰り広げることになる。

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 ゲームの制作には,同社が独自に開発した「Sandy」と呼ばれる地形生成エンジンが使用されており,プレイヤーが移動すると新しい地形が数キロ先で生成されるという,「Minecraft」でも採用されている技法が用いられているのが特徴だ。
 また,地形の自動生成だけでなく,天候の変化や地形の完全破壊といった機能も搭載されており,サンドボックスと呼ぶに相応しい自由度を誇っている。

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 本作におけるフィーチャーの中でもとく面白いのが,惑星間の移動システムだ。本作では,宇宙ロケットを組み立てることで実際に宇宙へと飛ぶことができ,そのまま宇宙空間を旅して,新たに発見した惑星に降り立つことができるようだ。

 Planet Nomadsは現在,目標金額7万ポンドのKickstarterキャンペーンを実施中で,終了まで終了まで残り1週間ほどというところで投資金額が75%に達している。GREENLIGHTはすでに通過しており,この調子ならばKickstarterキャンペーンも成功すると思われるので,興味のある人はバッカーになりつつ,今後の動向にも注目しておこう。


「Planet Nomads」GREENLIGHTページ

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