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ハロー!Steam広場 第47回:昼はツルハシを片手に鉱山と,夜は剣を片手にアンデッド達と戦うサンドボックス型ストラテジーゲーム「Craft The World」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,大型セールの対象タイトルすべてに“ライブラリ内”マークが付いている上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第47回は,働き者のドワーフ達に指示を出して,自動生成される未知なる土地を開拓するサンドボックス型のストラテジーゲーム「Craft The World」をメインに紹介しよう。このほか,魔法の岩を転がしてゴールを目指す横スクロールアクション「Rolling Sun」もあるのでお見逃しなく。
昼は採掘,夜は防衛。ドワーフ達を指揮して未踏の土地を開拓するストラテジーゲーム「Craft The World」
今回は,Dekovir Entertainmentが手掛ける「Craft The World」を紹介しよう。本作は,働き者のドワーフ達に指示を出して,自動生成される未知なる土地を開拓していくサンドボックス型のストラテジーゲームだ。
開発者の言葉を借りて説明するならば,「Terraria」に,「Dwarf Fortress」や「Dungeon Keeper」のようなストラテジー要素を落とし込んだ作品といったところ。これらのタイトルをすべて遊んだ人であれば,「Craft The World」がどのような作品なのかは容易に想像が付くだろう。
本作では,プレイヤーが直接キャラクターを操作する必要はなく,掘ってほしい場所や,アイテムを設置してほしい場所を指示すると,あとはドワーフ達が勝手にやってくれるのだ。
したがって,採掘や運搬,建設といった現場仕事は彼らに任せておいて,プレイヤーは紅茶でもすすりながらのんびりと眺めているだけ……というわけにはもちろんいかない。
プレイヤーには,やるべきタスクがたくさん用意されており,1つを片付けたら,2つ増えたといった感じで,次々とやることが出てくる。最初にやるべきことはドワーフ達の家の確保だ。家もなく,休む場所も与えなければ,彼らは死ぬまで仕事を続けてしまうので,なるべく早めに寝床を提供したい。
家を作るには,ブロックで囲われた十分なスペースの確保と,タスクのクリア報酬として手に入る「トーテム」の設置が不可欠となる。とくにトーテムは,確保したスペースを家と判定させるのに必要であり,その場所が家と呼ぶに相応しいかどうかを色で示してくれる。トーテムのランプが赤いときは,そこが住むにたえない環境だということなので,緑に近づくようにスペースを確保したり,家具を用意したりしよう。
ちなみに一箇所でも壁に穴が空いていると,家としては成立しない。だからといって外壁をブロックだけで囲ってしまっては,ドワーフ達が出入りできなくなってしまう。そこで重要になるのが「ハッチ」だ。ハッチは,プレイヤーの操作でのみ開閉でき,閉じている状態は壁と同等の扱いとなる。したがって外壁を作るときは,一箇所をハッチないし扉になるようなものにしておくと良い。
さて,家を作っただけではまだ安心とはいえない。ドワーフ達を休ませるためにはベッドを設置しなければならないのだが,そこで1つ問題が出てくる。
本作には,テクノロジーという要素が用意されており,プレイヤーは,研究済みのテクノロジーを使ったアイテムしか作成できないのだ。よって,ベッドを配置したければ,「基本的な家具配置」というテクノロジーを取得する必要があり,それを得るためには「基本的な照明」を先に研究しなければならない。
研究を進めるには,そのテクノロジーを使ったアイテムを作成する必要が出てくる。先ほど挙げた基本的な照明の場合は,「たいまつ」を大量に生産すれば研究が完了するというわけだ。アイテムを作成するには,画面下にある「作成」にアクセスして,作りたいアイテムをクリックし,そのレシピを確認しよう。
こうして必要な研究を進めていけば,おのずと次の目的が見つかり,今やるべきことが分かってくるので,迷ったときは,テクノロジーツリーを眺めながらゲームを進めていくと良いだろう。とりあえず「基本的な家具配置」と「基本的な調理」だけは,早めに獲得しておきたい。
本作には昼夜の概念があり,夜になるとアンデッド達が家を襲撃してくる。プレイヤーは,これにも備えなければならず,撃退するためには武器が必要になる。序盤は棍棒くらいしか頼れるものがないが,ないよりはましなので,早めに作って各ドワーフに装備させておこう。
また,ドワーフ達はそれぞれ固有の名前やステータスを持っており,ブロックから稀にドロップする本を読ませれば,好きな能力を伸ばすこともできる。ゲームが進むと働いてくれるドワーフの数も増えるので,一人ひとり名前を覚えるのは大変かもしれないが,しっかりと管理できていればそれだけ愛着も湧き,ゲームへの没入度も高まるはずだ。
本作は嬉しいことに日本語化されているので,序盤のチュートリアルを飛ばさずにプレイすれば,ゲームの仕組み自体を理解するのはそこまで難しくはない。
冒頭に挙げた「Terraria」「Dwarf Fortress」「Dungeon Keeper」の3作は,どれも人を選ぶタイトルであり,当然本作も万人にオススメ! というわけにはいかない。ただ,その手のジャンルが好きな人がプレイすればドップリとハマれる作品であることは間違いないので,興味があればぜひ遊んでみてほしい。
「Craft The World」Steamページ(1880円)[税込]
魔法の岩を転がしてゴールを目指す横スクロールアクション「Rolling Sun」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,魔法の宿った岩をゴロゴロ転がしてゴールを目指す横スクロールアクション「Rolling Sun」を紹介しよう。
本作は,Crytekのゲームエンジン「CryENGINE 3」を使用して開発されており,主人公(?)である岩の質感や,美しい背景のグラフィックスはもちろんのこと,物理演算を取り入れた細かい演出が魅力の1つとなっている。
例えば,ジャンプして着地した足場が微妙に沈んだり,渡ろうとした木の板が左右に揺れたりと,岩の重さを感じさせる演出が随所に見られて面白い。
プレイヤーが操作する岩は,魔法陣を足場にして2段ジャンプをしたり,磁場を作り出して滑空したりでき,これらを駆使してステージギミックを攻略していくことになる。
ゲーム自体はすでに完成しており,GREENLIGHTを通過すればすぐにでもリリースできるとのことなので,ムービーやスクリーンショットを見て興味の湧いた人は,ぜひ“いいね”を押してほしい。
「Rolling Sun」GREENLIGHTページ
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