ゼンリン，国内主要都市の街並みを再現した3D都市モデルデータをゲーム開発企業などに提供。Unityのアセットストアでは“秋葉原”のデータを無償公開

　国内最大手の地図情報会社ゼンリンは本日（2014年8月27日），国内主要都市の街並みを再現したリアルな3D都市モデルデータを制作し，9月2日よりゲーム開発企業などに提供すると発表した。

　これまでも，ゲームなどの開発を手がける企業に地図データを提供してきたゼンリン。その活動から，ゲーム開発における地図の有用性をあらためて確認したという同社は，カーナビゲーション向けとして独自フォーマットで整備してきた3D地図データを汎用性の高いフォーマットに変換し，ゲーム開発企業を始め，シミュレーション関連企業に3D都市モデルデータとして提供することにしたという。

3D都市モデルデータのイメージ

　なお，これに伴い同社は，ゲーム開発プラットフォーム「Unity」のアセットストアにて，秋葉原の3D都市モデルデータ「Japanese Otaku City」を配信している。同モデルデータは，秋葉原駅を中心に，約625×625mのエリアを再現したもので，共同制作したポケット・クエリーズのキャラクターや自動車などの動くオブジェクトが同梱されている。

　またゼンリンは，9月2日から4日まで神奈川・パシフィコ横浜で開催される「CEDEC 2014」にて，3D都市モデルデータや，3D都市モデルデータから制作したデモゲーム（協力：ポケット・クエリーズ，東京工芸大）を展示予定とのことだ。

Unity向け3D都市モデルデータ「Japanese Otaku City」
（ゼンリン公式サイト）