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印刷2013/03/30 11:07

ニュース

[GDC 2013]NVIDIA,クラウドゲームサーバー向けデザイン構想「Project Madrox」を公表。「PS4は次世代Xboxより性能が高い」という情報も

 Game Developwers Conference 2013の4日めとなる北米時間2013年3月28日,NVIDIAが,クラウドゲームサービス関連のセッション「Moving Game into the Cloud」(ゲームをクラウドへ)を行った。

セッションで前半を担当したNVIDIAのFranck Diard氏(Chief Software Architect, NVIDIA)
 セッションは前半と後半に分かれており,前半は,クラウドゲームシステム「GeForce GRID」の基礎解説となっていたのだが,その内容に新味はほとんどなかったため,スライドを1枚だけ掲載するに留めておきたい。

 下に示したスライドは,NVIDIA製GPUと据え置き型ゲーム機とで3D性能を時系列順に比較するもの。たとえば,最新の「GeForce GTX TITAN」とPlayStation 4(以下,PS4)を比較すると3倍,といった具合になっている。
 全体的に見ても単体GPUのほうが進化が速いので,今後は性能差がさらに広がっていくことが予想される。そうなればGeForce GRID側でゲームを動かすことの意義も高まっていく,というわけだ。

NVIDIA製GPUと据え置き型ゲーム機の性能推移
GeForce GRID

2013〜2014年あたりを拡大
GeForce GRID
 だが,読者が目を引かれるのは,おそらく別のところだと思う。そう,ここには次世代Xbox――このスライドには「Xbox 720」と書かれているが,そういう名称になるとMicrosoftから発表になったわけではない――が,PS4より少し下の位置に置かれているのである。
 NVIDIAはこの位置関係について何も語っていないが,このデータの出典がコンサルタント会社・Jon Peddie Researchとなっているので,相応の根拠はあるということなのだろう。GDC 2013の会場では,「次世代Xboxはややカジュアル寄りになる」という噂も流れているが(関連記事),さて……。

Brent Oster氏(Senior Applied Engineer, NVIDIA)
GeForce GRID
マルチプレイが前提のゲームを,クラウドサーバー上でどう実装するか?
 話を戻そう。セッションの後半では,NVIDIAのBrent Oster氏が,「Redesigning Game Engines for GeForce GRID」(GeForce GRID向けのゲームエンジン再設計)という題で,GeForce GRIDを対象とする,新しいゲームサーバーの構想を語った。

 これまでのクラウドゲームサーバーでは,ユーザーの数だけ,クライアントアプリケーションをサーバー上で起動し,結果をストリーミング配信する形になっていた。100人が接続していれば,サーバー側で100本のゲームクライアントが動くわけだ。

 それに対し,「マルチプレイヤーが前提のゲームでは,ゲームプログラム本体を共通化し,入出力部分を切り分けるようにすれば効率がよくなるのではないか」という話は以前からあった。同じデータを複数人がアクセスするタイプのマルチプレイタイトルやオンラインタイトルでは,サーバーが同じなら,データのやり取りもサーバー内だけの処理で完結するので,いろいろと都合がよくなる。
 また,リアルな造形のキャラクターをたくさん出したい場合など,それぞれのクライアント用に演算した結果を使い回せば,効率的に処理できるようになる。

GeForce GRID
 以上を踏まえOster氏は,「将来的には,大規模なレンダーファームができれば,リアルタイムレイトレーシングによるゲームなども夢ではない」と語り,そういった方向性の動きに近いものとして,GeForce GRID用に作られた「Unreal Tournament 3」のスクリーンショットを示していた。1台で4スレッド分のゲームが実行されている例だ。

Unreal Engineはすでにクラウド上で動作しているというスライド
GeForce GRID

 また,DirectXパイプラインの一部を2名のプレイヤーが共有し,より効率的にGPUをマルチプレイヤーで運用していくようなアイデアや,非常にリッチなグラフィックス表現を伴うゲームであっても,サーバー側で計算結果を流用すれば,それほど負荷をかけずに実行できるようになるというアイデアも述べられた。下に示したのは後者のデモ画像だ。

サーバー側で計算結果を流用することで,高度なグラフィックス処理もそれほどの負荷なしに実行できるようになるというデモ
GeForce GRID

 そして,実際にそのようなサーバープログラムを作る構想として,「Project Madrox」(プロジェクトマドロックス)が動いていると,Oster氏は述べる。
 「次のステップ」として紹介されたProject Madroxは,グリッドサーバー向けのマルチプレイ対応ゲームエンジンと位置づけられており,レンダーターゲットから複数個あるバッファの内容を並列転送する「NVIFR」を活用することで,サーバーあたり32クライアントを捌けるようになるとのこと。リアルタイムのグローバルイルミネーション(Global Illumination)をクライアント間で共有したりできるようになるほか,開発者向けには,複数のユーザーで協力できるようにするためのツールも提供予定になっているそうだ。

Project Madroxの概要。スライド右上に引用されている画像を見る限り,Madroxというのは,Marvel Comicsに登場する「Multiple Man」ことJames Madroxの名から取られていると見ていいだろう。Multiple Manは身体を分裂させることができるので,そのあたりのイメージとかけているのではなかろうか
GeForce GRID

GeForce GRID
 Project Madroxがうまくいけば,1台のサーバーで,高いグラフィックス品質を保ったまま,より多くのクライアントを処理できるようになる可能性がある。データ共有を活用することになれば,ゲームデザインの根幹も替わってくるだろう。
 本格的なクラウドゲーム時代に,どんなゲームが登場するのか,非常に楽しみだ。元来,チカラワザを得意とするNVIDIAだけに,Project Madroxがどれくらいのスピードで実現の日を迎えるのか,注目して待ちたいところである。

NVIDIAのGeForce GRID日本語紹介ページ

Game Developers Conference公式サイト

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    GeForce GRID

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