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ナナオ,独自の超解像技術「Smart Resolution」を採用した23インチワイド液晶ディスプレイを発表
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印刷2011/06/30 15:03

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ナナオ,独自の超解像技術「Smart Resolution」を採用した23インチワイド液晶ディスプレイを発表

 2011年6月30日,ナナオは,「FORIS」ブランドのディスプレイ「FORIS FS2332」(以下,FS2332)を発表した。
 FS2332は,23インチワイドで解像度1920×1080ドットのIPS方式パネルを採用した製品で,白色LEDバックライトを搭載する製品。2010年10月に発表された「FORIS FS2331」(以下,FS2331)の後継モデルにあたり,新たに独自の超解像技術「Smart Resolution」を備えているのが特徴だ。
 2011年7月15日の発売で,EIZOダイレクトでの直販価格は3万9800円(税込)となっている。

FORIS FS2332
画像集#002のサムネイル/ナナオ,独自の超解像技術「Smart Resolution」を採用した23インチワイド液晶ディスプレイを発表

FS2332の新機能を説明する家永氏
画像集#003のサムネイル/ナナオ,独自の超解像技術「Smart Resolution」を採用した23インチワイド液晶ディスプレイを発表
 今回の発表に先駆け,EIZOガレリア銀座にて,報道関係者を対象にFS2332の製品説明会が開催されたので,今回は,それを基に製品を紹介していきたい。

 説明会では,同社の家永 篤氏がFS2332におけるFS2331から進化した部分について解説を行った。氏によれば,FS2331で採用されていた「Power Resolution」では,シャープネスを強調する機能だったが,FS2332ではこれに代わる形で,超解像技術としてのSmart Resolutionが採用されているという。
 Smart Resolutionでは,ディスプレイが表示するコンテンツに応じて,奥行きを考慮したり,ノイズ量を判断したりして,自動的に補正を行うとのこと。そのなかで「肌補正」「文字補正」「動画領域補正」といった3つの機能が特徴になる。

Smart Resolutionの概要
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●肌補正
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 肌補正は,人物の肌部分を自動で判断し,超解像処理を除外するという機能だ。これにより,肌部分が荒れて見えるようなことがなく,解像感を強調できるという。なお,この肌補正は色で判別しているため,ゲームなどでも効果があるとのこと。

写真左がFS2332で,写真右がFS2331。肌の部分には超解像処理が行われていないのが分かる
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●文字補正
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 文字補正は,テキスト部分の超解像処理を自動で除外する機能である。テキスト領域を除外することで,超解像処理に伴って発生する輪郭崩などが起こらないそうだ。
 Smart Resolutionを有効にしつつWebサイトなどを閲覧したりするときに便利という。

文字のシャープさに注目してほしい。写真左がFS2332で写真右がFS2331だ
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●「動画領域補正」
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 動画領域補正は,ディスプレイ内で動きがある部分を四角形で自動判別し,超解像処理を行うというもの。本機能を有効にすると画面全体に対する超解像処理が無効化され,動画領域と判断した部分のみに超解像処理が行われるようになる。たとえば,ウインドウモードでゲームをプレイしながらブラウザを開いているような場合は,ゲーム画面のみに超解像処理が行われるといった具合だ。
 ただし,動画領域として認識するのは1か所のみで,複数の動画を開いている場合などは,最も大きい部分にだけ適応されるそうなので,この点は注意が必要かもしれない。

左の写真がFS2332で,右の写真がFS2331。FS2332の写真で,動画部分ではなく,左の方にある画像に超解像処理がかかっていない点に注目してほしい
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 また,冒頭でIPSパネルを採用すると紹介したが,これもFS2331からの変更点だ。VA方式からIPS方式へと変更したことにより,左右178°,上下178°の広い視野角を実現したという。
 液晶バックライトのLED化も,スペックに違いをもたらしており,最大消費電力が25%低下したほか,輝度も3cd/m2まで下げられるようになったそうだ。

背面の入力端子
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 それ以外の機能面は,従来のFS2331から継承しているものがほとんど。ゲームに向いた画面表示モードとして「Gameモード」を備えている点や,コントラストの強調や暗いシーンで暗部を補正して見やすくする「Power Gamma」機能を備えている点は,従来と同様だ。
 入力系統もDVI-D,2系統のHDMI,D-Sub 15ピンとなっており,変更はない。

 なお,液晶パネルの応答速度は,中間調(グレー・トゥ・グレー)で6ms。表示遅延はドット・バイ・ドットのフルスクリーン表示時に1フレーム以下を謳っている。そのほかの仕様は本稿の最後に記載したとおりだ。

 従来のFS2331に超解像技術を追加したという印象のFS2332。超解像技術に惹かれるものがあるなら,選択肢に加えてみるのもアリだろう。

●FORIS FS2332の主なスペック
【液晶パネル】
  • サイズ(表示サイズ):23インチワイド
  • 液晶方式:IPS,ノングレア
  • 解像度(画素ピッチ):1920×1080ドット(0.2655mm)
  • 表示色:約1677万色(10億6433万色中)
  • 視野角:左右178°上下178°
  • 輝度(最大値):250cd/m2
  • コントラスト比:1000:1(コントラスト拡張機能有効時1500:1)
  • 応答速度:6ms(GtG)
  • バックライト:白色LED

【入力系】
  • 水平周波数/垂直周波数:31〜68kHz/49〜61Hz(HDMI接続時),31〜68kHz/59〜61Hz(DVI-D接続時),31〜81kHz/55〜76Hz
  • ビデオ入力端子:HDMI×2,DVI-D×1(HDCP対応),D-Sub 15ピン×1,
  • ビデオ入力解像度:480i,480p,1080i,720p,1080p
  • サウンド入力端子:HDMI×2,3.5mmステレオミニ×1
  • スピーカーシステム:2ch(500mW+500mW)
  • サウンド出力端子:3.5mmステレオミニ
【そのほか】
  • 消費電力:標準20W(最大34W,待機時0.17W以下)
  • 本体サイズ:549(W)×212(D)×最大403(H)mm(※スタンド含む)
  • 重量:約6.2kg(※スタンド含む)
  • チルト角度:上20°,下5°
  • 高さ調節:なし
  • 主な付属品:電源ケーブル,DVI-D−DVI-Dケーブル(2m),ステレオミニ−ステレオミニケーブル,リモコン,リモコン用電池(CR2032),カラーシート,ユーティリティディスク,VESAマウント取り付け用ネジ×4,セットアップガイド,保証書

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