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印刷2010/07/23 00:00

レビュー

3000円で買えるDHARMAPOINT製キーボードは低価格市場の本命となるか

DHARMA GAMING KEYBOARD(DRKB109)

Text by 米田 聡


DHARMA GAMING KEYBOARD(DRKB109)
メーカー:DHARMAPOINT(シグマA・P・Oシステム販売)
問い合わせ先:シグマインフォメーションセンター 0120-917-498
予想実売価格:2780円程度(※2010年7月23日現在)
DHARMAPOINT
 「TACTICAL」の名を冠したハイスペック製品とは別に,エントリー市場向けとなる「GAMING」シリーズの展開を始めているDHARMAPOINT。2010年1月に,3000円で買えるゲーマー向けマウスとして,シリーズ第1弾の「DHARMA OPTICAL GAMING MOUSE(DRM26)」を投入済みの同ブランドから,今度は複数キー同時押しに対応したワイヤードキーボード「DHARMA GAMING KEYBOARD(DRKB109)」(以下,DRKB109)が登場してきた。
 予想実売価格2780円前後で,本日7月23日の販売開始予定となっている本製品は,果たして低価格市場の大本命といえるものなのかどうか,細かく見ていくことにしたい。


シンプルな109キー配列は

話題作「GMKB109」をベースにしたもの


DHARMAPOINT
 本体カラーが黒であることから,「BK」を付記した「DRKB109BK」という表記がなされることもあるDRKB109は,109という数字からも想像できるとおり,日本語109キー配列のキーボードとなっている。本体のインタフェース自体はUSBながら,付属のUSB−PS/2変換アダプタを利用することで,PS/2接続も可能だ。

一般的な日本語109キー配列を採用するDRKB109。キートップからかな文字や「変換」「無変換」といった日本語の印字が省かれているため,すっきりした印象を受ける一方,左右[Windows]キーなど,日本語109キーで用意されるキーはすべて揃っている
DHARMAPOINT

 サイズは実測で450(W)×160(D)×18〜35(H)mm(※高さはキートップ含まず)。フルキーボードとしてはまずまず標準的な大きさだが,ゲーマー向けキーボードというと,パームレストや特殊キーの付いた大柄なものが多いので,それらと比べるとコンパクトな部類に入る。

 キーは,列によって傾斜角を変えたステップスカルプチャー仕様ではなく,一段ずつ階段状に並ぶ仕様となっている。ステップスカルプチャーに慣れた筆者には少々違和感があったが,こちらのほうに慣れている人も少なくないだろうから,これは好み次第といったところか。
 本体底面にはチルトスタンドが用意されており,奥側の高さを50mmにまで嵩上げ(かさあげ)可能となっており,キツめの傾斜を好む人にも対応できる。

本体を側面から見たカット。キートップが階段状に並んでいることと,もともと手前から奥への角度が結構あるため,チルトを立てるとさらに急な印象になることに注目してほしい
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

本体底面。チルトスタンドに滑り止めのゴムが取り付けられているのだが,それを除くと本体手前側に小さいゴムが2個あるのみで,見た目は少々不安かも
DHARMAPOINT
 重量は,約1.6m長のUSBケーブル込みで実測約640g,ケーブルを重量計からよけて計測した参考値だと605g前後で,非常に軽い。本体底面に用意された滑り止めのゴムは手前側の2か所と,チルトを立てない限り接地しないチルトスタンド部の2か所しかないため,通常使用時のグリップ力は少々心許ない印象も受ける。
 意識してキーを奥方向へ強く押し込んでもとくに滑らなかった程度にはしっかり固定されるので,問題ないといえばないのだが,気になる場合は,別途滑り止めを用意するなどの追加対策が必要になるかもしれない。

チルトスタンドに取り付けられた滑り止めのゴムは,チルトスタンドを立てたときにだけ機能する
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

 なお,価格から想像は付くと思うので簡単な紹介に留めるが,端的に述べて高級感は期待できない。キートップと本体は粗目の滑り止め加工がなされてはいるものの,“プラスチック感”は剥き出しで,質感はよくある安価なキーボードと同程度と思っておいたほうがいいだろう。

DRKB109(下)とGMKB109BK(上)を並べてみたところ。DHARMAPOINTロゴとキートップの印字を除けば,質感から何から見た目は見事に同じだ。重量はDRKB109のほうが30gほど軽いのだが,その理由は分からない
DHARMAPOINT
 ところで,本製品の第一報となった6月23日の記事でもお伝えしているとおり,DRKB109の外観は,2008年1月にシグマA・P・Oから発売された「GMKB109BK」とそっくりだ。
 GMKB109BKの詳細はレビュー記事に詳しいが,当時としては画期的な「エリア限定ながら,そのエリア内のキーについては複数キー同時押し対応」を実現しつつ,実勢価格で3000円を下回るというコストパフォーマンスの高さから,エントリー向けのゲーム用キーボードとして人気を集めた製品だった。
 あれから2年半。外観上の違いはDHARMAPOINTロゴの有無と,かな印字の有無を含めた全体の書体のみという仕様で登場した今回のDMKB109が,「惜しまれつつ販売終了となったGMKB109BKの原型を流用しながら,“DHARMAPOINTチューン”を経て登場した製品」という理解で,おそらく間違いあるまい。


「同時押し対応エリアが変わっただけ」に非ず!

最大の強化ポイントはキースイッチのレスポンス強化


DHARMAPOINT
 というわけで,GMKB109BKの後継製品とも言えるDRKB109だが,ではどの部分がDHARMAPOINTによってカスタマイズされているのかというと,最も目立つのは,製品情報ページでも謳われているとおり,複数キーの同時押しをサポートする「同時押し対応エリア」が変更されたことだろう。
 下に示したのは,DRKB109とGMKB109BKの同時押し対応エリアにそれぞれ半透明で赤色を重ねたものだが,ご覧のとおり,DRKB109では,カーソルキーのサポートが省略され,[W/A/S/D]キーを中心としたエリアに集中しているのだ。

 数の上ではGMKB109BKの21キーからDRKB109で20キーへと1キー減ったが,[T][G][B]キーのサポートが追加されたことで,[E/S/D/F]派もショートカットキーを含めて同時押し対応の恩恵を受けられるようになったのは大きい。また,[W/A/S/D]派からすると,右方向のショートカットキーが3個増えるのは,地味ながら歓迎したいポイントといえる。

DRKB109(下)とGMKB109BK(上)のそれぞれで「同時押し対応エリア」に半透明で赤を重ねてみた。後者におけるカーソルキーのサポートが省略された一方,[W/A/S/D]キーの右方向に対応キーが一列増えたというイメージが近い
DHARMAPOINT

 この「同時押し対応エリア」内で同時に押して認識されるキーの数は,DHARMAPOINTいわく「4以上。USB接続時は最大6」。これが公式のスペックだ。
 USB接続時に[Ctrl][Alt][Shift]といった修飾キーを除いて6キーというのはUSB 1.1の仕様からして納得できるところだが,ポイントは,PS/2接続時の数値が公表されていないこと。最近のゲーマー向けキーボードでは,同時押し対応数を「ロールオーバー」というコトバを使うなどして,高らかに謳うケースが目立つのだが,DHARMAPOINTは,DRKB109で,そういった表現を意識して慎重に避けている節があり,実際のところはどうなのかが気になるところだ。

DHARMAPOINT
PS/2接続時のテスト結果。エリア内なら修飾キー込みで最大14キーの同時入力が可能だった(※スクリーンショットを撮る関係で,画面では13キーしか押せていないのはご了承を)
DHARMAPOINT
ただし,4キーに留まる場合もある(※実際にはこのほか[C][A][W][E]キーも押している)。ただ,これは「完全に同時押し」した場合のレアケース。すぐ上のテスト結果にもあるとおり,ほんのわずかに時間差を付ければ[C][A][W][E]キーも認識されるので,「完全な同時押しを避ける」よう心がければ大丈夫だろう
DHARMAPOINT
USB接続時は修飾キー込みで最大8キー。修飾キーを除くと6キーになる
 そこで今回は,4Gamer独自のキーチェッカである「4Gamer Keyboard Checker」(Version 1.0 Beta)でチェックしてみることにした。それによると,PS/2接続時は修飾キー込みで最大14キー。修飾キーを除いても12キーだ。ただし,キーを押すタイミングや組み合わせによって振れ幅は大きい印象で,PS/2・USB接続の両方で,スペック上の下限である4キーしか認識されないケースもあった。
 もっとも,実際のゲームプレイにおいて使うキーの数は,たいてい4程度。いわゆる音ゲーでもせいぜい5〜8キーがいいところなので,4キー以上の対応なら,エントリーモデルとしては十分といったところだろう。

 いずれにせよ,DHARMAPOINTの公称値はまったくもって正しいといったところ。4キーしか同時入力されないケースは非常にまれで,少なくとも筆者がFPSをプレイした限り,キーが入らなくて困るということはなかったが,こればかりは運次第ということになりそうである。
 なお,「同時押し対応エリア」外のキーを含めた場合,同時に入力されるキーの数は最大5。認識されないというケースもあったので,これは付記しておきたい。

 ただ,個人的には,もう一つの違いのほうこそが,DRKB109をDHARMAPOINTブランドのキーボードたらしめていると思われてならない。それは何かというと,スイッチである。

一般的なメンブレンスイッチを採用するDRKB109
DHARMAPOINT
 GMKB109BKは,21キーもの「同時押し対応エリア」を確保する一方,キースイッチ自体はごくごく標準的なメンブレンタイプで,使用感も安価なキーボードそのものだった。だが,DRKB109はそうではない。誰もが気づくだろうというほどのレベルで,キーが軽いのだ。
 コインを載せて押下圧を計ってみると,最も軽かった[Enter]キーでは約30gで沈み込みが始まる。そのほかも40g程度のコインを載せると沈み始めるという案配だ。キーによってややバラツキこそあるものの,標準的なメンブレンスイッチ採用キーボード(やGMKB109BK)でキーが沈み始めるのに50g程度の重さを必要とするのに比べると,DRKB109のキーは,かなり軽く設定されている。

上はDRKB109,下はGMKB109BKのキーストローク。DRKB109は物理的に浅い。しかも,反応する高さも高いため,打鍵感はまったくの別モノだ
DHARMAPOINT
DHARMAPOINT
 さらに,キートップの高さは5mm,キーピッチ19mmと標準的ながら,キースイッチは2〜2.5mmあたりで反応するようになっているのも,DRKB109における重要なポイントだ。ストローク自体は4mm程度あるので,キーボードの表面からキーが1mm程度上に出っ張るところまでキートップを押し込める計算だが,スイッチはそれより1.5〜2mm浅いところで反応する。
 そう,軽いキーに浅いキースイッチという,今日(こんにち)的なゲーマー向けキーボードにおけるトレンドに沿ったチューニングがなされているのだ。断言するが,GMKB109BKというか,安価かつ一般的なメンブレンタイプのキーボードとは,打鍵感がまったく異なる。

DHAMAPOINTが公開している,一体成形メンブレンシートの写真。キーのグラつきを抑える効果があるとのことで,実際,メンブレンスイッチを採用する他社のゲーマー向けキーボードと同じレベルの安定感を実現できている(※意地悪く言えば,ゲーム用として特筆すべき点はない,ということでもあるが)
 ちなみにDHARMAPOINTによると,DRKB109では,一体成型のメンブレンシート採用により,シート全体の動き,ひいてはキーのグラつきを抑制できるという。実際,メンブレンスイッチを採用したMicrosoft製のゲーマー向けキーボードで,実勢価格5000〜6200円程度(※2010年7月23日現在)の「SideWinder X4 Keyboard」(以下,SideWinder X4)と比べてもグラつき具合に違いはないので,より高価なゲーマー向けキーボードと同等のレベルには達しているといえるだろう。
 キーの耐久性は公称500万回。SideWinder X4だと2000万回なので,このあたりでコストダウンが図られている気配だが,メンブレンスイッチ採用キーボードとして,耐久性を重視した製品であることは確かなようだ。


SideWinder X4には一歩譲る性能

GMKB109BKからは使い勝手の確実な向上が見られる


DHARMAPOINT
 以上,長々と特徴をまとめてみたが,ここからはGMKB109BK,そして先ほどその名を挙げたSideWinder X4と比較してみたい。
 今回は,筆者が最もプレイし慣れている「Enemy Territory: Quake Wars」(以下,ETQW)と「Left 4 Dead」の2タイトルで3製品を比較したが,すぐに分かるのは,2008年の話題作と比べて,DRKB109が確実に進化していること。GMKB109BKだと,操作の軽快さを感じるのはまず無理だが,その点でDRKB109は間違いなく改善が見られ,プレイしやすくなっている。
 また,「同時押し対応エリア」変更の効果も明らか。ETQWで筆者は[G]キーに「ビークルに乗り込む」機能を割り当てているのだが,GMKB109BKや,一般的なPC用キーボードでは,走ってビークルに乗り込むキー操作,例えば[Shift]+[W]+[G]といった組み合わせが同時押し制限に引っかかってしまい,「急いで乗り込む必要があるときに限って乗り込めない」という思いをすることが多かったが,DRKB109ではそういったトラブルがない。これは大きい。

 同時押しといえば,PS/2接続時とUSB接続時とで条件が異なるが,少なくともFPSにおいて5キー以上を同時に押すことはまずないこともあって,両者の違いは感じられなかった。音ゲーでの8キー同時押しを想定してPS/2接続とか,抜き差しのしやすさを考えてUSB接続とか,使い方次第で選択しても不満はないだろう。

DHARMAPOINT
 一方,価格が約2倍違うSideWinder X4との比較だと,さすがに分が悪く,GMKB109BK比では速いDRKB109の反応速度が,若干遅く感じられる。SideWinder X4は一般的なキーボード用途だと“浅すぎ”て,慣れるまで時間がかかることや,同製品のキーピッチは20mmで,一般的な製品よりも若干大きすぎることを考えると,DRKB109のほうがより一般用途向けとはいえるかもしれないが,ゲームで使い比べてみると,キーボード全体のレスポンスでSideWinder X4に軍配が上がることは否定できない。

 最後に,比較とは別に気になったことを書いておくと,一般的な109キー配列を採用するDRKB109は左[Windows]キーがゲーム用としては大きく,[Windows]キーの入力を受け付けてしまうゲームをプレイするにあたってはかなりやっかいだ。
 自己責任でキートップを抜いて,テープか何かでスイッチを覆ってしまえば解決するものの,見栄えは悪くなる。また,上位モデルと同じような[Windows]キーを無効化するような機能をDHARMAPOINTに求めれば価格に跳ね返るわけで,なかなか難しいところだが……。


2000円台の市場で新たな定番となるのは間違いない

SideWinder X4との共存でゲーマーは幸せに


製品ボックス。製品ボックスでは「BK」付きの型番が記載されている
DHARMAPOINT
 2000円台で購入できる製品ということを踏まえるに,DRKB109の存在感は圧倒的だ。「同時押し対応エリア」の使い勝手とレスポンスのよさは一般的なPC用キーボードとは一線を画しており,“PCメーカーお仕着せ”のキーボードから脱却して,ゲーム用を選ぶとき,最初の一歩として最適な存在といえる。

 間違いなくDRKB109よりも完成度が高いSideWinder X4が5000円前後から購入できることを考えると,悩ましいと思う人はいるかもしれない。もちろん,反応速度の違いは歴然としてあるので,純粋に性能だけでどちらを選ぶかといえば,迷わずSideWinder X4ということになるはずだ。
 だが,DRKB109には,価格,より一般的な19mmキーピッチ,余計な機能を持たないシンプルさという,十分な魅力がある。両製品にはぜひこのまま,(より優れた製品が登場するまで)低価格ラインナップの2巨頭として共存してほしいと思う。
 本当にいい時代になった。
  • 関連タイトル:

    DHARMAPOINT

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