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ハロー!Steam広場 第30回:ゾンビの股間にキルカメラ
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,遊ぶ予定のないゲームを購入してしまう上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第30回は,イギリスのRebellionが手掛ける「Sniper Elite」シリーズ最新作「Sniper Elite 3」をメインに紹介しよう。このほか,アウトブレイク発生後の孤島を舞台としたサンドボックス型サバイバルゲーム「Unturned」や,食品たちの戦争をテーマにした横スクロールアクション「Bacon Man: An Adventure」もあるので,お見逃しなく。
キルカメラの演出がより進化したスナイパーシューティングシリーズ最新作「Sniper Elite 3」
今回は,イギリスのRebellionが手掛ける「Sniper Elite」シリーズ最新作「Sniper Elite 3」を紹介しよう。本作は,第二次世界大戦下の北アフリカを舞台にしたスナイパーシューティングゲームだ。プレイヤーは,アメリカ人スナイパー “カール・フェアバーン”となり,ドイツ軍が水面下で開発している秘密兵器の完成を阻止するため,研究所に単身乗り込むことになる。
マップ上に表示されたオブジェクティブを追う形でゲームを進めていくという部分は,前作「Sniper Elite V2」と同様なのだが,今作では広大なフィールドが用意されているので,攻略の幅が広がり,自由度が増している。
また,配置される敵の数もかなり増えているようで,正面突破を試みようものなら一瞬で蜂の巣にされてしまうこともしばしば。したがって,今作ではステルスプレイを意識することが大切だ。
極限までステルスプレイを突き詰めるならば,消音ピストルとナイフに頼るのが一番だが,それではつまらないので,相棒であるスナイパーライフルの出番も考えてあげよう。
スナイパーライフルは高い威力を持つ反面,発砲音がかなり大きいため,静かな場所で撃つと居場所がバレてしまう。そこで重要となるのが,いかに発砲音を騒音でかき消せるかだ。長距離砲の発射音に合わせたり,発電機の故障音に合わせたりなど,騒音の発生源となるものが周りにある場合は,有効活用していきたい。
また,スナイパーライフルでしか味わえないお楽しみもある。それは,本シリーズの醍醐味ともいえるキルカメラの存在だ。これは,プレイヤーの発砲と同時に敵の死が確定すると発動する特殊演出だ。キルカメラが発動すると,時間の流れがゆっくりになり,スナイパーライフルから発射された銃弾をカメラが追っていく。
そして,発射された銃弾が敵に命中すると,X線を照射したかのように骨格や内臓が透けて見えるので,たとえば胸部から侵入した弾がそのまま肺を突き破って背中から飛び出していく様子などを視覚的に楽しむことができるのだ。
ちなみに,キルカメラの演出方法はオプションで変更ができる。ゲームのテンポを重視したいなら切ってしまってもいいし,演出をもっと楽しみたいのならば,演出時間を伸ばす「INCREASED」にするといいだろう。
もしスナイパーシューティングの要素だけを楽しみたければ,チャレンジモードにあるサバイバルがオススメだ。サバイバルは,四方八方から現れる敵兵を倒しながらラウンドを進めるゲームモードなので,正面切っての撃ち合いが楽しめる。また,オンライン協力プレイにも対応しているので,フレンドを誘って一緒にキルカメラを見ながら盛り上がるのも楽しみ方の1つだろう。
ゲームエンジンを作り直すところから開発が始まったという本作「Sniper Elite 3」は,シリーズのファンだけではなく,オープンワールドタイプのアクションゲームが好きな人にもオススメできる作品なので,ぜひ遊んでみてほしい。
「Sniper Elite 3」Steamページ(49.99ドル)
アウトブレイク発生後の孤島を舞台としたサンドボックス型サバイバルゲーム「Unturned」
今回は独立系開発会社Nelson Sextonが開発中の「Unturned」を紹介しよう。本作は,アウトブレイク発生後のとある孤島を舞台としたサンドボックス型サバイバルゲームだ。プレイヤーは,この孤島で1日でも長く生き延びるために,残された物資を探し求めて島中を探索することになる。
本作には,「体力」「食料」「水」「感染」「スタミナ」という5つのパラメータが用意されており,体力が0%になるとゲームオーバー,スタミナが0%になると走れなくなる。逆に食料と水は,取らないとパーセンテージが上がっていく仕様となっており,100%になると体力が徐々に削られていくことになる。したがってプレイヤーは,定期的に食料と水を摂取する必要があるのだが,もしもそれらが汚染されていると感染が進行してしまい,こちらも100%になると体力が減っていくという,なかなかシビアな難度になっている。
また,孤島では大量のゾンビが徘徊しているので,ここで生き延びるには武器も必要となってくる。武器や食料といった物資は,島に点在する町で手に入るので,まずは町を目指して歩を進めるといいだろう。
武器がない状態で,不幸にもゾンビと遭遇してしまった場合は,とにかく逃げよう。とはいってもゾンビは延々と追いかけてくるので,武器がありそうな建物の中に入るなどして,早めに対抗手段を見つけなければ,やがてスタミナが切れて走れなくなり,ゾンビに追いつかれてゲームオーバーになってしまう。とにかく序盤をどう乗り切るかがポイントだ。
近接武器には,さまざまな種類が用意されており,ものによって威力やリーチなどが変わってくる。また通常攻撃のほか,スタミナを消費して繰り出すパワーアタックもあるので,状況に応じて使い分けよう。ちなみに筆者のオススメ武器は消防斧だ。これは威力が高いので,パワーアタックに頼らずともゾンビを一撃で葬ることができる。消防斧は,町の消防署にあることが多いので,消防署を見つけたら積極的に探索してみよう。
銃器はパーツを入手すればその場で改造できる。このどこかで見たようなUIはきっと,あれだ。インスパイアって奴 |
銃弾は貴重品なので,余程のことがない限りはできるだけ使用を避けたいところ |
「Minecraft」を彷彿とさせる質素なグラフィックスと,ゾンビがはびこる孤島で生きるか死ぬかのサバイバル生活を送る「DayZ」のゲーム性を掛け合わせたような本作「Unturned」は,無料でプレイできるので,興味がある人は,ぜひ一度遊んでみてほしい。ちなみにマルチプレイも可能なので,友達を誘ってプレイすれば一層盛り上がるに違いない。
「Unturned」Steamページ(Free to Play)
食品の戦争をテーマにした横スクロールアクション「Bacon Man: An Adventure」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,タイトルにうっかり目を奪われた「Bacon Man: An Adventure」を紹介しよう。
本作は,ローストビーフ国王暗殺の汚名を着せられた主人公ベーコンマンが,事件の真相を解明するために,フード王国との戦いに身を投じる横スクロールアクションゲームだ。ちなみになぜベーコンなのかというと,すべてアメリカ人にとっての,愛の象徴だかららしい。……ん?
本作の特徴は,流れるように繰り出される技をつなげることでスタイリッシュに戦える「Fluid Combat」だ。その様子は以下のムービーからも確認できる。
ちなみに本作は,Kickstarterでのキャンペーンも実施中で,目標金額は2万ドルとなっている。食品達の熾烈な戦いを体験したいという人は,“いいね”を押しつつバッカーになってみよう。
「Bacon Man: An Adventure」GREENLIGHTページ
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