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[GC 2007#031]Ubisoft,あの「Far Cry」の続編を初披露。「Crysis」を意識してリアル志向のFPSを目指す
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Far Cryのパブリッシングを行っていたにもかかわらず,Ubisoft EntertainmentはCrysisの販売権を獲得できなかったわけだが,Far Cryシリーズの版権は同社に残った。となれば,続編の開発が決まるのは自然な流れといえる。
同社は,「Far Cry 2」の開発を1か月ほど前の7月に正式発表したばかり。GC 2007ではプレス関係者に対して,プレα版によるデモンストレーションを行った。
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とはいえ,アフリカのサバンナを再現した50平方キロメートルというマップの広大さを感じるには十分。本作は,Ubisoftの頭脳ともいわれるカナダのモントリオールスタジオで開発が進められており,クオリティは期待してよさそうだ。
同スタジオのプロデューサー,Louis-Pierre Pharand(ルイ=ピエール・ファランド)氏が,すぐ隣にブースを構えるEAのCrysisチームの偵察部隊を前に,「これでもか」と言わんばかりの自信に満ちた表情でデモを行う姿が印象的だった。
同氏がデモの冒頭から強調していたのは,Crysisとの差別化を図るべく,リアル志向のゲームを目指しているということだ。Far Cry 2には,前作に出てきたミュータントや,Crysisのような宇宙船,エイリアンといった要素は用意されていない。
本作でプレイヤーは,主人公である傭兵ジャック・カーバーとなってアフリカの戦闘地域に潜入し,政府軍や反政府軍に手を貸しつつ,気の向くままに戦いを進めていく。用意されている武器は30種類以上あり,乗り物はジープなど計14種類が登場するという。
Far Cry 2は,ストーリーの進行をスクリプトによって制御する仕組みを用いておらず,Call of Dutyシリーズなどに見られる,用意された流れに従ってゲームが進んでいくタイプではない。とはいえ,何らかの目標は必要となるわけで,それを与えてくれる存在として仲間の傭兵達が登場する。
彼らは,「丘の向こうの街に潜んでいる敵を倒せ」などと指示してくれるほか,一人で敵陣に乗り込んで瀕死の状態に陥ったとき,どこからともなくやってきてプレイヤーキャラクターを安全な場所まで運び,介抱してくれるのだ。
ヘルス値が下がるとゲーム画面全体が赤く染まる仕組みになっており,その場合は応急処置を行う必要がある。これがとてもユニークで,例えば傷口をマッチであぶってふさいだり,被弾した足にナイフを突き立てて弾丸をえぐり出したりするシーンが見られた。これらのアクションはランダムに実行されるようで,ヘルス値の回復度はアクションにかかわらず同じであるとのことだ。
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Ubisoftは,ゲームエンジンにUnreal Engine 3を用いることが多いが,Far Cry 2にはまったく新しいオリジナルのエンジンが採用されているという。説明によると,キャラクターの動きを生き生きとしたものにするために,「LivePosture」と呼ばれる新技術を用いているほか,火炎の表現にも力を注いでいるとのことだ。
デモでは,マップ中に散在するガスの缶や廃車を撃つと爆発し,周囲のキャラクターがダメージを負ったり,建物が崩れ落ちたりする様子を確認できた。
また,サバンナを覆う乾燥した草に火がつくと,風の吹く向きに燃え広がっていく。用意されている武器には火炎放射器も含まれており,使い方次第で戦いを有利に進められそうだ。逆に,うっかりして火に取り囲まれてしまう,といった状況が起こるかもしれない。
デモで公開されたマップにはトタン屋根の家が多く,そのほとんどは銃で撃ったり,車で突っ込んだりすることで破壊できる。樹木を銃で撃つと,狙った枝が折れるようになっており,最終的には木を丸裸にもできる。
もちろん,Far Cryシリーズの要といえる敵AIも高度なもので,最初に撃たれた仲間を物陰に引きずり込んで回復させたり,プレイヤーが狙撃している位置を音で判断し,遠回りしながら近づいてきたりする。また二人のキャラクターが近くに止めてある車両に乗り込み,一人が運転し,もう一人が射撃するといった具合に役割分担する場面も見られた。
アフリカの市民戦争を舞台に,傭兵の活躍を描くFar Cry 2。開発者やゲームエンジンは異なるが,今回のデモを見る限り,前作の雰囲気は損なわれていないという印象だ。発売は2008年以降とのことで,ファンの期待を裏切らない作品に仕上げてもらいたいもの。
プレαの段階でやや気が早いかもしれないが,FPSジャンルを代表する1本となる可能性を秘めたタイトルだ。(ライター:奥谷海人)
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