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Logicool G「Pro Mechanical Gaming Keyboard」レビュー。シンプルな外観の10キーレスRomer-Gモデル,その価値は
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印刷2017/03/30 00:00

レビュー

シンプルな外観の10キーレスRomer-Gモデル,その価値は

Pro Mechanical Gaming Keyboard

Text by 米田 聡


Pro Mechanical Gaming Keyboard(国内製品名:PROテンキーレスメカニカルゲーミングキーボード)
メーカー:Logitech International
問い合わせ先:ロジクール カスタマーリレーションセンター
電話:050-3786-2085
実勢価格:1万5800円前後(※2017年3月30日現在)
Logitech G/Logicool G
 2017年3月30日,Logitech International(以下,Logitech)の日本法人であるロジクールから,ゲーマー向け周辺機器ブランド「Logicool G」(海外市場ではLogitech G)の新作となるキーボード「Pro Mechanical Gaming Keyboard」(国内製品名:PROテンキーレスメカニカルゲーミングキーボード,以下 Pro Gaming Keyboard)が発売となる。
 既報のとおり,プロゲーマーが大会などへキーボードを持って歩くときの不満,具体的にはサイズとケーブルの耐久性に対する回答という位置づけの10キーレスモデルだ。あるいは,ゲーマー向け10キーレスキーボードの定番であるRazer BlackWidowシリーズの「Razer BlackWidow Tournament Edition 2014」(以下,BlackWidow TE)対抗製品と言い切ってしまってもいいのではなかろうか。

 4Gamerでは短時間ながら試用することができたので,発売までの間に得られた限りの情報をお伝えしてみたい。


「Romer-G×10キーレス」への再挑戦となるPro Gaming Keyboard


 Pro Gaming Keyboardは,Logitech/ロジクールとオムロン スイッチアンドデバイスが共同開発したメカニカルキースイッチ「Romer-G」(ローマ―G)を採用する製品だ。

Romer-Gキースイッチ。キーキャップを外すと,軸の中央にレンズがはめ込まれており,その下にLEDユニットがあるというのが,Romer-Gキースイッチの特徴的なところだ。このレンズを通してキーキャップの文字を浮かび上がらせる仕組みとなっている
Logitech G/Logicool G
 Romer-Gは,2014年12月発売の「G910 Orion Spark RGB mechanical gaming keyboard」(以下,G910)以降,Logitech G/Logicool Gが積極的に採用しているキースイッチで,その特徴は,短いストロークと短いアクチュエーションポイントにある。
 業界の定番であるZF Electronicsの「Cherry MX」メカニカルキースイッチと比べ,ストロークは1mm短い3mm,スイッチがオンになる深さであるアクチュエーションポイント(actuation point)は0.5mm短い1.5mmと,全体的に,より小さな打鍵操作でキーを入力できるようになっているのだ。

 競合他社も最近はストロークとアクチュエーションポイントの短さにこだわりを見せており,“本家”のZF Electronicsもアクチュエーションポイントが1.2mmの「Cherry MX Speed」を市場投入していたりするが(関連記事),そういった方向性を決定づけたキースイッチの1つがRomer-Gだと言える。

G310はパームレストになる部分が浮き上がるデザインで,かつ本体重量が比較的軽いため,打鍵時にテコの原理で本体が浮き上がってしまうという残念な欠点があった
Logitech G/Logicool G
Logitech G/Logicool G
 さて,そんなRomer-Gキースイッチを採用する10キーレスモデルとして,Logitech G/Logicool Gは2015年に「G310 Atlas Dawn Compact Gaming Keyboard」(以下,G310)を一度市場投入済みである。
 だが,G310は,キーボードが軽すぎるのと,本体手前のパームレストが机上から浮いているというユニークすぎる仕様もあって,「チルトスタンドを立てないと,タイプ中に手の重みでキーボード本体が持ち上がる」という,かなり致命的な問題を抱えていた。また,キーごとにトップの形状が異なる「Facet Keycap」(ファセットキーキャップ)を採用し,ゲーム用途はともかく,テキストの打鍵用途では人を選ぶものにもなっていた。要するに,画期的ではあったが,クセのある製品だったのである。

Logitech G/Logicool Gブランドのキーボードは,非常に凝ったFacet Keycapを含め,好みが分かれるデザインを採用してきたが,G810を境に,良くも悪くも普通のデザインへと転換が図られている
Logitech G/Logicool G
 その後Logitech G/Logicool Gは,Romer-G搭載モデルの初期型にあったクセをばっさり削ぎ落としたフルキーボード「G810 Orion Spectrum RGB Gaming Keyboard」(以下,G810)を投入して,Romer-G搭載キーボードのラインナップをリセットしにかかった。今回の主役であるPro Gaming Keyboardはその流れにある製品で,G310の後継と言うよりむしろ,G810をベースとして,プロゲーマーが欲しいと思う機能を追加したモデルと理解するほうが正しいだろう。

 ちなみに,G310だとRomer-G内蔵のLEDイルミネーションが青色限定だったのに対し,Pro Gaming KeyboardのLEDイルミネーションは,G810と同じく,約1677万色からキーごとに任意の色を選択できるようになっている。

Romer-Gは軸の中央にLEDとレンズを埋め込んである構造のため,キーキャップからの光漏れがほぼゼロ。文字だけがきれいにバックライトで浮かび上がる
Logitech G/Logicool G


コンパクトで,かつケーブルの着脱に対応。ケーブルは「G900互換」に


 ……と,「Pro Gaming Keyboardができるまで」の話が長くなったが,日本版の実機を見ていこう。
 日本版は,日本語92キー配列をベースとしつつ,右[Alt]キーの代わりに[Fn]キーを配したレイアウトになっている。主要なキーのピッチは19mmと標準的で,配列面に特殊なところはない。

日本語92キー配列をベースに右[Alt]キーの代わりに[Fn]キーを配置した配列のPro Gaming Keyboard。[Fn]キーを装備するキーボードとしてはごく普通の配列なので,打ちづらさを感じることはまずないだろう
Logitech G/Logicool G

キーボード右上部のキーでは手前側の文字も光る。[Fn]+[F9〜F12]キーでいわゆるメディアプレイヤー操作,[Fn]+[Print Screen]キーで音声出力のミュート切り換え,[Fn]+[Scroll Lock]キーで音声出力音量下げ,[Fn]+[PAUSE]キーで音声出力音量上げの操作を行える。後3者はゲームでも利用可能
Logitech G/Logicool G
 なお,上の写真で右上に見える2つの丸いボタンは,左がゲーム中に“誤爆”すると問題を起こすキーの無効化を行える「Game Mode Key」,右が,LEDイルミネーションの有効/無効を切り換える「Backlight Key」となっている。

 読者の中には,いま挙げた2ボタンがG810譲りである一方,G810にあったそのほかの操作系,それこそサウンド出力調整用ホイールなどがどうなったか気になる人がいるかもしれないが,それらはPro Gaming Keyboardだと,[Fn]+[F9〜F12/Print Screen/Scroll Lock/Pause]キーの組み合わせでまかなう仕様になった。

Logitech G/Logicool G
 本体サイズは実測で360(W)×152(D)mm。一般的なフルキーボードに比べ60〜80mmほど幅が狭く,その分だけマウススペースが広く取れる点が10キーレスタイプの魅力というのは,あらためて言うまでもないだろう。
 チルトスタンドを立てない状態における本体の高さは,キーキャップを含まない実測で,正面向かって最も手前側の,[Space]キーがある列で約23.3mm。チルトスタンドを立てない場合は,ほんのわずかな,気付かない程度の傾斜がある。

本体底面側のチルトスタンドは「小型スタンドの周りを大型スタンドが囲む」形状で,これらを使うことによって2段階の傾斜から好みのものを選べる
Logitech G/Logicool G
 一方,本体底面側のチルトスタンドは,2段階調節が可能になっている。小さいほうのスタンドを立てた状態だと,正面向かって最も奥側の[Esc]キーがある列で実測約28mmまで持ち上がり,さらに大きいほうのスタンドを立てると,同35mmまで持ち上がる。つまり,設置面に対してほぼ平行の状態と,一般的なゲーマー向けキーボードを設置させた状態,そして一般的なゲーマー向けキーボードでチルトスタンドを立てた状態の3通りから選べるわけだ。いつも書いているが,選べることはよいことである。

左から順に,チルトスタンドを畳んだ標準状態,小さいスタンドを立てた状態,大きいスタンドを立てた状態
Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G

Logitech G/Logicool G
 横から見るとキートップが湾曲して見えるシリンドリカルステップスカルプチャ方式なので,キーキャップの高さは場所によって異なるが,[Space]キーの列だと筐体から実測約9mm,[Esc]キーの列で同11mmだった。つまり,最も手前の列で,キートップは設置面から約30mmの高さになるわけだ。
 この数字は標準的だが,人にとってはパームレストが必要になる高さでもあるだろう。Pro Gaming Keyboardにパームレストは付属していないので,ユーザー側での対応が必要になる可能性はある。

ケーブル長は実測約1.9m。直径4mm弱と細めの布巻きケーブルを採用しており,ケーブルの取り回しはしやすい
Logitech G/Logicool G
 PROシリーズらしいというか,BlackWidow TEの対抗製品らしい特徴としては,USBケーブルを着脱できる点が挙げられる。ケーブルを本体へぐるぐる巻きにして大会などへ持って行くと,どうしても付け根部分がダメージを受けて断線の可能性が高まる。その点,着脱ができればこの可能性を排除できるので,ターゲットとなるユーザー層を考えれば理にかなった仕様だ。冒頭で紹介した「ケーブルの耐久性への不満」への回答が,まさにこれである。
 しかも,競合製品の単なる後追いにはなっていない。Pro Gaming Keyboardでは,接続端子に,G900でも採用した,刺股(さすまた)状のものを採用しているのだ。この端子であれば,いちいちキーボードを持ち上げたりせずとも,いわゆるブラインドでケーブルの着脱を行えるわけで,着脱の機会が多ければ多いほど,この端子は便利に感じるはずである。

G900のユーザーには「アレと同じ」で済むが,もう少しちゃんと説明しておくと,Pro Gaming Keyboardのケーブル接続端子自体はUSB Micro-Bながら,その左右にガイドとなる突起があり,そこを本体側の凹みと合わせることで,簡単に接続できる。しかも一度接続すればすっぽ抜けにくい
Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G

Logitech G/Logicool G
 なお,本体重量はケーブル抜きで実測約988g。本体重量は1kgに達していないものの,本体底面に大きな滑り止めゴムが5枚貼ってあり,これらが設置面をグリップしてくれるため,本体がガタついたり動いたりする心配は無用だ。
 なお,チルトスタンド側にも滑り止め処理加工が入っているため,チルトスタンドを立てた状態でも安定感はさほど低下しない。


LEDバックライトには16種類のプリセットが加わる


 Logitech G/Logicool G製USBデバイスの常として,Pro Gaming Keyboardも,基本機能はWindowsのクラスドライバで利用できる一方,高度なカスタマイズにはサポートページから入手できる「Logicoolゲームソフトウェア」(日本以外では「Logitech Gaming Software」,以下 LGS)を使う必要がある。

2016年後半以降のLGSは,SNS上でゲームの動画やスクリーンショットを共有したりするためのサードパーティ製ユーティリティソフト「Overwolf」を統合しており,LGSのインストール時に,セットで導入するかどうか聞かれる仕様になっている。そのため,メインメニュー右下のところに狼のアイコンが増えているわけだ。なお,Overwolfの導入は任意であり,インストールしなければならないわけではない
Logitech G/Logicool G

LGSの照明モード。左下が光らせ方の選択肢で,このスクリーンショットは「フリースタイル」を選択し,いろいろカスタマイズした例である
Logitech G/Logicool G
 で,そのLGS(バージョン8.91.48)を導入して気付いたのだが,G810のレビュー時と比較して,LEDイルミネーションの設定項目「照明モード」が変わっていた。
 任意のキーを任意の色で光らせる「フリースタイル」,任意のブロックを任意の色で光らせる「ゾーン」に加え,「固定色」「ブリージング」「星の効果」「色のサイクル」「色の波」「キープレス」という6種類のシンプルなプリセットを選べる……というのはこれまでどおりながら,新たに16個のプリセットが追加となり,それらをカスタマイズできるようにもなったのだ。

左から順に,照明モード「ゾーン」を選択したところと,「効果」を選択したところ。ここまではG810をレビューしたときにも選択できた
Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G

 「どんなカスタマイズを行えるか」を全部説明していくとトンデモない分量になるので,今回は代表例として,16個あるプリセットの一番上,「Contrastic」のカスタマイズ例を紹介しておこう。

Cotnrasticを選んだところ
Logitech G/Logicool G
 Contrasticは,ファンクションキーと特殊キー部を1つのブロック,メインキー部をもう1つのブロックとして,それぞれ異なる色で徐々に変化させていく効果が,標準では得られる。
 それに対して,「設定」の下にある「方向」というサブメニューから変化のパターンと速度を変更でき,さらに「効果の選択」からContrasticの名前をダブルクリックすると,Contrasticをベースに,ユーザーが独自の照明効果を作成することも可能になるのだ。

Contrasticをカスタマイズするためのウインドウ「カスタム効果ライトエディタ」を開いたところ
Logitech G/Logicool G

 Contrasticの場合,2ブロックの配置は変わらないが,ウインドウの下にあるタイムフレーム部に,右上の枠内から色や変化パターンを選択して当てはめることで,自分だけの設定を行うことができるようになっている。設定は少々ややこしいが,こういうのが好きな人であれば興味も湧くのではなかろうか。
 参考までに,16個あるプリセットのベースパターンを,以下のとおり動画で掲載しておくので,参考にしてほしい。あくまでもベースパターンであり,これをいろいろカスタマイズできるのだという点にはくれぐれもご注意を。


 鋭い読者だと,上の動画でいくつか不自然な部分に気付くかもしれない。たとえば3つめの「Caterpillar」は光がキャタピラのように動くエフェクトだが,[Space]キーの列で[無変換]キーだけが規則から外れている症状が見られる。それ以外のプリセットでも,光るべきでないところで[無変換]キーが光る症状を見てとれるだろう。
 これは実のところバージョン8.91.48時点でのバグと思われる。カメラマンに頼んでの動画撮影後,レビューを掲載するまでの間にPro Gaming Keyboardのファームウェアアップデートがあった。今回掲載している動画は諸所の事情からファームウェアアップデート前の状態のものとなっているが,
発売日時点のファームウェアであるバージョン113.1.13だと,[無変換]キーのLEDイルミネーションが持つおかしな挙動は治っているので,その点は安心してほしい。

Logitech G/Logicool G
 ただし,「SynchroCycle」の不自然さはファームウェアバージョンアップでも修正されていなかった。SynchroCycleは,2つの光の帯がキーボードを周回するエフェクトだが,10キーがないPro Gaming Keyboardでも,まるで10キーがあるかのように光が周回してしまう。
 ちなみに,G810で確認したところ,光は10キー部を使って,違和感なく周回していた。Logitech G/Logicool GがPro Gaming Keyboard向けにこのプリセットを修正するかどうかは何とも言えないが,修正してくれたほうが見栄えはよくなると思う。

キートップ以外からは光が一切漏れないのが,Romer-GのLEDイルミネーションが持つ大きな特徴だ。ちなみにここでは左から順に赤,橙,黄,緑,白,水,青,紫,桃という,「フリースタイル」のプリセット色を選んだところだが,約1677万色から選択できるようになってからのLogitech G/Logicool G製デバイスは青が強く,今回もその傾向は出ている
Logitech G/Logicool G


新要素「Keystroke Signal Processing」の効果を体感するのは難しい?


 Pro Gaming Keyboardに,いわゆるマクロキーの設定はない。キーに何かしらの追加機能を与えたい場合は,[F1]〜[F12]キーへ割り当てることになる。
 [F1]〜[F12]キーには,Logitech G/Logicool Gが「Multi-key」(マルチキー)と呼ぶキーマクロや,テキストチャット用のショートカット入力,マウスクリックなどを割り当てられるが,割り当てると本来のファンクションキーとしては利用できなくなる点は,押さえておくべきだと感じた。

機能のカスタマイズに対応するのは[F1]〜[F12]キーだ。「機能を割り当てたいキー」をキーボードイメージ上でクリックし,左ペインの+アイコンをクリックすると(左),右のようなダイアログウインドウがポップアップする。ここで,キーストロークやマクロ,ショートカットなどを設定する仕様である
Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G

ゲームモードの設定。Game Mode Keyを押して有効化したときに無効化するキーを任意に選択できる
Logitech G/Logicool G
 ただ,ゲーム用途でより重要なのは,機能の追加よりも無効化のほうだ。本体にあるGame Mode Keyというボタンで,ゲームプレイに無用か,むしろ“誤爆”すると問題を起こすキーを無効化できるという話は本稿の序盤で行ったが,LGSの「ゲームモードの設定」からは,標準で無効化対象となっている[Windows]キーと[コンテキストメニュー]キーのほか,[半角/全角]キーを含むすべてのキーを対象に,任意のキーを無効化対象にできるようになっている。

 気になる同時押し対応数は最大26。Microsoftが公開しているWebアプリ「Keyboard Ghosting Demonstration」でも最大26キーの同時押しとロールオーバーを確認できた。両手指の数を大きく超えているので,こちらも何ら問題はないだろう。

Logitech G/Logicool G

 ちなみに,本段落でここまで挙げてきた仕様はG810と完全に同じ。では,10キーレスと,ケーブル周りの仕様でPro Gaming Keyboardの独自性はないのかというと,実はある。それが,キーボードの信号処理を最適化するという「Keystroke Signal Processing」(以下,KSP)だ。
 KSPの採用により,「キースイッチが押されたことをシステムが検出するまでの時間が,最大10msも高速化できた」と,Logitech G/Logicool Gは主張している。

 ただこのKSP,Logitech G/Logicool GのPro Gaming Keyboard製品情報ページ,そしてYouTubeに上がっているプロモーションビデオ(※下に示した)でも,極めて抽象的にしか説明されておらず,技術的な詳細は何も分からない。


 なので,まったくの想像というか筆者の妄想をさせてもらうと,通常,キースイッチのオン/オフを判定するときにはチャタリングを避ける必要があるわけだが,そこを工夫すれば,数ミリ秒なら高速化できなくもないのかな,という気はしている。

 チャタリング(chattering)というのは,キーがオンもしくはオフになるとき,極めて高速にオン/オフを繰り返してしまう症状のこと。これはあらゆるキースイッチに付きものの現象だ。
 そしてこれを避ける技術としては,キースキャン回路に積分回路を入れてチャタリングを検出しないようにするとか,キースキャンプログラムのほうで10ms程度以内のオン/オフを無視するといった方法を採用するのが一般的である。

 ここで重要なのは,どんな手段であったとしても,チャタリングを回避するためには十数msから数十ms程度の時間がかかるこということだ。ただ,そもそもチャタリングの発生率が低い,高品質なメカニカルキースイッチがあるなら,回避するための時間を削って高速化する余地はあるように思う。

K95 RGB PLATINUMは,アクチュエーションポイント1.2mm,バネ荷重45gのCherry MX Speedを採用。Cherry MX RGBと同様にキースイッチボディに透明樹脂を使い,基板上のバックライトLEDを透過させる仕組みも採用している
Logitech G/Logicool G
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 KSPの正体が何であれ,ゲーマーにとって気になるのは,KSPを体感できるか否かだ。今回はPro Gaming KeyboardとG810,そして高速キースイッチの代表ともいえる「Cherry MX Speed」を採用したCorsair製キーボード「K95 RGB PLATINUM Mechanical Gaming Keyboard - Cherry MX Speed - Black」(以下,K95 RGB PLATINUM)の3台を並べ,それぞれで「DOOM」をプレイして挙動を比べてみることにした。
 K95 RGB PLATINUMが採用するCherry MX Speedはアクチュエーションポイントが1.2mmと,Romer-Gよりさらに0.3mm短いのが特徴だ。普段使いだとストロークが浅すぎてタイプミスしやすい欠点を抱えるものの,ゲームでは極めて軽快にプレイできるキースイッチで,ゲーム専用と割り切れるならかなりよい。

 さて,その結果だが,G810でテストした直後にPro Gaming Keyboardを使うと,同じRomer-Gスイッチの感触だからか違いがよく分からない。だが,G810でテストしてからK95 RGB PLATINUMをテストし,その次にPro Gaming Keyboardをテストし,最後にまたK95 RGB PLATINUMでテストをしてみたところ,ちょっとした違いに気付いた。
 具体的には,G810からK95 RGB PLATINUMへ切り換えたときに,アクチュエーションポイントの違いを感じるのだが,K95 RGB PLATINUM→Pro Gaming Keyboard→K95 RGB PLATINUMでは違いを感じないのだ。つまり,より浅いキースイッチと同じような軽快さが得られているわけで,もしかすると,これがKSPの効果なのかもしれない。

 もっとも,「本当にそうか」を調べるには,何らかの検証が必要だろうと思う。現時点ではどうテストしたらよいか考えあぐねているため,ひとまず筆者が感じたままをお伝えしてみた次第だ。

これはG810も同様だったが,Pro Gaming Keyboardでも幅の広いキーでは両サイドにガイドの突起を設けてぐらつきを抑えている。幅の広いキーも沈み込みは安定している印象だ
Logitech G/Logicool G
 ちなみに下で示したのは,「DOOMのキャンペーンでわらわらと出現する敵を処理しているところ」の手元を撮影した動画である。筆者としてはかなり軽快に操作できているのだが,伝わるだろうか。
 なお,KSPとは無関係だが,Romer-Gはメカニカルキースイッチとしては極めて打鍵音が静かだ。動画を見てもらうと分かるとおり,Pro Gaming Keyboardだと,ゲームのスピーカー出力音でキースイッチの音がかき消されてしまうほどだった。



メカニカルスイッチ搭載の10キーレスキーボードを探しているなら考慮に値するPro Gaming Keyboard


製品ボックス
Logitech G/Logicool G
 税込の実勢価格は1万5800円前後(※2017年3月30日現在)。冒頭でも紹介したが,直接の競合となるBlackWidow TEだと実勢価格は1万2000〜1万3200円程度(※2017年3月30日現在)なので,単純に金額で比較すると,新製品だけに不利なところがある。同じフルカラーLEDイルミネーション対応ということで条件を揃えると,「Razer BlackWidow X Tournament Edition Chroma」は実勢価格が1万4600〜1万6100円程度(※2017年3月30日現在)だから,こちらの競合と捉えたほうがいいかもしれない。

 Logitech G/Logicool Gのラインナップにおける立ち位置を考えると,KSPの効果……かどうかは何とも言えないが,G810と比べると,Pro Gaming Keyboardはやや高速になっている印象がある。
 少なくとも,アクチュエーションポイントが短すぎ,ゲーム専用機になってしまっている嫌いのあるCherry MX Speedキースイッチと比べるとクセは少ないため,高速に入力できるメカニカルキースイッチ採用キーボードを探しているなら,Pro Gaming Keyboardは候補の1つになるだろう。もちろん,10キーレスでということであれば,有力な候補の1つとなるはずだ。

 「BlackWidow TEのようなキーボード」を探しているなら,一度,打鍵感や速度性能を試してみることを勧めたい。

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Pro Gaming Keyboardをパソコンショップ アークで購入する

Logicool GのPro Gaming Keyboard製品情報ページ

「Pro Gaming Mouse」レビュー。Logicool G初の「PRO」マウス,性能は文句なしだが……



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 細則はAmazon.co.jpのヘルプを参照してもらえればと思う。
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