HD 4000〜2000世代の一部GPU向けドライバ「Catalyst 12.4b Hotfix」登場。「Skyrim」で生じる問題を修正

　北米時間2012年5月25日のタイムスタンプで，AMDは，「Catalyst 12.4」ベースの新しいHotfix版ドライバ「Catalyst 12.4b Hotfix Driver」（以下，Catalyst 12.4b Hotfix）を公開した。

　5月上旬に登場の「Catalyst 12.4a Hotfix Driver」（以下，Catalyst 12.4a Hotfix）は，ATI Radeon HD 4000〜2000シリーズの一部が搭載された環境でCatalyst 12.4を導入すると，「Diablo III」で画面表示がおかしくなる問題に対処するものだった。今回の12.4b Hotfix版ドライバは，それに加え，同一条件下で「The Elder Scrolls V: Skyrim」（以下，Skyrim）においても生じる画面表示異常へ対処したものとなっている。

　対象となるGPU，そしてダウンロード先は下に示したとおりだ。

●Catalyst 12.4bの対象GPU

• ATI Radeon HD 4500シリーズ
• ATI Radeon HD 3600・3400シリーズ
• ATI Radeon HD 2900・2600・2400シリーズ

→Catalyst 12.4b Hotfix

　AMDは，Catalyst 12.4b Hotfixで，Diablo IIIで生じる問題へ再度対処したかどうかは明らかにしていないが，いつものパターンからすると「明示されていないときはアップデートなし」なので，今回，新規で対処がなされたのはSkyrimだけの可能性が高い。グラフィックスドライバのバージョンが8.961.3（1205251339-8.961.3-120524a-139456E-ATI）で，「8.691.3」のところがCatalyst 12.4a Hotfixから変わっていないことや，Catalyst 12.4a Hotfixのときには「問題の影響を受けないため」として用意されていなかったWindows XP用ドライバが今回は用意されていることからしても，その確度は高いと見ていいのではなかろうか。

　いずれにせよ――導入することで問題の解決を期待できるユーザーの数はそれほど多くはないと思われるが――製品名の挙がっているGPUを使っていて，いままさにSkyrimで画面表示がおかしくなっているという人は，自己責任で試してみる価値がありそうだ。
　ただし，AMDは月例アップデート以外のドライバを「現状渡しの無保証版」と位置づけているので，その点だけはくれぐれもご注意を。AMDのドライバ担当であるAndrew Dodd氏はTwitterで「『Catalyst 12.5』は5月最終週の登場」という旨のツイートを行っているから，それを待つというのも手だろう。