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AMD,最新グラフィックスドライバ「Catalyst 7.9」と,ETQWデモ版のパフォーマンスを向上させるHotFixを公開
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いつものように4Gamerの最新ドライバページのリンクを更新しているので,あわてて入手したいという人はそちらからダウンロードしよう。
で,行ってみれば分かるのだが,今回からドライバは「AMD GAME!」のページからダウンロードすることになる。AMDの(というよりATIブランドの)アイドルであるRubyがぐっとこちらを見つめるAMD GAME!には,ドライバのダウンロードだけでなく,さまざまなゲームのリリース状況やイベント情報などを確認できる。コンテンツはまだちょっぴり手薄という感じだが,ぜひNVIDIAの「nZone」と並ぶゲーマー御用達のページになってほしい。
さらに,AMDは今秋最大の期待作の一つ「Enemy Territory: Quake Wars」デモ版のリリースにともない,ETQWのパフォーマンスを向上させるHotFix(一つの問題を解決する緊急措置)「737-29459」パッチをCatalyst 7.9用にリリースした。4Gamerの「こちら」にも掲載している注目のデモ版だが,もしあなたがATI RadeonファミリーのGPUを使っていて,ETQWも遊んでみようと目論んでいるのなら,このHotFixもダウンロードしておいたほうがいいだろう。詳細は不明だが,ETQWのデモのパフォーマンスを改善するというパッチのダウンロードは「こちら」だ。
では,いつものように追加された機能や解決された問題などをざっと。
●ATI Catalyst 7.9の新機能
- Catalyst Control CenterにColor Temperature Control(色温度設定)が追加。ATI Radeon X1000およびATI Radeon HD 2000シリーズで利用できる
- 「Avivo Video Converter for Windows Vista(64-bit)」の追加
●ATI Catalyst 7.9でのパフォーマンス改善
- 「Far Cry」とATI Radeon HD 2900 XTのCrossFire構成やATI Radeon HD 2600 XTのシングルカード構成,およびATI Radeon HD 2400 XTのCrossFire構成という組み合わせでパフォーマンスが14%向上
- アンチエイリアシングを有効にしたとき,「Call of Duty 2」とATI Radeon HD 2600 XTのCrossFireもしくはシングルカード構成の組み合わせでパフォーマンスが12%向上
- 「Half-Life 2: Episode One」とATI Radeon HD 2600 XTのCrossFire構成を組み合わせるとパフォーマンスが9%向上。ATI Radeon HD 2400 XTのCrossFire構成との組み合わせなら6%
- アンチエイリアシングを有効にしたとき,「Serious Sam 2」とATI Radeon HD 2400 XTのCrossFire構成という組み合わせでパフォーマンスが46%向上。ATI Radeon HD 2600 XTのシングルカードとの組み合わせなら27%
- アンチエイリアシングを有効にしたとき,「Quake 4」とATI Radeon X1600/X1550/X1300のシングルカードもしくはCrossFire構成でパフォーマンスが9%以上向上
●ATI Catalyst 7.9で解決した主な問題(Windows XP)
- 「BioShock」でキャラクターが移動するとき画面表示がおかしくなる問題
- ATI Radeon HD 2600 XT搭載環境,もしくは(GPUを問わず)CrossFire構成を採っていると,「City of Heroes」を実行できない問題
- アンチエイリアシングを有効にして「World of Warcraft」をプレイすると,画面表示がおかしくなる問題
●ATI Catalyst 7.9で解決した主な問題(Windows Vista)
- 「BioShock」で,テクスチャが失われたりフラッシュしたり,ポリゴンがランダムに空中に持ち上がったりする問題
- 「GODS: Lands of Infinity」のデモ版で,画面解像度を1920×1200ドットに設定し,「Shadow」と「Texture Quality」設定を「High」にすると,マウスカーソル以外が表示されなくなる問題
- 「Lost Planet: Extreme Condition」で画面がちらつく問題
- 「Monsters.Inc」でDXVAを有効にすると画面表示がおかしくなる問題
- ATI Radeon HD 2000シリーズで「Prey」を実行すると,テクスチャの表示がおかしくなる問題
- 「Quake III Arena」のシステムセットアップ画面で,マウスカーソルを移動したときにおかしな挙動を示す問題
- 「World of Warcraft」をWide-tentもしくはNarrow-tentのアンチエイリアシングフィルタを適用してプレイするとワイヤーフレームの表示がおかしくなる問題
●ATI Catalyst 7.9で未解決の主な問題(Windows XP)
- 「City of Heroes」を終了させ,「Catalyst Control Center」を詳細モードで実行しようとすると,「fatal error」が発生したというメッセージが表示されることがある
- CrossFire構成時に「Colin McRae: DIRT」を起動できないことがある
●ATI Catalyst 7.9で未解決の主な問題(Windows Vista)
- CrossFire構成で「Call of Juarez」を実行し,グラフィックス設定をハイレベルにするとゲームが不正終了する
- CrossFire構成でDirectX 10版の「Call of Juarez」実行すると,画面がちらつく
- デュアルリンクDVIでディスプレイと接続した状態で「City of Heroes」を実行すると,Windows Vistaが反応しなくなることがある
- 「Ghost Recon: Advanced Warfighter」をプレイ中にAlt+Tabキーを押すと,Windows Vistaが反応しなくなる
- CrossFire構成で,AFRモードを有効にして「Grand Theft Auto: San Andreas」をプレイすると,ムービーシーンで画面表示がおかしくなる
- アンチエイリアシングを4x AAもしくは8x AAにしてして「Lost Planet: Extreme Condition」を実行すると,ゲームが反応しなくなる
- HDMI接続のディスプレイを接続し,ゲーム側で画面解像度を1600×1200ドットに指定して「Tom Clancy's Rainbow Six Vegas」をプレイすると,画面表示がおかしくなる
いつもながらWindows XPに比べるとWindows Vista関連のバグフィックスおよび未解決の問題が多いようで,うーん,悩ましい。もちろん,ビデオ再生やCatalyst Contol Center周りで,ここには書かなかったさまざまな問題点が解消されているので,なんか画面が変だなあと頭をひねっているあなたはちょっとリリースノートに目を通してみるといいだろう。例によって,ドライバのアップデートは自己責任でお願いします。
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AMD Software
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