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【PR】クリエイティブ製品が「新生FFXIV」Windows版の推奨認定を受けた理由とは? サウンドディレクター祖堅氏に聞くその意義
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印刷2014/03/26 12:00

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【PR】クリエイティブ製品が「新生FFXIV」Windows版の推奨認定を受けた理由とは? サウンドディレクター祖堅氏に聞くその意義


Sound Blaster
 3月27日の実装が予定されるパッチ2.2「混沌の渦動」に向けてプレイヤーコミュニティが盛り上がりを見せている,スクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3)。
 本作で同社は,「プレイするにあたって,どういう周辺機器を選んだらいいか分からない」という人達のために,国内外さまざまなハードウェアメーカーの製品を推奨PCや推奨周辺機器として認定するプログラム「FINAL FANTASY XIV パートナーシップ」を展開している。プロデューサーの吉田直樹氏いわく,推奨製品は「新生FFXIVでの動作確認が済んでおり,安心して購入できるもの」だ(関連記事)。

 そのリストに最近,クリエイティブメディアが扱うサウンド関連デバイス8製品が追加された(関連記事)。すでに推奨認定済みの5製品も合わせれば13製品と,ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(以下,新生FFXIV)Windows版推奨デバイスの一大勢力になっているが,これらはいったい,どういう基準で選ばれたのか。そして,新生FFXIVのサウンドチームは,どのようにゲームのサウンドを楽しんでほしいと考えているのだろうか。

 今回は新生FFXIVのサウンドチームを率いる祖堅正慶(そけんまさよし)氏に,新生FFXIVにおけるサウンド面でのこだわりと,推奨製品の使い方などをいろいろ聞いてきたので,その内容をお届けしたい。

Sound Blaster


ハリウッドレベルの5.1chサウンドをゲームに実装。サラウンドへ最適化された新生FFXIV


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは祖堅さんのことから聞かせてください。新生FFXIVでは,どのようなお仕事をされているのでしょうか。

祖堅正慶氏(スクウェア・エニックス サウンド部 サウンドディレクター サウンドデザイナー コンポーザー)。氏にはスクウェア・エニックス社内のスタジオで話を聞いた
祖堅正慶氏(以下,祖堅氏):
 新生FFXIVには,サウンドディレクターという肩書きで参加しています。

4Gamer:
 となると,サウンド部門の統括的な……?

祖堅氏:
 確かに,「ディレクター」と聞くと,指示を出す人間なのかと思われるかもしれません。でも,そうではないんです。
 全体の監督も,もちろんやってはいますが,メインは間違いなく“手を動かす”仕事のほうです。曲を作ったり,効果音を作ったり,ボイスを収録したり。ほかにも予算を見たり,PVを作ったり,音はゲーム中のさまざまなところに絡んでいますから,その監修をしたり,それこそこうしてメディアの方とお話をしたり(笑)。本当にいろいろやってますね。

4Gamer:
 なんというか,“全部”ですね(笑)。
 そんな祖堅さんに伺いますが,新生FFXIVのゲームサウンドは,どのように制作されているのでしょうか。「ゲームのサウンドをどのように制作しているのか」という技術的な大筋論は,意外とゲームメディアで語られる機会が少ないと思うので,ぜひ聞かせてください。

祖堅氏:
 映画などだと,「タイムラインに沿って時間が流れ,それに音が追随して終わり」なのですが,ゲームはそうではありません。プレイヤーの入力に対する反応と,それに対するコンピュータ側の反応があります。
 しかも,新生FFXIVはMMORPGなので,プレイヤーの操作に応じて,「ネットワーク越しに別のプレイヤーが操作しているキャラクターの反応や事象」もリアルタイムに変化していくわけです。これらすべてに対して音を追随させていかなければなりません。

4Gamer:
 3Dのゲーム世界だと,位置関係を考慮する必要もありますね。

Sound Blaster
祖堅氏:
 ええ,ですから新生FFXIVのサウンドは,ハリウッドの5.1chサラウンドサウンド採用作品と同等の品質を保ちつつ,そこにインタラクティブ性も加えたものにしてあります。
 現場レベルだと,映画の5.1ch作品と同じミックスやマスタリング作業に加えて,細かな効果音を1つずつ合わせたり,ボイスを載せたりと,(サウンド制作は)とにかく地味な作業をたくさんこなしていくイメージですね。

4Gamer:
 効果音1つとっても,場面や状況次第で鳴る音が変わりますから,確かに,膨大な作業量になりそうな……。

祖堅氏:
 そのとおりです。たとえば,映画などの5.1ch作品は6ch分のデータがあればいいのですが,ゲームだとそれでは済みません。ゲームでは事象ごとに異なる効果音が発音されますからね。実際,新生FFXIVだと,秒間だいたい300音くらいがリアルタイム制御されて,常にあちこちで鳴っていたりします。
 300ある音の音量変化とパニング(panning,前後左右方向への音移動)がフレームごとに更新されて,「どこからどの音量で鳴るか」とか「どの距離で,どの程度の音量カーブで消えていくか」が,リアルタイムでどんどん変わっていきます。天候によるアンビエント(ambient,環境効果)の影響も反映されますが,それをゲーム内で生成しているわけです。
 サウンドの制作現場としては,かなり特殊だと言っていいでしょう。

4Gamer:
 新生FFXIVのサウンドで個人的に最も印象的なのが,空間と時間によって環境音の聞こえ方が変わってくるところです。得てして3D RPGの天候表現って,シーンごとの切り替え式だったりするのですが,そうじゃないんですよね。これはどのような手法で実現されているのですか。

祖堅氏:
 細かく話すとかなり複雑になるので,ざっくりお話ししますが,天候ごとに「どのように発音させ,どのようなアンビエントを加えるか」というプリセットのようなものを用意しています。そして,それに対して細かい波形データを組み合わせて鳴らすという格好です。

4Gamer:
 時間や天候に合わせた複数のプリセットを持っていて,適宜,適切なプロセットを適用していくとか,そんな感じでしょうか。

祖堅氏:
 もう少し複雑ですね。たとえば,「5.1chのフィールドレコーディングを加工したトラック」をいくつか重ねたものがベースに流れ,それに「鳥のさえずりが後ろで流れ始めて一周して終わるというシークエンス」が多数個,ランダムで鳴るといった形です。このときピッチも発音ごとにランダムで,鳥のさえずりも(一周ずっと鳴るのではなく)ランダムに流れるんですが,そういうランダムパターンを数千から数万用意してあります。

4Gamer:
 あのリアリティは,フィールドレコーディングと効果音の合わせ技でしたか。

祖堅氏:
 実際は「フィールド録音だけ」ではないですけどね。ライブラリから持ってきたものも使っていますよ。新生FFXIVの場合,「実際の音」を録音しただけは使えないことが多々ありますから。
 たとえば「砂漠」自体に音はないですよね。そこを,実際の砂漠ではそんな音はしないかもしれませんけど,プレイしている人が「ああ,ここは砂漠だね」と感じてもらえるような音をデザインしています。

4Gamer:
 確かに,ゲームだと,現実には存在しない音もデザインしなければなりませんね。

祖堅氏:
 ええ,ここもゲームのかなり特殊なところですよね。
 あと,音楽制作業界では「タイムラインが絶対軸」という考え方があるんですよ。たとえば楽曲1つに5分という時間があれば,そこに全力を注ぐという考え方が根付いています。
 でも,ゲームはそうじゃない。いつでもどこでも音が流れていないとならないですから。

4Gamer:
 全力の注がれた曲を延々繰り返されると,飽きてしまうでしょうし。

新生FFXIVでは,単純な「夜の音」が用意されているのではなく,場所や時間に応じて,音が変化する
Sound Blaster
祖堅氏:
 そうですね。なので新生FFXIVでは,同じところに24時間居続けても,同じ音が鳴らないようにしてあります。

4Gamer:
 それを5.1chで保持してあるわけですよね。新生FFXIVのサウンドは完全に5.1chへ最適化されているという理解でいいのでしょうか。

祖堅氏:
 はい。最終調整はステレオでもやっていますが,制作は5.1chです。

4Gamer:
 こだわりの効果音も5.1chに対応しているというわけですか。

Sound Blaster
祖堅氏:
 ですね。ただ,インタラクティブな音って,それ単体を5.1chで作っても,あまり意味がないんですよ。
 たとえば,「鳥が自分の周りをぐるっと飛ぶようなシーンで,音源を5.1ch分用意して,チャネルごとに個別の音を重ねる」なんてやり方は非現実的です。そんな精度の甘いファイルを使っていては,ゲームのサウンドデザインはできません。

 なので,(この例で言うと,5.1chへ対応させるにあたっては)鳥のモノラル音源をまず用意して,フレームごとに「(プレイヤーから見た)鳥の座標の相対値」を常に監視して,音のボリュームやパンをリアルタイムで変えています。
 先ほども簡単にお話ししましたが,新生FFXIVでは,個々の音に,何メーターで減衰するかという情報を持たせてあります。たとえば大爆発の音と小さな虫がかさかさ歩く音って,聞こえ方がまったく異なりますよね。音の種類ごとにそういった情報を持たせてあって,それがリアルタイムに周囲で動きながら鳴っているというイメージです。



5.1chのハードルは全然高くない!? 手軽なサラウンド体験を可能にする推奨デバイス


新生FFXIV公式Webサイト内の推奨周辺機器一覧ページ(※一部抜粋)
Sound Blaster
4Gamer:
 以上のお話を踏まえつつ,ここからは,新生FFXIVの推奨デバイスに関する話を聞かせてください。
 2月末に,クリエイティブメディアの8製品が新しく新生FFXIV Windows版の推奨周辺機器認定を獲得しました。クリエイティブメディアの製品はすでに5製品が推奨を受けているので,計13製品が認定を受けたことになります。新生FFXIV公式サイトの「アライアンス」ページにはそれらがずらっと並んでいるわけですが,実際のところ,新生FFXIVでの推奨にあたっては,サウンド関連製品のどういうところをチェックしているのでしょうか。

祖堅氏:
 「接続して正しく鳴るのか」というのは,当たり前ですが重要なポイントです。あと,サウンドデザインしている我々からすると,デバイス側で原音に対する味付けをしたりはしてほしくないんですよ。素直な音が鳴ってほしい。ですので,そこをとくにチェックしています。

4Gamer:
 正しく出力できるというのは当然として,やたら派手すぎるものもNGになると。

祖堅氏:
 そう,そこは大事です。
 あと,もう1つ大事な要素として重視しているのが「手軽さ」ですね。

4Gamer:
 手軽さ,ですか。

祖堅氏:
 音はグラフィックスと比べると分かりにくいところがありますよね。映像なら「フルHD解像度でご覧ください」と言って,見てもらえれば,キレイだとすぐに分かります。だからそれに投資するというのも分かりやすいでしょう。
 でも,その意味において,音はすごく分かりにくくて,それこそ(ノートPCやテレビなどの)内蔵スピーカーで満足している人に,「推奨製品を買うと何が素晴らしくなるのか」を説明するのがとても難しいんです。
 実際に試してもらえればすぐに分かる。だからこそ,「手軽で買いやすく,接続したらすぐに音が鳴る」というのを重視しているんです。

4Gamer:
 サウンド関連の製品では,「音質」という評価から逃れられない部分もありますよね。その点はどう評価しているのでしょうか。「いい」「悪い」というのはなかなか難しいと思うのですが。

祖堅氏:
 そこは繰り返しになりますが,「素直に鳴ってくれる,出力してくれる」ことが一番ですね。誇張したりするのではなく,ストレートに。そういう製品って,意外と少ないんですよ。

 もちろん,元のデータが脆弱な場合は,サウンドデバイス側で“盛って”あげると,豪華に聞こえる印象があると思います。また,プレイヤー側で低音をブーストしたいという場合に,低域を盛るのも構いません。
 でも,新生FFXIVでは,サウンドデザインにこだわっていて,完成した音を提供しています。ですので,製品をぱっと接続したときに誇張された音になっていて,それが(新生FFXIV)標準の音だと思われてしまうのは,我々の望むところではないんです。

4Gamer:
 その点を,クリエイティブメディアの製品はクリアしているというわけですね。
 ちなみに,実際のところ,音質が原因で認定できなかった製品はあるんですか?

祖堅氏:
 実は,そういう製品がちょいちょいあります(笑)。音の定位(※筆者注:音源の配置バランス,的な意味)は素晴らしいのに音質がむちゃくちゃで,「これはもうなんとかしてくださいよ」とメーカーさんに要望を送ったこともあります。ああ,クリエイティブメディアさんではないですよ(笑)。
 ユニット(※筆者注:スピーカーユニットのこと。スピーカーで,実際に音を出す部分)を変えてくれれば推奨できます,といった(具体的な)要望を出すんですけど,さすがにそこまで応えてくれるメーカーさんはなかなかないですね。

4Gamer:
 クリエイティブメディアの製品を認定するにあたってはどうだったのでしょう。要望を出して,改善されたようなところはあるのですか。

Sound Blaster Omni Surround 5.1
Sound Blaster
祖堅氏:
 はい。今回認定した製品のなかに,「Sound Blaster Omni Surround 5.1」というUSBサウンドデバイスがあるのですが,実はその前に,「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1 Pro」という,やはりUSBサウンドデバイスもテストしているんです。

 先にテストした製品は,アナログ5.1ch出力のほかに,光デジタルサウンド出力もサポートしているんですが,テストしたところ,アナログは問題ないんですが,どうやっても「Dolby Digital Live」――リアルタイムで5.1chサウンドをデジタルストリームに変換して,AVアンプのような外部デコーダにデジタルで出力するための規格ですが――新生FFXIV上では動作しなかったんです。
 で,調べてみると,クリエイティブメディアさんが悪いのではなく,原因はOS側にあることが分かりました。ただ,分かったところで我々にはどうすることもできず,もちろんクリエイティブメディアさん,そしてCreative Technology本社さんにもどうにもできなかったんですね。

 ただ,理由はどうあれ,正常動作が見込めなければ推奨したくてもできません。そこで無理を承知で「どうにかできないか」とクリエイティブメディアさんにお願いしたら……どうにかしてもらえたんですよ(笑)。(クリエイティブメディアの新製品である)Sound Blaster Omni Surround 5.1を推奨できたのには,そういった背景があります。

4Gamer:
 Sound Blaster Omni Surround 5.1では,Windows側の制限を回避するための改良が,新生FFXIVのために行われたと。すごい話ですね……。

祖堅氏:
 しかも,Sound Blaster Omni Surround 5.1は,PCにつないですぐに5.1ch環境が「レディ」(ready)になる。これは手軽さという点で本当に素晴らしいところです。
 今回は「Sound Blaster ZxR」に代表されるサウンドカードも推奨しています。これらは,PCに詳しい人なら簡単に扱えますし,(フロント2ch出力は)OPAMP(オペアンプ)の交換によって音を変えられるとか,面白い仕組みが入っています。マニアにとっては非常によい製品です。

 しかし,たとえばノートPCにはサウンドカードは差せませんし,デスクトップPCでも,カードを差すのに抵抗がある人は少なくない。その点,Sound Blaster Omni Surround 5.1なら簡単に(アナログやデジタルで)5.1chサウンドを出力できます。こういう製品って,実はなかなかないんですよ。

4Gamer:
 そんな5.1chサラウンドサウンド出力ですが,実際に使ううえでは「スピーカーセットの用意」が大きなハードルになりませんか。5基のサテライトに加えてサブウーファもあるとなると,配置面で「手軽さ」とはほど遠いような印象も受けるのですけれども。

Sound Blaster
祖堅氏:
 その点ですが,私は,5.1chというシステムが仰々しく捉えられすぎている気がしてならないんですよね。よく,部屋の四隅にスピーカーを置かねばならないとか,各スピーカーの位置関係を細かく調整しなければならないとか言われますけど,実際のところ,あまり細かく考える必要はありません。適当に並べておけば5.1chに聞こえます

4Gamer:
 ええ!? そんなでいいんですか。

祖堅氏:
 もちろん,理想を言えば,プレイヤーを中心として円を描くように5個のサテライトスピーカーを配置したほうがいい。でも,そこまでやらなくてもいいんです。

 たとえばFPSだと,背後の音を察知して敵を倒さなければならないわけですから,背後の音の定位は重要ですよね。その場合は配置を理想型に近づける必要もあるでしょう。でも,新生FFXIVにそういう要素はありません。あくまでも,ゲーム体験を高めるためのサウンドデザインですから。
 プレイヤーが音に包まれ,新生FFXIVのゲーム空間に入り込んでいるというイメージが強くなるように5.1chのサウンドをデザインをしています。だから「5.1chスピーカーは,厳密に配置しないといけない」となんてことはありません。リアスピーカーなんか後ろに転がしておけばいいんですよ。

4Gamer:
 後ろから聞こえればいい,というのであれば確かにそのとおりですね。そのアイデアは考えたこともありませんでした。

Inspire T6300
Sound Blaster
祖堅氏:
 スピーカーの位置よりも,音に包まれている感じのほうがはるかに重要なんです。新生FFXIVの場合,ディスプレイを見ながら1人でプレイに没頭するタイプの人が多いと思いますが,そういう人には,(新生FFXIV推奨製品である5.1chスピーカーセット)「Inspire T6300」が最適です。
 コンパクトですから,フロントスピーカーとセンタースピーカーはディスプレイの近くに並べて,リアは床に転がしておけばOK。自分を取り囲むような格好で転がしておけば,簡単に5.1chサラウンドで新生FFXIVのサウンドを楽しめます。小音量でもOKで,サブウーファも中低域を補完する感覚なので,近所迷惑になるようなモノでもない。価格が(数千円台と)安価なので,1人でプレイするにはぴったりだと思いますよ。

4Gamer:
 5.1chというと,AV機器のイメージが強くて,どうしてもハードルが上がりますけど,たしかにSound Blaster Omni Surround 5.1とInspire T6300なら抵抗なく用意できそうですね。

祖堅氏:
 ええ。パーソナルな5.1chスピーカーセットはぜひ使ってほしいと思っています。

Sound Blaset ZxR
Sound Blaster
4Gamer:
 サウンドカードとしてのSound Blaster Zシリーズはどうでしょう。どういったメリットがありますか。

祖堅氏:
 USBサウンドデバイスと違って,PCの背面側でケーブルをまとめやすいというのが,利便性の面で大きいです。また,アナログ出力が24bit/192kHzまで対応していて,S/N比(Signal per Noise ratio,信号に対するノイズの量を対数でまとめたもので,数字が大きいと「ノイズが少ない」ことを示す)も高く,入出力のインタフェースがハイエンド向けなので,PC側でサウンドの一元管理ができるようになるというのも,マニアには便利だと思います。

Sound Blaster EVO ZxR
Sound Blaster
4Gamer:
 一方で,住環境などの制限から,スピーカーを設置するのが憚(はばか)られるケースもあると思います。今回の推奨デバイスには,多機能ヘッドセット「Sound Blaster EVO ZxR」も含まれていますが,こちらはどういうテストの結果として認定されているのでしょう。

祖堅氏:
 以前からクリエイティブメディアさんからはヘッドセットやヘッドフォンが出ていましたが,推奨していなかったのには理由があります。我々が求めている定位感と,クリエイティブメディアさんが求めているそれとの間に違いがあったのです。
 それに加えて従来製品では,5.1chスピーカーセットにおいてプレイヤーの前に来るはずのフロント2ch成分をバーチャルで作るときに,プリディレイやフィルタリングの結果として,少しアンビエントっぽく聞こえるような鳴り方をするものが多かったんです。その点が,Sound Blaster EVO ZxRでは改善されています。

4Gamer:
 確かに,少し不自然なディレイ(delay,遅延)がかかっているように聞こえるバーチャルサラウンド対応のヘッドフォンやヘッドセットってありますね。

Sound Blaster
祖堅氏:
 ありますよね。たとえば晴れた日に枯れ草の上を歩くとき,枯れ草がカサカサ鳴った音に残響なんて絶対にないわけです。でもサラウンドヘッドフォンだと,そこに残響があったりする。これは断固としてNGなんですが,Sound Blaster EVO ZxRはその問題が軽減されています。これなら推奨できる,と。

4Gamer:
 日本ではヘッドフォンやヘッドセットでゲームをプレイする人が少なくないですから,今回の推奨認定は注目を集めるのではないかと思います。

祖堅氏:
 プレイヤーからも,「どのサラウンドヘッドフォンがいいですか」と聞かれことが多かったんですよ。これまでは「お勧めはとくにありません」と答えていたんですが,Sound Blaster EVO ZxRならアリです。

4Gamer:
 バーチャルサラウンドという観点でいえば,クリエイティブメディアの製品には,独自機能「SBX Pro Studio」がありますよね。Sound Blaster EVO ZxRの場合は,ここの設定がキモにもなると思うのですが,そのあたりはテストしているのでしょうか。

祖堅氏:
 もちろんです。
 買ってきてドライバを入れただけの状態だとSBX Pro Studioは「ミュージック」モードになっているのですが,これだと,左右の定位が強く分離され,低音が強調された“アメリカン”な音になるんですよ。それは我々が意図するものではないので,自然に聞こえるよう設定しています。

4Gamer:
 その設定を教えていただくことはできますか。

祖堅氏:
 ええ(※筆者注:下の枠内参照)。今回はSound Blaster EVO ZxR用に「こういう風にすればいい」という設定を我々のほうで作りました。音質をよくするとか,派手に聞こえるようにするとかではなく,我々の意図する“原音”に近づけるため,補正するための設定ですね。

Sound Blaster EVO ZxRに向けた,祖堅氏推奨の設定は以下のとおりだ。流れに沿って設定するだけなので,ぜひ試してみてほしい。

SBXプロファイルは「ゲーム」を指定
Sound Blaster
  1. SBXプロファイルを「ミュージック」から「ゲーム」に変更
  2. [編集]ボタンをクリックしてSBXプロファイル設定メニューを開き,プロファイルを「オン」にする
  3. SBXプロファイル設定メニューの「Surround」にチェックを入れ,スライダーから「11%」を指定
  4. SBXプロファイル設定メニューの「Bass」にチェックを入れ,スライダーから「10%」を指定
  5. SBXプロファイル設定メニュー上でほかにチェックが入っているものがあればすべてチェックを外す
  6. SBXプロファイル設定メニューに用意された[イコライザー]ボタンをクリック
  7. イコライザーが開いたら,イコライザーを「オン」にする
  8. イコライザーのスライダーを操作し,「31」を−1dB,「62」を−6dB,「125」を−4dB,「250」を−2dB,「500」を±0dB,「1K」を±0dB,「2K」を+2dB,「4K」を−2dB,「8K」を±0dB,「16K」を+4dBとする
  9. イコライザーの右端にある「レベル」を±0dBとする

左はSBXプロファイル設定メニュー,右はイコライザのそれぞれ設定例
Sound Blaster Sound Blaster

4Gamer:
 先ほどお話に出てきましたが,音が素直に鳴る方向,というわけですね。
 Windows側の設定はどうでしょう。注意点や,「こうしたほうがいい」というポイントはありますか?

祖堅氏:
 コントロールパネルのサウンド設定(以下に用意された「再生」タブ)で,「スピーカー」のマッピングを2chか5.1chか,(接続する機器に応じて)正しく設定してもらえれば大丈夫です。設定を複雑にしすぎると,プレイしていただける人が減ってしまいますから,設定はできるだけ我々側で吸収するように制作しています。

 (2chや2.1chのスピーカーやヘッドセットを接続したときは)「スピーカー」を2chに設定してもらえれば,新生FFXIVの5.1chサウンドは,2chにダウンミックス(※筆者注:2chで破綻なく聞こえるように各チャネルの音をミックスすること)されます。OS標準でもダウンミックス機能はありますが,正直,これはかなり大ざっぱなダウンミックスしかしてくれないので,新生FFXIVでは専用のダウンミックス係数を用意して,リアルタイムで5.1chから2chへダウンミックスするようにしています。

4Gamer:
 5.1chを推奨しつつ,2chの製品でも破綻なく聞こえるよう,ちゃんと調整されているのですね。

祖堅氏:
 はい。内部的に係数を持ったり,ダウンミックス用のフィルタを持たせたりしています。さすがに5.1chスピーカーセットと同じ体験はできませんが,専用にチューニングしたダウンミックス係数が働いているので,ステレオなりのいい音響空間が得られるはずですよ。

Aurvana Platinum
Sound Blaster
4Gamer:
 先ほどからお話を聞いていて,クリエイティブメディアの2chステレオヘッドセット「Aurvana Platinum」や「Aurvana Gold」,あるいは2.1chスピーカーセット「T6 Series II」,2chスピーカーセットのGigaWorksシリーズなどが推奨になっているのはなぜだろうという疑問がふつふつと湧いてきていたのですが,ダウンミックスによって,2chシステム向けのチューニングもなされているからなんですね。

祖堅氏:
 ですね。「我々の意図するステレオ音響空間にマッチしているかどうか」でテストを行いました。あと,いま列挙していただいたなかだと,ヘッドフォンのAurvana(アルバナ)シリーズは,アクティブノイズキャンセリング機能が決め手でした。
 会社の近所を走ってる電車で走行音がやたらうるさい地下鉄があるんですが,そのなかでAurvanaシリーズを試してみると,ノイズキャンセリングが非常に強力で。新生FFXIVのサウンドトラックを試聴してみたらすごくイケてるんですよね。これはいいと。

4Gamer:
 そろそろ時間のようです。本日はありがとうございました。最後に4Gamerの読者へ向けて,新生FFXIVのサウンドディレクターとしてメッセージをいただけますか。

祖堅氏:
 それはもう「ぜひ5.1chでプレイしてください」と。これに尽きます。
 PCゲーマーはラッキーですよ。クリエイティブメディアさんの製品のような,手軽に使える5.1ch環境があるわけですから,これを使わない手はないでしょう。祖堅に騙されたと思って,ぜひ一度,クリエイティブメディアさんの推奨デバイスで新生FFXIVをプレイしてみてください。

インタビュー,文,構成:米田 聡,撮影:林 佑樹
Sound Blaster



 本稿の序盤,そしてインタビュー中にも出てきたとおり,クリエイティブメディアのサウンド関連製品は,全13モデルがWindows版新生FFXIVの推奨を受けている。以下,製品の特徴をまとめておくので,選択時の参考にしてもらえれば幸いだ。


Sound Blaster EVO ZxR
クリエイティブストア価格:2万9800円(税込)

Sound Blaster
 Bluetooth 2.1+EDRに,USB 2.0,4極×1もしくは3極×2の3.5mmミニピン,そして旅客機のシートに用意されたインタフェースと接続するためのコネクタ「デュアルプラグアダプター」と,5パターンの接続に対応した多機能ヘッドセット。搭載するスピーカードライバー(※駆動部。基本的には大きいほど低域の再現性に優れる)は50mm径。PCとのUSB接続時には7.1chヘッドセットとして認識される仕様だ。
 SBX Pro Studioを用いたバーチャルサラウンドサウンド,3.5mmミニピンを用いたアナログ接続時にはダウンミックスによる2chサウンドで,新生FFXIVを楽しめる。


Aurvana Platinum
クリエイティブストア価格:2万9800円(税込)

Sound Blaster
 50mm径のスピーカードライバーを搭載するBluetooth 3.0接続のヘッドセットで,3.5mmミニピン経由のアナログ接続も可能な製品だ。基本的には音楽のリスニング用という位置づけ。用途別に3つの動作モードを持ち,最大では外部ノイズを最大90%カット可能とされるアクティブノイズキャンセリング機能「Tri-Mode ANC」の搭載が大きな特徴といえる。Bluetoothでのサウンド伝送にあたって,高品位なサウンドコーデックであるaptXやAACに対応するのもポイントだろう。
 バッテリー持続時間はノイズキャンセリング無効時に最大約15時間。新生FFXIVのサウンドはダウンミックスの2ch対応となる。


Aurvana Gold
クリエイティブストア価格:2万4800円(税込)

Sound Blaster
 Aurvana Platinumの下位モデルとなるBluetooth 3.0&アナログ接続対応ヘッドセット。スピーカードライバーが40mmのものに交換されており,アクティブノイズキャンセリング機能の動作モードは1つで,効果が最大85%になっているものの,基本的な使い勝手は上位モデルと変わらない。新生FFXIVのサウンドはダウンミックスの2chで利用可能だ。


Sound Blaster Omni Surround 5.1
クリエイティブストア価格:8980円(税込)

Sound Blaster
 USB 2.0接続のUSBサウンドデバイス。PCと接続すると,5.1chスピーカーセットにアナログでサウンドを出力したり,2/2.1chスピーカーセットや2chヘッドセットに対してSBX Pro Studioのバーチャルサラウンドを適用して出力したり,Dolby Digital Live準拠のデジタル信号をAVアンプなどに対して出力したりできる。デスクトップPCとノートPCのすべてで簡単にマルチチャネルサラウンド環境を構築できる点で,実に新生FFXIV向きのデバイスといえるだろう。
 標準でアレイマイクを搭載しており,指向性マイクとして利用できるのも大きな特徴だ。


Creative T6 Series II
クリエイティブストア価格:4万5800円(税込)

Sound Blaster
 クリエイティブメディアのプレミアム製品ライン「Signature-シリーズ」に属する2.1chスピーカーセット。Bluetooth 2.1+EDR(aptXコーデック対応),USB 2.0,そしてRCA端子によるアナログ接続に対応し,USB接続時にはバーチャル5.1chサラウンドサウンド出力が可能だ。サテライトスピーカーは2ドライバー構成となっている。
 新生FFXIVをプレイするにあたっては,USB 2.0接続でのバーチャルサラウンドか,Bluetoothあるいはアナログ接続でダウンミックスされた2chかの二択となる。


Creative T30 Wireless
クリエイティブストア価格:1万2800円(税込)

Sound Blaster
 クリエイティブメディアのプレミアム製品ライン「Signatureシリーズ」に属する2chスピーカーセット。Bluetooth 3.0(aptXコーデック対応)接続が前提となっているものの,RCA×2もしくは3極型3.5mmミニピン×1によるアナログ接続も可能だ。基本的には,ワイヤレスで好きな場所に置いて使うことが想定されているという理解でいいだろう。
 スピーカーは2-way構成。新生FFXIVではダウンミックスの2chサウンドに対応している。


GigaWorks T40 Series II
クリエイティブストア価格:1万800円(税込)

Sound Blaster
 中域用のスピーカードライバー×2と高域用スピーカードライバー×1という,2-wayの3ドライバーデザインが採用された,アナログ接続の2chスピーカーセット。向かって右側の前面に音量調整用ダイヤルなどの操作系を用意するなど,シンプルな使い勝手が特徴だ。
 新生FFXIVでは,ダウンミックスされた2chサウンドを出力できる。


GigaWorks T20 Series II
クリエイティブストア価格:7980円(税込)

Sound Blaster
 GigaWorks T40 Series IIの下位モデルとなる,2-way構成のスピーカーセット。アナログ接続のみに対応したシンプルな接続仕様と,前面からアクセスできる操作系は上位モデル譲りだ。もちろん,ダウンミックスの2chサウンド対応となるのも,上位モデルと変わらない。


Sound Blaster ZxR
クリエイティブストア価格:2万4800円(税込)

Sound Blaster
 PCI Express x1接続のサウンドカードシリーズ,Sound Blaster Zの最上位モデル。接続インタフェースはPCI Express x1。カード本体はヘッドセット/ヘッドフォンや2chスピーカーセットと接続可能で,追加カード「DBpro」により,デジタル接続にも対応。さらに外付けデバイス「ACM」によって,手元での音量調整や指向性マイクも利用できるという,圧倒的な多機能さがウリとなっている。フラグシップらしい,高いS/N比も特徴だ。
 アナログ5.1chサラウンドサウンド出力や,AVアンプへのデジタル接続を経由したマルチチャネルスピーカー出力,あるいはヘッドセット/ヘッドフォンもしくはステレオスピーカーセットを用いたバーチャルサラウンドか,ダウンミックスと,新生FFXIVのサウンドを楽しむための選択肢は実に豊富である。


Sound Blaster Zx
クリエイティブストア価格:1万5800円(税込)

Sound Blaster
 PCI Express x1接続型サウンドカードであるSound Blaster Zシリーズのミドルクラスモデル。カード標準でアナログ5.1chサラウンドサウンド出力と2chのヘッドフォン出力,デジタル接続が可能となっているので,5.1chサラウンド,あるいはヘッドセット/ヘッドフォンを用いたバーチャルサラウンド,2chダウンミックスのどれでも,簡単に新生FFXIV用のサウンド環境を構築できる。
 外付けデバイスであるACMが付属しており,手元での音量調整や指向性マイクを利用できるのは,上位モデルと同じだ。


Sound Blaster Z
クリエイティブストア価格:1万2800円(税込)

Sound Blaster
 Sound Blaster Zシリーズの標準モデル。上位モデルであるSound Blaster Zxと同じ機能&性能を持ったPCI Express x1接続カードに,指向性マイク機能を実現するための小型アレイマイクが付属する製品となっている。
 カードレベルの機能はZxと同じなので,新生FFXIVをプレイするにあたっては,5.1chサラウンド,あるいはヘッドセット/ヘッドフォンを用いたバーチャルサラウンド,2chダウンミックスのどれも選択できる。


Inspire T6300
クリエイティブストア価格:7980円(税込)

Sound Blaster
 祖堅氏イチオシのアナログ接続型5.1chスピーカーセット。PC側の5.1chサラウンドサウンド接続インタフェースと接続すれば,それだけで新生FFXIVの5.1chサラウンド出力を利用できるようになる。
 サテライトスピーカーは1ドライバー構成で,サブウーファと1台ずつ接続する仕様だ。手元で電源と音量を調整できるワイヤードリモコン付き。


Inspire T3300
クリエイティブストア価格:4980円(税込)

Sound Blaster
 Inspire T6300の下位モデルとなる,アナログ接続型の2.1chスピーカーセット。ワイヤードのリモコンが付属する点など,Inspire T6300と基本仕様は共通ながら,センターとリア2chのサテライトスピーカーが省かれているため,新生FFXIVでは2chダウンミックス対応となる。


※税込価格は2014年3月26日時点のものです

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