【PR】日本のRWC2連覇に向けて「ラグナロクオンライン」強豪ギルドが一堂に集結。RWC2013/世界対抗戦の出場ギルド壮行会で意気込みを聞いてみた

　ガンホー・オンライン・エンターテイメント（以下，ガンホー）は，「ラグナロクオンライン」の世界一ギルド決定戦「Ragnarok World Championship 2013」（以下，RWC2013）と，同作の11周年を記念したオフラインイベント「RWC2013＆11thアニバーサリー・フェスタ」を，東京・ベルサール渋谷ガーデンにて2013年11月24日に開催する。それに先駆けて，RWCに出場する各ギルドを激励する壮行会が，10月14日に東京都内で行われた。

壮行会でMCを務めたお馴染みの2人，ラグナロ娘の乾 曜子さん（左）とガンホー中村聡伸氏

　これまで開催された大会を4Gamerでもレポートはしてきたものの，そもそも「RWCとは何なのか，今さら聞けない！」という読者もいるだろう。そこで，今回の壮行会の模様をレポートする前に，改めてRWCという大会の概要を紹介したい。



　RWCとは「Ragnarok World Championship」の略称。その名が示すとおり，ラグナロクオンラインにおける世界一の対人戦ギルドを決めるPvP大会だ。世界の国や地域から予選を勝ち抜いてきたギルドが開催地に集結し，オフラインイベントにて行われるトーナメント戦で，頂点を目指して戦うことになる（※RWC2013では，出場ギルドを2グループに分けてリーグ戦を行い，各グループ上位1チーム同士で決勝戦を行う）。

　2004年にスタートしたRWCは，2013年の開催で第8回を迎える。2012年には，ラグナロクオンラインの進化に合わせて「3次職」での参戦が可能となり，使用スキルが増えたことで見た目にも，そして戦術的にも見応えのある，それまで以上の激しいバトルが繰り広げられるようになってきた。ここで，2012年のRWCにおける優勝を決めた一戦のムービーを掲載しよう。

「RWC2012」＆パブリックビューイングレポート

　RWCが始まった当初は，成績があまりふるわなかった日本勢。各国でゲーム仕様に違いがあるため，RWCでは大会用の特殊ルールが採用され，さらにゲームクライアントも英語仕様だったりと，とにかくハードルが高い戦いだったのだ。
　しかし，2005年からスタートしたRJC（Ragnarok Online Japan Championship――ラグナロクオンライン日本最強ギルドを決めるPvP大会）への参加者が増え，プレイヤー同士が切磋琢磨する機会も多くなり，さらにガンホーによる日本代表ギルドへのサポートも厚くなっていったことで，実力は確実に向上。そして，初の日本開催となったRWC2009では，ついに日本代表ギルドが世界一の座を獲得することになる。それ以降も日本代表ギルドは優勝候補として注目され，RWC2010では準優勝，そしてRWC2012では2度目の優勝を日本にもたらしているのだ。

初の日本開催となったRWC2009。パシフィコ横浜で行われた熱い戦いは，代表ギルド「Dekopin」が日本に初優勝をもたらした

韓国で行われたRWC2012では，パブリックビューイングイベントや生配信で日本から応援

　ちなみに対人戦と言えば，RWCやRJCだけでなく，攻城戦（GvG）も盛り上がっており，今ではワールドの威信と最強ギルドという名誉をかけたGvG戦，「ラグナロクオンライン ワールド対抗戦」も開催されている。
　現在開催中の「ラグナロクオンライン ワールド対抗戦2013 2nd Season」も，いままさにクライマックスを迎えようとしており，10月19日の17：00から準決勝が，そして翌日10月20日の17：00からは決勝戦が行われる予定だ。それぞれの試合はニコニコ生放送で配信される。さらに10月20日は，全ワールドが無料開放されるので，ゲーム内外からラグナロクオンラインを楽しんでみよう。

公式サイト「ラグナロクオンライン ワールド対抗戦2013 2nd Season」ページ

和気あいあいと交流を深める代表選手達。昨年の覇者「Gleensleeves」のアドバイスも受けて戦う準備は万端！

　ベルサール渋谷ガーデンで開催されるRWC2013では，2度目の日本開催，そして2012年に続くRWC2連覇をかけて，日本代表ギルド「Northern_Code」が世界の強豪ギルドと対決する。これに加えて今回は，世界各国の代表ギルドと，日本選抜ギルドによる世界対抗戦も行われ，日本からは「Northern_Code」「10second」「CounterLogicGaming」「うさぎとかめ」「それはないける」の5ギルドが参戦する。

　そんな世界との戦いに挑む各ギルドメンバーに，英気を養ってもらおうと企画された今回の壮行会は，ガンホーとしても初の試みだ。

壮行会では，RWCや世界対抗戦の大まかなルールも紹介された。世界対抗戦は，日本の5ギルドと今回RWCに出場する5か国の外国ギルドが，日本チームと外国チームに分かれて1戦ずつバトル。勝利したギルドと，勝ち越したチームに賞金が贈られる

　ガンホーのRocca氏は開会の挨拶として，「RWCに参加できるのは代表の1ギルドだけですが，新しい試みとして世界対抗戦を実施することになりました。明日（10月15日）から練習が開始されますが，今日は練習についてのご相談や情報交換など，有意義な会になってくれればと思います」と述べた。

乾杯のあと，食事をしながら歓談する出場ギルドの選手達。RJCではライバル同士だったが，今回はまるでオフ会のように和気あいあいと話を交わしていた

　壮行会には，RWC2012で優勝したギルド「Gleensleeves」も招かれた。彼らが，昨年の決勝戦でどういった戦いを繰り広げていたのか，タイ戦のムービーを再生しながらの，事細かな解説が行われた。ちなみに，冒頭で紹介したムービーは，Gleensleevesとタイとの最終戦を収録したものだ。

「Gleensleeves」のうにせんべい氏（写真左端）による解説。実はうにせんべい氏，RJC2013で解説に参加したことが縁で，なんとガンホーに入社していたのだ。世界戦を肌で知る元選手がサポート側に回ることは，代表選手にとって大変心強い存在になるだろう

　「Gleensleeves」によるRWC講座は，代表的なスキルのメリットやデメリット，そして職業構成を始めとした戦術論だけでなく，大会用に支給されるゼニー（ゲーム内マネー）の使い方や，オフライン大会で使われるPCに関する注意など，オフライン大会の経験豊富さゆえの幅広い視点で行われた。出場選手達からも，各職業のスキルやステータスの振り方，エフェクト表示の有無，有効そうな作戦など，さまざまな質問が挙がっていた。
　この講座の内容は，今後の日本代表ギルドの作戦方針に関わる可能性（外国の出場ギルドに伝わるなど）があるので，詳細は控えよう。ただ，回答を得たそれぞれの参加者達にとって，どれも有意義な情報となったのは間違いなさそうだ。

戦いに赴く各ギルドに，その意気込みをインタビュー

　ここで，壮行会を楽しんでいたギルドの参加者から，RWC2013や世界対抗戦への意気込みをインタビューしたのでお届けしよう。なお，ギルド「それはないける」は壮行会を欠席することになったため，後日にコメントを寄せてもらった。

■RWC2013 日本代表/世界対抗戦出場ギルド
●Northern_Code
・RJC2007　3位
・RJC2012　準優勝
・RJC2013　優勝

　毎年，決勝トーナメントで勝ち進むも，あと一歩で勝利を逃していた「Northern_Code」。RJC2013でついに日本一に輝き，日本代表となったギルドだ。

　昨年，RWC2012で優勝したGleensleevesさんは「何でもできる天才型」ですが，僕達は「とにかく練習をして形を固めていくタイプ」で，練習時間があればあるほど，勝つ自信が高まっていくギルドです。戦術的には守りタイプのチームですが，世界が相手だと守っているだけでは勝てません。相手の動きを見て，その隙をしっかりと攻められるようにしたいです。

　RWC出場や2連覇に対するプレッシャーはありませんが，昨年のRWC代表決定戦に出場できなかったメンバーもいるので経験不足な面はあります。でも，なるようになるんじゃないかと思います（笑）。もちろん，世界一を狙っていますが，それと同時に世界対抗戦でほかのギルドの方々と一緒に，「Gleensleevesさんがいなくても，日本は強いんだぞ！」ということを，世界に見せつけたいです。

■RWC2013 世界対抗戦出場ギルド
●10second
・RJC2013　準優勝

　Gleensleevesのうにせんべい氏が，「7人vs.6人になった時点で，6人のチームは勝てない」と断言したRJC/RWCにおいて，見事，6人だけで決勝に登り詰めたのが，この新進気鋭のギルド「10second」だ。

　うちのギルドは少数のレーサーギルド（※攻城戦においてスピード重視でひたすら攻めに徹するタイプのギルド）と，PvPを中心に遊んでいたメンバーを集めて構成されており，少人数戦と手数の多さならどこにも負けない自信があります。RJC2013ではそれがいきすぎて6人での参戦となってしまいましたが，世界対抗戦では7人で参加します。それが最大の戦略かもしれません（笑）。

　僕らは，まだRWCで使用されるクライアントを触ったことがないので，明日の練習からクライアントの違いを探って情報を共有し，RWC2012のムービーを見ながら手探りで練っていきます。感覚的な印象では，世界での戦いは実力も必要だとは思いますが，それ以上に作戦や戦術の比重がかなりの部分を占める戦いになるのではないでしょうか。

　実はRJC2013の1回戦でソーサラーが緊張しすぎて，スキルに必要なアイテムをすべて忘れて戦うなんてこともありました。世界戦の経験はありませんが，RJCで経験を積めたので，今回はそこまで緊張せずに戦えるのではないかと思います。RJCでは6人であと1勝というところまでいけたので，7人ならば絶対に勝てると確信しています。

●CounterLogicGaming
・RJC2013　3位

　まるで傭兵団のような生い立ちの「CounterLogicGaming」。最初の大会でもあるRWC2004の参加経験者を擁する実力派のギルドだ。

　CounterLogicGamingは，海外のプロチームを参考にラグナロクオンラインにこだわらず，対戦格闘ゲームやほかの対戦ゲームをやりこんだ実力者を集めたギルドです。ただ，実力に自信はありますが，明日から始まる練習にメンバーをどれだけ集められるのか，どれだけ時間をかけられるのかが心配です。でも，世界対抗戦で恥ずかしい試合はできないので，できる限り時間を作って練習したいと思ってます。

　戦術面は，Gleensleevesさんを除けば頭一つ抜けている10secondさんに全部お任せするつもりです（笑）。
　ただ，世界対抗戦は日本の5ギルドと，各国のギルドとの戦いになります。そのため，大会では日本のギルドの戦い方が露出する機会が多く，基本的な戦術がばれてしまうのではないかと危惧しています。そこの対応もしないといけません。

　当日は僕らが勝って1000ドル，日本（3ギルド以上）が勝って合計2000ドルをゲットして，美味しい物を食べに行きたいです（笑）。というのは冗談としても，練習の成果を発揮しつつ楽しんで勝つ。その結果，日本チーム全体として勝てれば最高ですね。

●うさぎとかめ
・RJC2013　4位

　2005年にギルドを結成して以来，ついにRJC2013で本戦に出場を果たした「うさぎとかめ」。万感の思いを胸に，今度は世界対抗戦に出場する。

　2005年から活動していたギルドで，それからずっと同じメンバーでやってきました。RJC2013の本戦出場に続いてRWCでの世界対抗戦への参加と，まるで夢の続きを見ているようです。

　練習はこれから始まりますが，毎晩3〜4時ぐらいまでやることになると思います。RWCのルールはRJCとは違いますが，得意なメカニック（※職業）の使い方はそれほど変わらないので，ルールの影響を受けずに戦えると考えています。ただ，アンフロ（※1）とゴス（※2）が使えないのがネックになるかもしれません。
　個人的な意見としては，大会でのキャラクターの性別が固定されているため，いつも使っているキャラクターの性別と異なり違和感があります。性別を変更できるようにしてほしいです（笑）。

　当日は勝つのも大事ですが，メンバー全員でゴブリン仮面を着けて会場を盛り上げつつ，楽しみながら試合をするつもりです。


※1　アンフロ……マルクカードが装備された鎧（カードを鎧に挿すと，鎧名の前に，凍結を無効化する効果を意味するアンフローズンと表示されるため，略してアンフロと呼ばれている）
※2　ゴス……ゴーストリングカードを挿した鎧。鎧が念属性となり，無属性攻撃のダメージを75％軽減できるようになる。主に修羅の攻撃スキル「阿修羅覇凰拳」対策に用いられる。

●それはないける

　何度かRJC本戦に出場しているものの，大きな結果を残せていない「それはないける」。実力はあるが，毎回トーナメントのくじ運の悪さが結果に影響しているように思う。世界対抗戦では，どの国を相手に，どんな戦いを見せてくれるのだろうか。

　「それはないける」は，格上相手だから負けてもしょうがないと諦めず，対策を考え，本気で悔しがることができる負けん気の強いギルドです。今回のルールは去年とほぼ同じなので，去年の戦いを参考に待ちと奇策の二つの戦術を織り交ぜて戦おうと思います。

　過去にRWC日本代表決定戦へ出場した経験はありますが，実際に世界代表クラスのギルドと戦うのは初めてなので緊張しています。しかし，同時に楽しみでもあります。もちろん勝ちにいきます！

　わずか2時間ほどの壮行会だったが，参加した選手達は，多くの情報を得られたような印象を受けた。日頃，ラグナロクオンライン上で戦っている選手達だが，やはり直接会って交流を深めるのは，対戦とはまた違った刺激になったようだ。
　この壮行会の翌日である10月15日から，選手達はRWCへ向けて本格的な練習をスタートしている。RWC2013まで約1か月と時間はあまりないが，選手には密度の濃い練習を重ねてもらい，日本初のRWC2連覇，そして世界対抗戦での勝利をつかみ取ってほしい。

公式サイト「RWC2013＆11thアニバーサリー・フェスタ」ページ

「ラグナロクオンライン」公式サイト