組み立てたPCに,キーボード/マウス/液晶ディスプレイ/電源ケーブルを接続して電源をオンにする。なおLANケーブルは,OSインストール完了後,ウイルス対策ソフトをインストールしてから差すようにしたほうがいい。
電源投入後,Windows XPのインストールCDを光学ドライブに挿入する。しばらく待てば,Windows XPのインストーラが立ち上がるはずだ。もし画面に「Press any key to boot from CD...」と表示されたら,キーボードのキーをどれでもいいので押そう。青い画面のインストーラが起動するはずだ。
それでもWindows XPのインストーラが立ち上がらないときは,BIOSで設定を変更する必要がある。キーボードの[Ctrl][Alt][Del]キーを同時に押すか,PC本体のリセットボタンを押して再起動しよう。再起動後[Del]キーを押し,BIOS設定画面で矢印キーで「Advanced BIOS Features」を選び[Enter]キーを押す。「First Boot Device」を選択して[Enter]キーを押し,方向キーで「CDROM」を選択しよう。そのあと,F10キーを押したあと[Y]キーまたは[Enter]キーを押す。PCが再起動したあと,先に述べた手順に沿えば,OSのインストーラが立ち上がるはずだ。

再起動後,黒画面に「Press any key to boot from CD...」と表示されたら,適当なキーを押す。青い画面のインストーラが起動するので,指示に従って使用許諾契約書への同意,キーボードの選択,パーティションの作成とフォーマットを行う。フォーマット終了後,自動的に再起動がかかる。
「Windows XPのセットアップを開始する」ので,この画面になったら[Enter]キーを押す
使用許諾契約書を読んで同意できたら,[F8]キーを押して次に進む
キーボードの選択画面になったら,日本語キーボードの場合[半角/全角]キーを押す。次に確認画面が出るので,合っていたら[Y]キーを押す
HDDのパーティション選択画面が出る。Cドライブのみ作成する場合は[Enter]キーを,パーティションを作成(HDDを複数ドライブに分割)する場合は[C]キーを押す
パーティションを作成することを選んだ場合はこの画面となる。[Backspace]キーで入力済みの数字を消去し,作成したいパーティションの容量を数字キーで入力する
パーティション選択画面に戻るので,作成したパーティションを方向キーで選択し,[Enter]キーを押してインストールを開始する
フォーマット画面では「NTFSファイルシステムを使用してパーティションをフォーマット」を選択しよう。なお“(クイック)”は,一度以上フォーマットしたことのあるHDD向けの項目なので,新しいHDDを使うときは選ばないほうがいい
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| 作成したパーティションの容量にもよるが,HDDのフォーマットには時間がかかる。その後,インストールが進行すると,PCは自動的に再起動する |
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再起動後,マウスによる操作が可能なインストーラが立ち上がる。インストーラの指示に従って各種設定,プロダクトキーの入力,Administratorのパスワード設定,ユーザー設定,ネットワーク設定などを行う。日本語での作業となるため,理解しやすいだろう。
なお,ユーザー名を入力するときは,日本語で入力できても英数字で入力することをお勧めする。日本製以外のゲームでは,ユーザー名が日本語になっていると,トラブルの原因となる可能性があるからだ。
再起動後は,このようにグラフィカルなインタフェースに変わる。対話形式で進行するので,インストール作業で迷うことはほとんどないだろう
「地域と言語のオプション」では,標準と形式の設定が日本語,場所が日本になっていることを確認したら「次へ(N)」を押す
名前と組織名を入力し,次に進む。組織名は省略してもかまわない
パッケージに付属する25桁のプロダクトキーを入力する。プロダクトキーは再発行されないのでPC本体に貼り付けるなど,大切に保管しよう。ちなみに,大文字小文字の区別はないので,大文字で入力する必要はない
コンピュータ名とAdministratorのパスワードを入力する。パスワードは省略可能だが,セキュリティ上お勧めはできない
日時と時刻の設定を行う。あとで変更できるので,タイムゾーンが合っていることを確認したら,時刻合わせを省略して次に進んでもかまわない
ネットワークの設定は,とくにカスタマイズしたい項目がない限り「標準設定(T)」を選べばいい。なお,マザーボードによってはこの項目が省略される場合もある
ワークグループの設定は初期設定のままでもいい。とくに設定の必要がなければ,そのままで「次へ(N)」を押そう
「ディスプレイの設定」ダイアログボックスが出るので,OKボタンを押そう
画面サイズが自動的に調整され,ダイアログボックスが出現する。文字が読める場合は「OK」,読めない場合は「キャンセル」ボタンを押す
ここまでくればインストールもほぼ完了。右下にある緑の「次へ(N)」ボタンを押して次に進もう
Windowsの自動更新機能を有効にするかどうか聞かれる。とくに思うところがなければ,自動更新を有効にしておいたほうがいい
インターネット接続を確認するステップは,省略してあとで設定することも可能だ。製品によっては,このステップが省略されることもある
インターネット接続の方法を聞かれるが,分からなければ省略してもかまわない。分かる場合は「ローカルエリアネットワーク(LAN)またはホームネットワーク経由で接続します」か「直接インターネットに接続します」のいずれかを選んで先に進む
Microsoftにユーザー登録をするかどうか聞かれるが,ここではいったんパスする。ウイルス対策ソフトやファイヤーウォールの設定をしてから,あらためてインターネットに接続して登録しよう
ユーザー名を入力する。ゲーム用途で使用する場合,日本語は避けて英数字でユーザー名を入力したほうがいい
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| 「完了(F)」を押せばインストール作業は完了し,Windows XPのデスクトップ画面が表示される |
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OSのインストール作業が完了しても,デバイスドライバをインストールしないとPCのパフォーマンスを正しく発揮できない。ベアボーンキットに同梱されているドライバCDを光学ドライブに挿入し,ドライバをインストールしよう。
「Shuttle Mainboard Software Setup」というウィンドウが開くので,「Install Mainboard Software」ボタンをクリックする。次の画面で表示されるもののうち,以下のボタンを押してドライバをそれぞれインストールする。
- Install Intel Chipset Driver
- Install Intel High Definition Audio Driver
- Install Broadcom Giga LAN Driver
- Install DirectX 9 Utility
これらのボタンをクリックすると,それぞれインストーラが起動する。指示にしたがってデバイスドライバをインストールしよう。
ドライバのインストールユーティリティは英語表記のため分かりづらいかもしれないが,一番上のボタンをクリックすればいい
インストールするドライバは,一番上から順に三つ,あと下から二つめのボタンを押せばいい

グラフィックスカード用のドライバは,製品に同梱されているドライバCDに収録されているので,忘れずにインストールしよう。
ただ,ドライバCDに収録されているグラフィックスドライバはバージョンがやや古めとなる。最新のドライバを使いたい場合,インターネット経由でダウンロードし,インストールするのもいいだろう。GeForceシリーズなら「ForceWare」,Radeonシリーズなら「Catalyst」をダウンロードすることになるのだが,その方法などは「こちら」の記事を参照してほしい。
ForceWareのインストーラは,International版でも最初は英語で表示される。使用許諾書に同意したら,「I accept the terms in the licence agreement」を選択して「Next」を押す
以後のインストール作業は日本語で進む。あとは指示に従ってインストールを進めればいい
拡張カードを差していない場合,以上でドライバ類のインストールは完了となる。デバイスドライバが正常にインストールされたかを確認するには,コントロールパネルを開き,「パフォーマンスとメンテナンス」→「システム」の順にクリックする。「ハードウェア」タブの「デバイス マネージャ」ボタンをクリックすると,デバイス マネージャが起動する。ここでデバイス一覧に黄色の「!」アイコンが表示されているデバイスや「不明なデバイス」と書かれたものがないならば,ドライバのインストールが無事完了していることになる。
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デバイス マネージャでこの画面のように表示されていれば,ドライバのインストールが無事完了している証明となる |
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Windows XP SP2では,ウイルス対策ソフトの導入が必須だ。市販のウイルス対策ソフトを購入してインストールするか,「AVG Anti-Virus Free」(入手先:http://free.grisoft.com/)のような無償のウイルス対策ソフトをダウンロードして導入しておこう。
ウイルス対策ソフトをインストールしたら,次にWindows XPのセキュリティパッチをあてよう。Internet Explorerを起動し,ツールバーの「ツール」メニューから「Windows Update」を選択,Windows Updateを実行する。「優先度の高い更新プログラム」はすべて適用しておくようにしよう。
AVG Anti-Virus Freeのページで左側のペインにある「AVG Anti-Virus Free」,移動した先のページ中ほどにある「Download free version」をクリック。「AVG Free for Windows installation files」の最新版をダウンロードしてインストールしよう
アップデートの種類によっては,更新プログラム適用後に新しく表示されるものもある。「優先度の高い更新プログラム」がゼロになるまでWindows Updateを繰り返しておいたほうがいい
これでキューブPCが完成だ。あとはゲームをインストールしてプレイしたり,インターネットを利用したり,今まで使っていたPC同様に利用できる。今後,パフォーマンスに不満が出てきたら,グラフィックスカードやCPU,メモリなど,必要なパーツだけを交換/増設してアップグレードすればいい。一度PCの自作を経験したら,パーツの交換がそれほど難しいものではないことがよく分かるだろう。