4Gamer.net:
それでは最後に,ガマニアの今後について聞きたいと思います。
ガマニアは今後もGASHプラットフォームの拡大を目指して展開されると思いますが,そうなってくると"大作"を運営する必然性があまり感じられません。SOEとの提携後(関連記事は「こちら」)もあまり大きな動きは見られないですし,もしかして大作はサービスしない方向性なんでしょうか?
浅井氏:
これは日本のガマニアの戦略的なところですが,例えば先日セガさんが「RF Online」のライセンスを獲得したり,ちょっと話題になったところではガンホーさんが「ヨーグルティング」のライセンスをスゴイ金額で獲得したりということがありました。
また最近は,日本のゲームメーカーもMMOを積極的に開発しています。ガマニアは,台湾や中国でもパブリッシングを行っている関係から,よく日本のメーカーさんと話をするんですよ。そこで国内メーカーが本腰をいれてMMOタイトルを投入してくるなんて話を聞きます。
4Gamer.net:
コーエーの「大航海時代 Online」なんかはスゴイ勢いですよね。
そうですね。そんな中,ガマニアが同じフィールドで大作をぶつけて競合していくのは果たしてどうなのか? と考えたわけです。とくに今,韓国や台湾では割とライト層向けのカジュアルゲームがマーケットの裾野を広げるのに効果を上げています。
日本のガマニアとしては,音楽ゲームの「O2Jam」もそうですし,西洋風の硬派なMMORPG大作よりは,初心者でも遊びやすいタイトルを狙っていきます。
またこれはごく個人的にですが,実は"日本のマーケットにMMORPGは向いてないんじゃないか?"と思うこともありまして。例えば1日10時間とか,ゲームを遊び尽くすのに1000時間も遊ばなきゃいけないっていうのは,現時点での国内マーケットには最終的には受け入れられないと思うんですよね。なので我々は,大手のゲームメーカーさんにマーケットを開拓してもらっている間に,ちょっと違う路線でいきたいなと思うんです。
もうネットゲームユーザーとか言っている時代じゃないですよね。ある意味ハンゲームさんが成功している理由の一つだと思うんですけど,これからは"インターネットユーザー"をどう取り込んでいくか,を重点的に考えていきます。
4Gamer.net:
そうなると,ガンホーのようなポータルを目指すということですか。
浅井氏:
4Gamer.net:
分かりました。時間も時間ですので,最後に今年のガマニアの主要トピックを形成するであろうタイトルを教えてください。
浅井氏:
今年のイチオシは「O2Jam」です。サービスが事前の告知からちょっと遅れちゃったんですけど,それは日本オリジナルの楽曲を多く提供したかったためです。GASHをうまく浸透させつつ,O2Jamで日本独自の展開を進める予定なので,楽しみにしていてください。
4Gamer.net:
本日はありがとうございました。