― 体験版 ―
 
沈黙の艦隊2
(システムソフト・アルファー)
Text by Guevarista

 

 システムソフト・アルファーの「沈黙の艦隊2」は,かわぐちかいじ氏原作の軍事/政治漫画「沈黙の艦隊」をモチーフとした潜水艦シミュレーション。アメリカで秘密裏に建造された自衛隊初の原子力潜水艦が,独立国家「やまと」を名乗って反乱を起こし,米ソの艦隊と激しい戦いを繰り広げつつ世界の安全保障体制に一石を投じるストーリー展開は,ご存じの読者も多いことだろう。
 その世界をゲームで再現した本作は,原作における第97話から始まってニューヨークに到達するまでの「やまと」の軌跡を,11本のシナリオから成るキャンペーンで再現する。原作のクライマックス部分が,そのまま扱われる形だ。
 体験版では,最初のシナリオ「VOYAGE2-01「横須賀沖海戦」」の前半がプレイできる。このシナリオにおいて「やまと」は修理/補給ドック艦「サザンクロス」に入渠中。プレイヤーは深町艦長となって海上自衛隊のディーゼル潜水艦「たつなみ」を指揮,サザンクロス(&やまと)撃沈を狙う米海軍の原子力潜水艦4隻を返り討ちにするのがプレイ目標となる。
 ただし,オープニング/エンディングは省略されており,登場人物やストーリー説明も,かなり切り詰められている。また,セーブ/ロードはできず,環境設定も変更できない。ただし,BGMは3曲のうちから選択可能だ。

 ストーリーパートが終了したら,プレイヤーが真っ先になすべきは,「魚雷室」で発射管に魚雷を装填すること。そして「ソナー室」もしくは「操舵席」でアクティブソナーを随時有効にして,敵艦の探索に努める。
 プレイは主に操舵席と「3Dマップ」を往復する形で進められる。3Dマップで,探知した敵艦と守るべきサザンクロスの位置を確認したら,操舵席で自艦の速度・深度・針路を調整する。数値の横に置かれたボタンをクリックし,数字が赤くなったら数字部分をクリック,数字が赤でなく朱色に変わったのを確認したのちにキーボードで値を入力して,再度ボタンをクリックすれば設定完了だ。
 ボタンをクリックしただけでは入力待ち状態にならないため少々分かりにくいが,これで基本的な操艦は可能なはず。また,深度と針路については,「UP」(TRIM)「DOWN」(TRIM)ボタンおよび「FLOW」「BLOW」ボタン,ハンドルでも操作可能だ。
 また,測深ソナーを動作させてみれば分かるように,横須賀沖は深度50mしかないので,ダウントリムを続けると即座に着底し,艦が破損してしまう。操艦時にはぜひ気をつけたいところ。

 敵の位置や挙動の確認,こちらの魚雷攻撃や,敵の魚雷に対する警戒などはすべて3Dマップで行う。3Dマップではマウスで自由にカメラの角度を変えられ,マップに表示された確認済みの敵艦については,クリックすれば情報が表示される。
 敵艦を選択した状態で操舵席に戻って「攻撃準備」ボタンをクリックすると,魚雷発射管がリストアップされる。ここで発射管の番号をクリックすれば,現在選択されている敵艦が,その発射管に装填された兵器の目標として設定される。
 あとは3Dマップに戻り,タイミングを計って「攻撃」ボタンから発射管リスト(目標設定済み)を開き,発射管の番号を選んでから「発射」ボタンをクリックすればよい。
 なお,使用する魚雷/ミサイルの種類やホーミング(誘導)手段は,装填時に指定する。指定と装填をあまり適切でない形で済ませてしまっても,「排出」ボタンで取り出してから再度装填し直せるので安心だ。もっとも,あまりこの操作が必要になる機会はないだろう。

 敵の魚雷が迫ってきたら,自艦の速度や深度,針路を変えるのはもちろんだが,「ノイズメーカー」を射出することで誘導装置を欺瞞するのがセオリーとなる。また,気泡を発生させることで艦体やスクリューから生じる騒音を抑える「マスカー」,高分子製の境界層制御剤を放出して艦の速度を上げる「ポリマー」という,現代潜水艦らしい防御装置も利用可能だ。
 ただし,この二つについては使用量に限界があり,使った分がプレイ中に回復することはない。ここが正念場,というときに繰り出すようにしたい。

 ゲームの進行はリアルタイムであり,また索敵/目標選定/発射/再装填という一連の動作に当たって,いちいち画面を切り替えなければならないため,プレイはやや繁雑で慌ただしいものになる。また,原子力潜水艦を敵に回しているにしては,展開が少々あっけないのも事実。何度か試行錯誤すれば,瞬く間に2〜3隻の原潜を片付けられるようになるだろう。
 その意味で潜水艦シムとしてはかなりライトな部類に入ると思うが,このゲームで重要なのはあくまで「沈黙の艦隊」世界を再現することだ。世界第一級の海軍と渡り合い,痛快に勝利するという枠組みは十分に実現されている。
 製品発売(2005年10月14日)に先立って,この体験版で「沈黙の艦隊」特有の,派手な戦闘とスケールの大きい政治的駆け引きの組み合わせに,触れておくのもよいだろう。

 

 

■キー操作

※基本操作はマウスで行います

■動作環境

対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:Pentium II/500MHz以上
メインメモリ:128MB以上(512MB以上推奨)
グラフィックスカード:DirectX 9.0以上に対応,AGP接続,メモリ 32MB以上を搭載したグラフィックスカード
HDD空き容量:126MB以上
DirectX 9.0以降
※Voodoo1/2/3/4/5/Rush/Bansheeチップを搭載したグラフィックスカードでは動作しません。


(84.1MB)


(C)かわぐちかいじ/講談社
(C)2005 SystemSoft Alpha Corporation

 

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