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「Gothic 3」,プロデューサーの解説付きムービーを4GamerにUp
2006/09/12 22:07
 日本での知名度こそ今一つだが,GothicシリーズはデベロッパのPiranha Bytesが本拠を置くドイツをはじめとしたヨーロッパで高い人気を持つRPGだ。その最新作「Gothic 3」プロモーションムービーを4GamerにUpした。パブリッシャのJoWooD Productionsが制作したこのムービーは,ゲーム画面に合わせてプロデューサーのMichael Paeck(マイケル・ピーク)氏が解説するというスタイル。リリースによると,スケジュールの追い込みで多忙なピーク氏を無理やり引っ張りだして解説させたという,パブリッシャにあるまじき行為によって作られた一本でもある。

 残念というか当然というか,ナレーションはすべて英語。とてもその内容をすべて書くわけにはいかないが,ちょっとだけ(超)簡単に説明してみよう。まず「このGothic 3はPCのために作られたRPGであり,より洗練されたゲームシステムとユーザーインタフェースを持っているので,前作までのファンだけでなく,広くゲーマーにアピールするでしょう」と,ピーク氏は語り始める。
 「よく“The Elder Scrolls IV: Oblivion”と比べられますが(さすがに意識しているようである)こちらはより物語を重視し,ペースの速い展開を特徴としています。典型的なファンタジーとは異なるストーリーラインを持ち,まるでダン・ブラウン(ダ・ヴィンチ・コードの作者)の小説のように,陰謀や裏切りに満ちたものになっています。
 メインクエストには,三つのアプローチがあり,それに伴った三つのエンディングがあります。すなわち,オークに敵対するか,オークの味方になるか,それとも自由気ままに生きるかです。オークは単純な悪役ではなく,『スタートレック』のクリンゴン星人のように高い知性を持ち,よく組織されたモンスターなのです」とのことだ。
 ピーク氏によれば,ゲームの自由度もきわめて高く,500を超えるサブクエストが用意されているため,普通にプレイしてもクリアには50時間ほど,熱を入れればもっと長く楽しめる。ハリウッドスターが声を当てており,Gothic IIの5倍の広さを持ったマップは,一度ロードしてしまえば,ゲーム中に再ロードする必要のない新技術が採用されている。
 「ドイツでは,“Half-Life 2”“World of Warcraft”と並んで,『今一番プレイしたいゲームトップ3』に選ばれました」とナレーションは締めくくられる。

 ムービーでは,派手なアクションこそないが,情感豊かにしゃべるNPCや背景の美しいグラフィックスなどが確認できる。砂漠の町や,北方の凍りついた町などロケーションも豊富で,それぞれ個性たっぷりだ。流れる雲や風にそよぐ木や草など,そのクオリティは非常に高い。よどみないピーク氏のナレーションだが,たまに紙をめくる音が聞こえるので,「原稿読んでますね,あなた」と突っ込みたくなるが,それはともかく,英語とはいえ,一緒にゲーム画面を見ていればだいたい言わんとすることは分かるはずだ。英語が苦手という人も,ぜひダウンロードして,その見事なグラフィックスだけでも確認していただきたい。(松本隆一)

■ムービーのダウンロードは「こちら」(5分49秒:86.1MB,WMV)


Gothic 3 日本語マニュアル付英語版
■開発元:Piranha Bytes
■発売元:フロンティアグルーヴ
■発売日:2007/02/02
■価格:7140円(税込)

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.09/20060912220726detail.html