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恒例「グラナド・エスパダ」プレスツアーレポート:新マップを観光
2006/03/14 14:58
新機能「ポージング」を使って解説してくれる広報官。どちらがヒクソンなのかホイスなのか,まったく見分けがつかない。さすが兄弟(?)
 ファイナルクローズドβテスト「Progressive Test」大幅な期間延長が発表されたばかりの「グラナド・エスパダ」で,昨日3月13日の午後5時から1時間ほど,同作では恒例となったプレス向けツアーが行われた。

 ハンビットユビキタスエンターテインメントから各プレスに送られた“招待状”には,女王よりグラナド・エスパダにおける全権を委任されたベスパニョーラの国策会社,「新大陸拓殖会社」広報部 一等広報官「ホイス」と二等広報官「ヒクソン」の二人が,追加実装された機能やマップを紹介してくれると書いてある(なんだか滅茶苦茶強そうな名前の二人だが,これはもともと考えていた名前が,すでに一般テスターによって使用されていたため,急きょつけたものとのことだ。……格闘技ファン?)。もちろん4Gamerでもこのツアーに参加してきたので,そのレポートをお届けしよう。


■新マップは美しき港街「コインブラ」

通称「二重橋」と呼ばれるアーチ状の橋の上で,記念撮影。海を向けば,コインブラの象徴であるドームを臨める
 Progressive Testから新たに実装された港街,「コインブラ」。ここは,淡い色合いの壁に柔らかい光が注ぐ,非常に情緒ある街並みが実に特徴的だ。
 エスパニョーラ系移民によって開拓された街で,グラナド・エスパダへの玄関口として,移民や物資が動く拠点として発展した……というバックストーリーを持っている。

左:港前広場に置かれたモニュメントは,ブリスティア海軍「無敵艦隊」の集中砲火を受けて沈んだ,ベスパニョーラ海軍「赤色艦隊」旗艦の錨だとか 中央:街中にあるカフェ「セイウチ」。看板娘のリサリンウェイは,喧嘩と火事場見物が好きという江戸っ子(?)。店の前にはNPC「セイウチマニア」という少年がいたり 右:コインブラの全体マップ。中央部分には噴水とベンチが置かれ,街を見下ろせる高台になっている


■推奨レベル60以上のダンジョン「ジャケン収容所」

火山が近いせいか,おどろおどろしい入り口付近。今回のプレスツアー用に用意された女ファイターは,レベル52となかなかの強さなのだが……
 続いて案内されたのは,βテスターのほとんどがまだたどり着いていないという,高レベル向けマップ「ジャケン収容所」。ここに挑むプレイヤーキャラクターは,最低でもレベル60は必要だそうだ。
 元々は凶悪犯の監獄として建設されたが,敵国ベスパニョーラとの戦争終結後は,無秩序に放置されていたという。つい最近までその存在を公式に認められていなかった,“暗黒の歴史”の一部といえる存在である。
 なお,このジャケン収容所までたどり着ければ,βテストで公開されているエリアのほとんどを見たことになるだろう。

上段:「ジャケン トートーチャーチェンバ」は,ジャケン収容所の中でもかなりの強敵が出現するエリアだ。モンスターの平均レベルは70〜80で,用意されたレベル52のキャラ1体ではまず適わない。3対1で,ようやく倒せた 下段:さらに深部まで走り抜けてみた。収容所らしい暗く閉鎖的な雰囲気のマップは,部屋数も少なくほぼ一直線の作りだ。この後,回復剤を使っても間に合わずに即死した


■ツアーの段取りには疑問もあるが,期待はさらに高まった

 港町コインブラとジャケン収容所を一通り巡ったところで,ツアーは終了。1時間あったわけだが,新機能である「ミッション」や「ポージング」についての解説や,格段に種類が増えた“仲間になるNPC”の紹介,ワールドマップに存在する「オーシュ」の見学などは,行われずじまい。ほかにもいろいろと見どころがあったはずだが,残念ながら,今回は制限時間いっぱいとなってしまったようだ。
 時間が足りなかった理由としては,こういったゲーム内プレスツアーという行為自体が珍しく,ノウハウが蓄積されていないというのもあるだろう。例えば,集合場所に,普段ゲーム内にはいないNPCや媒体名のついたプレイヤーキャラクターがいたため,(今回のテストでさらに5000人も増えた)一般テスターの注目を集めてしまっていた。リボルドウェ時計台前は,さながらフィナーレイベント並の人出で,筆者もログイン直後に,負荷によって一度クライアントが落ちてしまったほどである。もう少し人気の少ない場所で待ち合わせするか,今回のツアー専用のキャラだけ別の場所に誘導するなど,何か手を打っていれば,より濃い内容のツアーとなったかもしれない。

 とまぁ不満も述べたが,本作への期待が高まったのは事実。かなりのポテンシャルを感じるゲームなので,温かく見守っていきたい。
 なお,ミッション機能を試せなかったのは,時間が足りなかったからではなく,目下調整中だからとのこと。このプレスツアー内には,先述したクローズドβテスト期間の延長が初めて明かされたのだが,26日までのテスト期間の間に,ミッション機能が正式稼働するという可能性もある。βテスターの抽選に外れてしまった人も,公認インターネットカフェからならばProgressive Testに接続できるので,ぜひとも一度体験してみてほしい。(ライター:麻生ちはや)



グラナド・エスパダ
■開発元:IMC Games
■発売元:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■発売日:2006/07/21
■価格:基本プレイ料金無料,アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.03/20060314145828detail.html