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[COMPUTEX]これからのゲーマー向けキーボードではパンタグラフ式メカニカルの時代が来る? Kaihuaが最新製品を披露
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印刷2017/06/03 00:00

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[COMPUTEX]これからのゲーマー向けキーボードではパンタグラフ式メカニカルの時代が来る? Kaihuaが最新製品を披露

お馴染みの……とまでは言えないが,Razerオリジナルキースイッチ初期モデルの製造元だったりといった具合に,Kaihuaは,ゲーマー向けキーボード市場と関わりが深い。ちなみにブランド名は「Kailh」だが,呼び名を聞くのを忘れてしまった。不覚
画像集 No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]これからのゲーマー向けキーボードではパンタグラフ式メカニカルの時代が来る? Kaihuaが最新製品を披露
 COMPUTEX TAIPEI 2017は,昨年に引き続きゲーム(とVR)がメインテーマの1つとなっているのだが,今年の裏テーマは“オリジナルキースイッチ”採用キーボードと言ってもいいほど,そこかしこで「(メーカー名)オリジナルキースイッチを搭載した」と謳うキーボードにお目にかかることができる。
 そして,その先鞭を付けたメーカーの一社と断言しておそらく差し支えないのが,Cherry MX互換のメカニカルキースイッチメーカーとしてPCゲーマーの間でも知られている,中国Kaihua Electronics(カイフアエレクトロニクス,以下 Kaihua)である。

 そんな同社は,Taipei Nangang Exhibition Centerの1Fにブースを構えていたのだが,訪ねてみたところ,まだ採用例もないという出来たてホヤホヤのキースイッチ「PG1425」を披露していたので,紹介してみたい。

PG1425キースイッチ
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上の写真だとLEDは青く光っているが,LEDの色は選択可能だ。会場のデモは,下に示した基板上で行われたのだが,これはUSBで給電すると,スイッチにより発光色を赤,緑,青の3色から切り換えられるようになっていた
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 上の写真を見ただけで分かる人は分かると思うが,PG1425は,日本語だとパンタグラフ,英語だと一般的に「Scissors」(シザー,はさみ)と呼ばれるタイプのキースイッチである。また,ご丁寧にも軸は茶色なので,スイッチがオンになるところで軽い手応えのある「Cherry MX Brown」風の操作感だとピンとくるようにもなっている。

 キーストロークは2.0mmで,キーを押下したときにスイッチがオンになる深さを示すアクチュエーションポイント(Actuation point)は1.5mmとのこと。「ゲーマー向けキーボードやゲーマー向けノートPCあたりがターゲットか」と聞いたところ,KaihuaのセールスマネージャーであるShirley Qin氏は「もちろんだ」と言っていたので,将来的に,PG1425,もしくはそのカスタマイズ版を採用する製品がゲーマー用として出てくる可能性は高そうだ。

ブースの壁面にイラストで描かれていたPG1442キースイッチ
画像集 No.006のサムネイル画像 / [COMPUTEX]これからのゲーマー向けキーボードではパンタグラフ式メカニカルの時代が来る? Kaihuaが最新製品を披露
 もう1つ,展示こそなかったものの,同じパンタグラフ式で約1677万色から発光色を選択できるメカニカルキースイッチ「PG1442」を,Kaihuaはラインナップしているとのこと。こちらはストロークが2.8mm,アクチュエーションポイントが1.4mmで,ちょっとストロークが長いので,よほど大きな筐体を採用したものでもない限り,ノートPCへ実装するのは難しそうだ。おそらくはキーボード用ということになるものと思われる。

PG1511キースイッチ。「BOX」という愛称があるそうだ
画像集 No.007のサムネイル画像 / [COMPUTEX]これからのゲーマー向けキーボードではパンタグラフ式メカニカルの時代が来る? Kaihuaが最新製品を披露
 なお,KaihuaはPG1425とPG1442以外にも,防塵防水を謳うキースイッチ「PG1511」も売り出し中とのことで,話を聞いてみた。
 Qin氏によれば,キースイッチの形状自体はCherry MX互換ながら,スイッチ内部にある金具部分を,「粉塵の侵入を防ぎ,あらゆる方向からの強い噴流に対しても保護できる」という「IP56」準拠のカバーで覆っているのが,PG1511の持つ最大の特徴とのことだ。

特別に分解してもらった。左端に見えるのが,IP56準拠のカバーだ。ちなみに軸は,強度や耐久性の高さで知られるPOM(ポリアセタール)性で,こちらもキースイッチ全体の耐久性向上に一役買っているそうだ。Kaihuaによれば,キースイッチレベルでは8000万回の打鍵に堪えるとのことである
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COMPUTEX TAIPEI 2017におけるKaihuaのイチオシはPG1511のようで,ブース内のPCでは概要紹介ムービーが流れていた
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 ストロークは3.6mm±0.3mm,アクチュエーションポイントは1.8mm±0.3mmと,いずれもCherry MX比で10%短い。荷重は40gf±10gfという仕様になっており,ラインナップとしてはそれぞれがCherry MXの同じ色と対応する黒,茶,赤軸,そしてCherry MX Blueに対応する白軸を用意しているとのことだった。

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 ゲーマー向けキーボードでも防塵防水のニーズは一定量あるだけに,こちらも今後,搭載キーボードが出てきそうである。

こちらは,COMPUTEX TAIPEI 2017会場内の,いろいろな場所で見ることのできた「オリジナルキースイッチ搭載キーボードあるいはノートPC」で採用例の多い「PG1350」(左)と「PG1425」(右)。パッっと見,同じもののように思えるが,PG1350はストローク3.0mm,アクチュエーションポイント1.5mmで,軸は赤,茶と,Cherry MX Blue互換の白。PG1425はより薄く,ノートPCにフォーカスしたキースイッチで,ストロークは2.4mm,アクチュエーションポイントは1.2mmとなっている。軸は白いが,こちらはCherry MX Brown互換だ
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MSIの新しい「メカニカルキースイッチ採用ゲーマー向けノートPC」となる「GS75VR Titan」は,PG1350かPG1425かは分からないながらも,Kaihua製スイッチを採用していた
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Kaihua公式Webサイト(英語)

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