HTC，カメラの画質が特徴のハイエンドスマートフォン「HTC 10」を世界市場で発表。日本向けモデルのスペック表記もあり

　北米時間2016年4月12日，台湾HTCは，Android 6.0（Marshmallow）搭載のスマートフォン「HTC 10」を世界市場で発表した。カメラの性能計測テスト「DxOMark Mobile」で，スマートフォンとしては最高の「88」を記録したという1200万画素のアウトカメラ「UltraPixel 2」を搭載するのを，大きな特徴に挙げている。搭載SoC（System-on-a-Chip）に，QualcommのハイエンドSoC「Snapdragon 820」（MSM8996）を採用するなど，スペックも高い。
　北米では5月上旬出荷の予定で，SIMロックフリー対応版の直販価格は699ドル（約7万5492円，税別）となっている。日本での展開は未発表だが，スペック表には日本向けモデルの対応LTEバンドが書かれているので，国内販売も期待できそうだ。

HTC 10。カラーバリエーションは，Glacier SilverとCarbon Grayの2色となる

HTC自慢のリアカメラ。F値1.8という明るいレンズを採用している。オートフォーカスはレーザーセンサー式で，0.6秒というフォーカスの速さも特徴だ

　画面は5.2インチサイズの液晶パネルで，解像度は1440×2560ドット。本機に限らず，2016年のハイエンドスマートフォンでは，フルHDを超える解像度が当たり前になりそうだ。
　メインメモリ容量は4GBで，内蔵ストレージ容量は32GBまたは64GB。microSDカードスロットも備えるなど，充実している。本体前面上側と下側面に備えたスピーカーによるステレオサウンド再生や，対応ヘッドフォンと組み合わせたハイレゾオーディオ再生に対応するものポイントだ。

ボディは金属製。前面下部のホームボタンは，指紋認証センサーを内蔵する

本体下側面にはUSB Type-C端子を装備。USB 3.1に対応するとのことなので，従来のスマートフォンと比べて高速なファイル転送を期待できそうだ。2016年には，国内でもUSB Type-C対応スマートフォンが一気に増えそうだ

　スペック面では，ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia X Performance」やSamsung Electronicsの「Galaxy S7」と比べても，見劣りする点はほぼ見当たらない。防水防塵機能を備えていないことだけが，数少ない弱点といったところか。
　国内で販売されれば，ハイエンドスマートフォンの有力な選択肢の1つになりそうだ。


●HTC 10の主なスペック

• メーカー：HTC
• OS：Android 6.0（Marshmallow）
• ディスプレイパネル：5.2インチ液晶，解像度1440×2560ドット
• プロセッサ：Snapdragon 820
• メインメモリ容量：4GB
• ストレージ：内蔵（容量32GB，64GB）＋microSDXC（最大2TB）
• アウトカメラ：有効画素数約1200万画素
• インカメラ：有効画素数約500万画素
• バッテリー容量：3000mAh
• 待受時間：456時間（LTE，3G）
• 連続通話：27時間（LTE，3G）
• LTE通信周波数帯：Band 1，3，5，7，13，17，19，21，26，38，41（※日本向けモデル）
• 無線LAN対応：IEEE 802.11ac
• Bluetooth対応：4.2
• 本体サイズ：71.9（W）×145.9（D）×9.0（H）mm
• 本体重量：約161g
• 本体カラー：Glacier Silver，Carbon Gray

HTC 10 製品情報ページ（英語）