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ZOTACが日本法人を設立。9月20日発売予定の「GeForce RTX 2080」搭載カードを初公開
本稿では,イベントの概要と新製品を簡単にレポートしたい。
創業は2006年。賞金制大会「ZOTAC CUP」の主催でeスポーツ分野に力を入れる
イベントの冒頭では,ZOTACのCEOであるTony Wong氏と,Global Marketing Directorを務めるChinny Chuang氏が登壇し,ZOTACの歴史とこれまでの取り組みについて簡単に説明した。
Tony Wong氏(CEO,President,ZOTAC) |
Chinny Chuang氏(Global Marketing Director,ZOTAC) |
そんなZOTACが,近年とくに力を入れているのがeスポーツ分野への取り組みだ。創業翌年の2007年には,オンラインでのゲーム大会「ZOTAC CUP」をスタートし,対象ゲームを変えながらすでに10年以上も継続して運営し続けているほど。2016年には,オフラインの賞金制大会「ZOTAC CUP MASTERS」もスタートさせるなど,ゲームに関する取り組みには深いものがある。
ZOTACは2017年に,ゲーマー向け製品ブランド「ZOTAC Gaming」を立ち上げて,グラフィックスカードやVR向けのバックパック型PCを展開中だ。日本法人設立後,取り組みを強めていく分野として筆頭に挙げられたのも,eスポーツとゲーム実況であり,今後もゲーマーにとって魅力的な製品が多数登場することを期待できそうだ。
ちなみに,ゲーマーに直接関係するものではないが,小型PCの利点を生かして産業用のデジタルサイネージやVR用途向けPCなど,BtoBの分野も強化していくとのことである。
GeForce RTX 2080搭載カードの実物を出展
イベント会場では,ZOTACが今後国内で発売するさまざまな新製品が展示されていた。その中でも注目を集めていたのが,第1弾の製品が9月20日に発売となるGeForce RTX 2080搭載グラフィックスカードだ。
その1つ,「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 AMP」(以下,RTX 2080 AMP)は,90mm角の空冷ファンを3基並べた大型の独自クーラーを装備するクロックアップモデルである。
RTX 2080 AMPは,巨大なクーラーを取り付けているため,カード長は約308mm,カードの厚さに至っては約57mmもあるとのこと。取り付け可能なPCケースを選びそうな点は注意が必要だろう。
もう1つのGeForce RTX 2080搭載カードは,「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 TWIN FAN OC」。製品名にあるとおり,2基の空冷ファンを備えたクロックアップモデルだ。
カードの厚みは2スロット分で,RTX 2080 AMPに比べれば長さも短いので,オーバークロック性能をそれほど重視しないのであれば,こちらを選択するのも良さそうに思える。
今冬発売予定という新しい超小型ゲームPC「MEK Mini Gaming PC」も展示されていた。
本製品は,世界市場ではすでに発売済みのゲーマー向けデスクトップPC「MEK1 Gaming PC」(以下,MEK1)をさらに小型化したような製品で,初披露はCOMPUTEX TAIPEI 2018とのこと。
小さなボディでありながら,筐体の左側面側にデスクトップPC向け「GeForce GTX 1080」を搭載するグラフィックスカードを,右側面側にCPUやメモリモジュールを取り付けたマザーボードを配置するという分割構造は,MEK1を踏襲している。サイズが合うカードが登場すれば,GeForce RTX 20シリーズを採用することも可能だろう。
また,会場には,COMPUTEX TAIPEI 2018で発表となった新しいバックパック型PC「VR GO 2.0」も展示されていた。2016年登場の初代モデルのコンセプトはそのままに,使い勝手の改善や軽量化などを盛り込んだ製品だ。
基本的には業務用VRアトラクションで使う製品であり,ゲーマーが個人で買って使うものではないだろうが,国内発売されれば,店頭で見かける機会があるかもしれない。
ZOTAC日本語公式Webサイト
- 関連タイトル:
ZOTAC GAMING(旧称:ZOTAC Gaming)
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