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ZOTACが日本法人を設立。9月20日発売予定の「GeForce RTX 2080」搭載カードを初公開
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印刷2018/09/12 21:06

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ZOTACが日本法人を設立。9月20日発売予定の「GeForce RTX 2080」搭載カードを初公開

イベント会場に展示されていたZOTACの国内未発売製品
画像集 No.002のサムネイル画像 / ZOTACが日本法人を設立。9月20日発売予定の「GeForce RTX 2080」搭載カードを初公開
 2018年9月12日,ZOTAC Technology(以下,ZOTAC)は,東京都内にて,同社の日本法人となる「株式会社ゾタック日本」の設立と,日本国内でのビジネス戦略を発表する報道関係者向けイベントを行った。イベントでは,ZOTACの最新グラフィックスカードや小型PC製品の展示も行われ,9月20日に発売予定の「GeForce RTX 2080」搭載カードが国内初披露された。
 本稿では,イベントの概要と新製品を簡単にレポートしたい。


創業は2006年。賞金制大会「ZOTAC CUP」の主催でeスポーツ分野に力を入れる


 イベントの冒頭では,ZOTACのCEOであるTony Wong氏と,Global Marketing Directorを務めるChinny Chuang氏が登壇し,ZOTACの歴史とこれまでの取り組みについて簡単に説明した。

画像集 No.003のサムネイル画像 / ZOTACが日本法人を設立。9月20日発売予定の「GeForce RTX 2080」搭載カードを初公開
Tony Wong氏(CEO,President,ZOTAC)
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Chinny Chuang氏(Global Marketing Director,ZOTAC)

ZOTACという名称の由来は,ZONE(領域)とTACT(手腕を発揮する)という言葉を組み合わせた造語であるという
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 ZOTACは,香港を拠点とするPC Parter Group傘下の企業として,2006年に創業した企業である。当時から現在に至るまで,とくに小型のPCやベアボーンキットを得意としており,国内でもZOTAC製の超小型PCや,単体GPUを搭載する小型ベアボーンキット「ZBOX」などは,コンパクトなデスクトップPCを求める人に根強い人気がある。
 そんなZOTACが,近年とくに力を入れているのがeスポーツ分野への取り組みだ。創業翌年の2007年には,オンラインでのゲーム大会「ZOTAC CUP」をスタートし,対象ゲームを変えながらすでに10年以上も継続して運営し続けているほど。2016年には,オフラインの賞金制大会「ZOTAC CUP MASTERS」もスタートさせるなど,ゲームに関する取り組みには深いものがある。

2007年から,オンラインでのゲーム大会であるZOTAC CUPを主催(左)。右写真はZOTAC CUPの開催実績で,これまでに賞金総額は50万ドル(約5573万円)以上,150以上の国または地域から,100万人のゲーマーが参加したという
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オフライン大会のZOTAC CUP MASTERSでは,「Counter-Strike: Global Offensive」などの賞金制大会を行っている(左)。2018年は8月下旬に決勝が行われた。右の写真は大会の視聴者数などの実績を示したものだ
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 ZOTACは2017年に,ゲーマー向け製品ブランド「ZOTAC Gaming」を立ち上げて,グラフィックスカードやVR向けのバックパック型PCを展開中だ。日本法人設立後,取り組みを強めていく分野として筆頭に挙げられたのも,eスポーツとゲーム実況であり,今後もゲーマーにとって魅力的な製品が多数登場することを期待できそうだ。

日本法人設立後,力を入れる分野の筆頭に挙げられたのが,eスポーツとゲーム実況だ。グラフィックスカードやゲーマー向け小型PCを積極的にアピールしていくという
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 ちなみに,ゲーマーに直接関係するものではないが,小型PCの利点を生かして産業用のデジタルサイネージやVR用途向けPCなど,BtoBの分野も強化していくとのことである。


GeForce RTX 2080搭載カードの実物を出展


 イベント会場では,ZOTACが今後国内で発売するさまざまな新製品が展示されていた。その中でも注目を集めていたのが,第1弾の製品が9月20日に発売となるGeForce RTX 2080搭載グラフィックスカードだ。
 その1つ,「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 AMP」(以下,RTX 2080 AMP)は,90mm角の空冷ファンを3基並べた大型の独自クーラーを装備するクロックアップモデルである。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 AMP
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 RTX 2080 AMPは,巨大なクーラーを取り付けているため,カード長は約308mm,カードの厚さに至っては約57mmもあるとのこと。取り付け可能なPCケースを選びそうな点は注意が必要だろう。

非常に厚みのあるグラフィックスカードで,3スロット分を占有する(左)。ブラケット部分にあるビデオ出力インタフェースは,DisplayPort 1.4×3,HDMI 2.0b×1,USB Type-C×1となっていた(右)
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ZOTACの製品情報ページにあった金属プレートのイメージ。基板上を広く覆っている
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 ZOTACのGeForce RTX 20シリーズ搭載カードでは,今までにない冷却上の工夫も取り入れられているという。それは,カードの基板上を広く覆う金属製のプレートを備えること。基板の裏面には,以前から放熱と保護用の金属プレートを備えていたが,新しい金属プレートは基板の表側にある。金属プレートの追加によって,強度の確保に加えて,基板上にあるVRMの放熱などを促進できるとのことだった。

写真の中央,放熱フィンの下に見える黒いプレートが,新設の金属プレートだ(左)。ちなみに,放熱フィンも従来の0.3mm厚から0.4mm厚になり,冷却性能が向上しているとのこと。ファンブレードも表面に溝の入った新型となり,従来品と比べて空気流量が2%向上したそうだ(右)
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 もう1つのGeForce RTX 2080搭載カードは,「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 TWIN FAN OC」。製品名にあるとおり,2基の空冷ファンを備えたクロックアップモデルだ。
 カードの厚みは2スロット分で,RTX 2080 AMPに比べれば長さも短いので,オーバークロック性能をそれほど重視しないのであれば,こちらを選択するのも良さそうに思える。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 TWIN FAN OC
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カードの厚みは2スロット分なので,PCケースはあまり選ばなそうである(左)。ちなみに,ファンブレードは表面がフラットな従来品だった(右)
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 今冬発売予定という新しい超小型ゲームPC「MEK Mini Gaming PC」も展示されていた。
 本製品は,世界市場ではすでに発売済みのゲーマー向けデスクトップPC「MEK1 Gaming PC」(以下,MEK1)をさらに小型化したような製品で,初披露はCOMPUTEX TAIPEI 2018とのこと。

MEK Mini Gaming PC。サイズの比較になるものがなかったので分かりにくいが,一般的なMini-ITX仕様のPCケースよりも,やや小さいくらいだ
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 小さなボディでありながら,筐体の左側面側にデスクトップPC向け「GeForce GTX 1080」を搭載するグラフィックスカードを,右側面側にCPUやメモリモジュールを取り付けたマザーボードを配置するという分割構造は,MEK1を踏襲している。サイズが合うカードが登場すれば,GeForce RTX 20シリーズを採用することも可能だろう。

背面側から見ると,右側面側にマザーボード,左側面側に2スロット仕様のグラフィックスカードを配置しているのが分かる(左)。右写真は右側面のパネルを開けた状態。メモリスロットやストレージ用の区画には,ドライバーレスでアクセス可能だ
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 また,会場には,COMPUTEX TAIPEI 2018で発表となった新しいバックパック型PC「VR GO 2.0」も展示されていた。2016年登場の初代モデルのコンセプトはそのままに,使い勝手の改善や軽量化などを盛り込んだ製品だ。
 基本的には業務用VRアトラクションで使う製品であり,ゲーマーが個人で買って使うものではないだろうが,国内発売されれば,店頭で見かける機会があるかもしれない。

VR GO 2.0とVive Pro(左)。上側面にあるインタフェース部分に,Thunderbolt 3ポートが追加された(右)
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ビジネス用途向けの超小型PCも展示。左写真の右側にあるヒートシンクのようなものもPCだ。右写真はx86 CPUではなく,ArmアーキテクチャのSoC(System-on-a-Chip)を採用する小型PC。防災機器のコントローラ的な用途を想定しているようだ
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ZOTAC日本語公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    ZOTAC GAMING(旧称:ZOTAC Gaming)

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