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開発期間が20年を超えるRPG「Grimoire : Heralds of the Winged Exemplar」が2017年5月29日,ついにリリース
「Grimoire : Heralds of the Winged Exemplar」公式サイト
Steam Greenlight「Grimoire : Heralds of the Winged Exemplar」
本作の舞台は,戦乱に明け暮れたHyperboreaという世界。いったんは魔の勢力の撃退に成功した地上の守護者,デミゴッドのWhite Owl(Winged Exemplar)は,二度と騒乱が起きないよう,月の神からもらったアーティファクトClock of Fateを使って,時間を平和な時代へ巻き戻していた。
しかし,巻き戻しのリセットが刻一刻と近づく中,もう一度,時間を巻き戻すために必要な9つのタブレットの場所が分からなくなってしまった。プレイヤーは,1人の勇者として,9つのタブレットを探す旅に出ることになる。
シングルプレイ専用ゲームながら,すべてのコンテンツをプレイするには600時間以上かかるという膨大なコンテンツ量が特徴で,224種類以上のマップで構成される世界や,登場する240種のモンスター,そして64種のNPCはすべて手描きのアートワークで作られているという。
プレイアブルなクラスは15種類,プレイアブルな種族は14種類あり,最大で8人のパーティを組んで,144種類を超えるスペルや1000種類以上の武器やアイテムを使って,出会った敵とターン制のアクションが楽しめるとのこと。また,こうした物量だけでなく,ロックピックやパズルなどのシステムも用意されている。
「Wizardry」や「Might & Magic」「Ultima Underworld」など,クラシカルな一人称視点のダンジョンクロウラーと呼ばれるタイプのゲームとして,1997年に開発がスタートしたという本作。ブレイクモア氏は,契約プログラマーとして生計を立てつつ,自分の遊びたいゲームをコツコツと作り続けてきた。プレイアブルなβ版は,すでに1990年代から存在していたようで,テスターを務めた息子クーパー・ブレイクモア(Cooper Blakemore)氏がゲームのブログを始めてからも,7年が経過している。
2013年にIndieGoGoに出展しながらクラウドファンディングに失敗するなど,道のりは平坦ではなかった。Steamでの販売の可否を投票という形でプレイヤーに問うSteam Greenlightでは,3600票を超える賛成票を獲得し,ファンの注目するタイトルトップ100の28位にランクイン。ここへ来て,ようやく完成にこぎつけたわけで,リリース時には「開発に最も時間のかかったゲーム」としてギネスブックに登録されるかもしれない。
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Grimoire: Heralds of the Winged Exemplar
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