プレイレポート
2KのPS VR専用バスケットゲーム「NBA 2KVR エクスペリエンス」のプレイレポート。大観衆が見守る夢のNBAアリーナでシュートゲームを楽しもう
「NBA 2KVR エクスペリエンス(英語版)」公式サイト
PS VRを装着してゲームを開始すると,そこはバスケットボールのアリーナだ。周囲360°が熱狂する観客で囲まれていて,これだけで気分が高まってくる。
個性的なのはその操作方法で,DUALSHOCK 4のアナログスティックは使わず,ボールを投げる方向はすべて,頭を向けた方向で決まることだ。視線の中心には小さな点があり,そこを狙って[R2]ボタンを押せば,ボールを投げるのだ。
ゲームモードは4つあり,そのうち「3ポイント・シュートアウト」と「スキルチャレンジ」,そして「ブザービーター」をプレイした。
まず「3ポイント・シュートアウト」だが,その名のとおり,スリーポイントシュートに挑戦するものだ。制限時間内に25個のボールを投げ,何本のスリーポイントシュートを決められるかを競う。ボールは自分の右下にあるラックに置かれており,顔をそちらに向けるとボールを手に取り,続いてゴールのほうを向いて投げるというダンドリだ。
本作では各モードに3段階の難度が設定されており,一番簡単な「ROOKIE」ではアシスト機能が働くため,シュートのときにゴールのほうを正確に向いてさえいれば,ほぼ確実に決められる。だが,難度が上がるとアシスト機能はなくなり,しっかり狙わなければまったく入らなくなってしまうのだ。
最初は「ROOKIE」のほうが気持ちいいが,次第に,易しすぎるような気になってくる。ゲームをしっかり遊びたいなら難度を上げたい。そのほうが,ゴールの喜びもがぜん高くなる,というバランスに設定されている。
テレビやゲームなどで見ているスリーポイントシュートを自分で決められるのは,まるでNBAのスタープレイヤーになったようで気持ちがいい。ゴールを重ねるにつれ,観衆の興奮度も次第に高まってくるのだ。ただし,失敗ばかりするとアリーナはなんとなく盛り下がってしまう。
「スキルチャレンジ」は,実際のバスケットボールにはない,ゲームならではの特別なルールだ。 アリーナには番号が書かれたターゲットが置いてあり,そこにボールをぶつけて反射させ,すべてのターゲットに番号順に当てていくとゴールが決まるというもの。
ターゲットにボールを当てるには,その中心に視線を向ければいいだけだが,ただし,ボールがターゲットに当たるまで視線を向け続けなければならない。プレイヤーのやるべきことは,しかるべきポイントに視線の中心を順々にすばやく移していくことだ。
ターゲットの配置パターンは「コース」として設定されていて,最初はターゲットの数も少なく,見るべき方向も分かりやすい。しかし,先のコースへ進むほどターゲットの数が増え,順番や高さも変わり,複雑になっていく。結構,首が疲れる感じだ。
難度が高いと,ボールを投げる位置がアリーナの上空にあったりして,ちょっと驚く。VRなので,「高い!」という感じも十分に味わえる。
そして「ブザービーター」は,3ポイント・シュートアウトの発展版という雰囲気で,パスを受けてそれをシュートするというものだ。ボールが飛んでくる方向に視線を向けてキャッチし,ゴールに向き直ってシュートするという手順で,視線の振り幅が大きいぶん,ゴールを狙うのが難しくなる。チャンスは10回で,できるだけ正確に,かつ短い時間でゴールを決めるという,緊張感の高い内容だ。
「NBA2K」シリーズのスピンオフ作品となる本作に登場するのは,アドバイス役のポール・ジョージ選手(インディアナ・ペイサーズ)だ。もう少し,いろんな選手が出てきてくれると嬉しいのだが,主役はあくまでプレイヤーという方向性なのだろう。
実際,ゲームのキーアートにも選手の姿はなく,登場する観客の視線や声援などもプレイヤーに対して向けられている。
価格も安く抑えられているので,手軽に遊べるVRコンテンツとして,PS VRのユーザーなら入手してみよう。
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