“FPSの父”ことジョン・ロメロ氏が久々の新規プロジェクト始動か。ホログラフ技術の最先端を行く架空企業を使ったプロモーションを開始

　「Wolfenstein 3D」や「DOOM」のゲームデザインを担当し，プログラムを担当したジョン・カーマック（John Carmack）氏と並んで，“FPSの父”と評されるジョン・ロメロ（John Romero）氏が，アクションシューティングの新たなプロジェクトを久々に開始したようだ。

Yes, there may be something to this. #pc #fps https://t.co/vHJgMPOPff

— John Romero (@romero) April 15, 2016

　北米時間の2016年4月15日，ロメロ氏と（架空の企業と思われる）Hoxarとの関係を指摘した海外メディアShacknewsの記事の真偽について，ファンから質問を受けたロメロ氏が，Twitterで回答した。それによると，Hoxarはホログラフ技術「Blackroom」を使って民間から軍事分野に至るまで広く活動しており，3月29日には物事を事前に予知できる技術「Predictive Memory Technology」を発表。8月にはより具体的な発表を行うとしている。

　こうした真偽不明の話を元にプロモーションを行うのは“代替現実ゲーム”などと呼ばれる，ハリウッド映画などでもおなじみのマーケティング手法だ。驚くほど作り込まれたHoxarの公式サイトでは，AR（拡張現実）やVR（仮想現実）技術についての言及が多く，ロメロ氏の新作もARやVR技術をベースにしたものになるのかもしれない。
　ロメロ氏は，新作FPSの企画を練り始めていたことを，2012年頃からEurogamerのインタビューなどで述べていたこともある。本格的なゲーム開発から少し離れたところに身を置いていたロメロ氏が，どのような作品を開発するのか，今後に期待したい。

Hoxar公式サイト