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「Pokémon GO」は位置情報を利用して現実世界でポケモンを捕まえるスマートフォンゲームに。新事業戦略発表会をレポート
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印刷2015/09/11 00:49

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「Pokémon GO」は位置情報を利用して現実世界でポケモンを捕まえるスマートフォンゲームに。新事業戦略発表会をレポート

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 ポケモンは2015年9月10日,東京都・品川インターシティホールにて,新事業戦略発表会を開催した。ここでiOS/Android用の新作「Pokémon GO」が発表されたというのは,すでにお伝えしたとおりだ。発表会ではポケモンの代表取締役社長である石原恒和氏と,NianticのCEO John Hanke氏,ゲームフリークのディレクター 増田順一氏,そして任天堂の代表取締役専務 宮本 茂氏が登壇。ポケモンの新展開であるPokémon GOについて意気込みを語った。

 まずは現時点におけるPokémon GOの情報をまとめておこう。本作はiOS/Android用の新作アプリで,ポケモンと任天堂,そして現実世界を舞台とした位置情報ゲーム「Ingress」iOS/Android)で知られるNianticの共同プロジェクトとなる。
 本作もIngressと同様,スマートフォンの位置情報を利用したタイトルとなっており,現実世界でポケモンがいる場所に移動して,ポケモンをゲットするようだ。発表会で公開されたムービーでは,ほかの人と集めたポケモンを交換したり,協力してレアポケモンに挑んだりするシーンも見られた。



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 また,スマートフォンを見続けなくても遊べるよう,専用デバイス「Pokémon GO Plus」も用意される。これは,ゲーム内でイベントが起こると,光と震動で知らせてくれるというデバイスとなっており,胸ポケットに付けたり,腕時計のように着用したりして持ち運べるようだ。
 配信は2016年が予定されており,基本プレイ無料,一部課金ありの形態でサービスされるとのこと。

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ポケモンとIngress,共通した哲学から生まれたPokémon GO


 ここからは発表会の模様をお伝えしていこう。
 発表会ではまず,ポケモンの石原恒和氏が登壇。「これまでのポケモンでは,こうした大がかりな発表は行ってこなかったのですが,このプロジェクトだけは皆さんに直接伝えていきたいと思い,このような場を設けさせていただきました」と挨拶。そしてこのプロジェクトが,任天堂の岩田 聡氏と2年にわたり取り組んできたものだということを明かし,“スマートフォンを持った人々が世界各地でポケモンをゲットする”というPokémon GOの映像を公開した。

ポケモンの代表取締役社長 石原恒和氏
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 Pokémon GOのプロジェクト開始のきっかけは,ポケモンの次なる構想を練っていた石原氏がIngressと出会って衝撃を受けたことにあるという。
 Ingressは位置情報を利用したスマートフォンアプリだ。プレイヤーは2つの陣営に分かれ,現実の名所や史跡に設置された「ポータル」を互いに取り合う一種の陣取りゲームで,現実とゲームの世界が融合したかのようなルールが特徴となっている。そのため,現実世界でもプレイヤーの交流が進み,Ingressをきっかけに結婚したカップルもいるそうだ。

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 一方ポケモンは,北海道や関東,ニューヨークやパリといった,現実世界をモチーフとした場所を冒険の舞台としてきた。現実の地図から想像しやすい場所でポケモンを探したり交換することで,現実世界とゲーム世界の交流を促し,双方が豊かになることを目指してきたという。

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 こうした方向性から,ポケモンとIngress,両者の哲学に共通するものを感じた石原氏は,「Nianticとならポケモンの新たなゲーム世界が構築できる」と確信し,Pokémon GOのプロジェクトを始動させたのだそうだ。
 石原氏の紹介で,Ingressを手がけたNianticのCEO John Hanke氏が登壇し,「石原氏と共にエキサイティングな発表ができて嬉しく思います」と挨拶。石原氏と初めて会ったとき,お互いに共通のビジョンを持っていると感じ,新しいポケモンのゲームを作れるのではないかと興奮を覚えたと述べる。Ingressに熱中した石原氏は,すでに高レベルのエージェント(プレイヤー)となっており,その点も嬉しかったのだという。

NianticのCEO John Hanke氏
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 続けてHanke氏は「我々はポケモンや任天堂と一緒にIngressとポケモンの長所を合体させ,今までのポケモンでもたらされた体験を現実世界に持ち出そうとしています」「サンフランシスコの水辺にいるゼニガメ,新宿にいるフシギダネ,エッフェル塔の下にいるピカチュウを想像してみて下さい。私もこのゲームを遊ぶのを待ちきれません」と意気込みを語った。

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 さらにHanke氏は「Pokémon GOを開発していく上での重要なパートナーであり,ポケモンに当初から関わってきた伝説的ゲームクリエイター」として,ゲームフリークのディレクターである増田順一氏を舞台に招き入れた。

ゲームフリークのディレクター 増田順一氏
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 増田氏はPokémon GOプロジェクトにおいて,世界観の構築やゲームデザイン,音楽製作に参加しているという。増田氏は「ポケモンが持っている新しい可能性を導き出せるよう,今までのポケモンの常識を取り払い,Nianticと共に全力で取り組んでいます」と述べる。さらに,「次のポケモン完全新作とPokémon GOがどのような関係を持つのかも考えています」という,気になるコメントも残していた。

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ゲームのイベントを震動と光で知らせてくれるPokémon GO Plus


 続いて石原氏は,Pokémon GO専用デバイスであるPokémon GO Plusについての解説とデモンストレーションを行った。
 Pokémon GO Plusは,Pokémon GOを世代を問わず遊ばれるゲームにしたいという考えの元,スマートフォンの画面を見続けなくても遊べるデバイスとして,任天堂と共同開発しているという。
 Pokémon GO PlusはスマートフォンとBluetoothでペアリングを行い,“近くにポケモンが現れる”などゲーム内でイベントが起こると,さまざまな色に発光するLEDと,スマートフォンのマナーモードのような震動でプレイヤーに伝達してくれる。そして,中央のボタンを押すとモンスターボールを投げるなどの行動が行えるとのことだ。機能的にはシンプルなものとなっており,メッセージなどを表示する画面や音声ガイドは,あえて用意していないのだという。

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任天堂の代表取締役専務 宮本茂氏
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 もちろん,Pokémon GO Plusがなくてもゲームは遊べるが,あるとより便利になるとのこと。石原氏は「なりきり感を重視して遊びたい方には,必須のガジェットになると思います」と語った。
 最後に,任天堂の代表取締役専務である宮本 茂氏が登壇。「任天堂は“ゲーム人口をいかに拡大するか”をミッションだと思って仕事を進めてきました。Pokémon GOとPokémon GO Plusは,このミッションを現実の物にしていく一歩だと感じています。幅広い人にPokémon GOを楽しんで頂ければと思います」とコメントし,発表会を締めくくった。

 発表会後には質疑応答も行われたので,その様子もお伝えしていこう。

――Pokémon GOはどのようなゲームなんですか?

石原氏:
 スマートフォンを持って町に出て,ポケモンを見つけてゲットしたり,バトルをしたりするゲームです。Ingressとポケモンを遊んでいるとイメージしやすいのではないでしょうか。

――スマートフォン用アプリということで,これまで3DSで展開してきたシリーズと競合しませんか?

石原氏:
 それは長らく議論してきたポイントでもあります。ただ,いかにしてゲーム人口を拡大していうかというテーマにおいて,競合するというよりは相乗効果があると考えています。

――サービス形態はどうなるのでしょう。

石原氏:
 基本無料で,ゲーム内課金があるというスタイルを考えています。課金方法は,みんながフェアに遊べるような,多くの人が薄く広い課金するという方向を想定しています。少数の人間が射幸心で高額課金するのとは真逆の方向で仕組みを考えていきたいです。

――サービス地域と対応言語は?

石原氏:
 サービス地域としてはワールドワイドとなります。ポケモンと同様,可能な限り複数の言語に対応したいと考えています。

――Ingressでは富士山頂にポータルがあったりするが,Pokémon GOでも行きづらい場所にレアなポケモンがいたりするのでしょうか。

石原氏:
 親子で遊べるゲームとして,屋外でどういう遊びが適しているのか,交通の問題などに関しても長い議論をしました。Ingressにおいて,どういう場所にポータルが作られ,どのようにコントロールフィールドが作られていくかといったデータを受け取っているので,ポケモンにとっての安全性や,家族と遊ぶ面白さを表現できるようにしていきたいと考えています。

――Pokémon GO Plusの価格はいくらになるのでしょう。

石原氏:
 価格については現時点では申し上げられません。できるだけお求めやすい価格でお届けできるよう,任天堂さんと協力しています。Pokémon GO Plusの有無でそれほど差を設けるつもりはなく,持っている人がちょっと得をするようなものになります。

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