連載
ハロー!Steam広場 第89回:通勤ラッシュのごとく押し寄せる英雄どもを撃退していくタワーディフェンス「Dungeon Warfare」
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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,購入したゲームが起動しなかったときほど燃える上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第89回は,ダンジョンの入口から大量に流れ込んでくる英雄どもをトラップでお出迎えするタワーディフェンス「Dungeon Warfare」をメインに紹介しよう。群がる英雄を範囲系の罠でまとめて葬る爽快感が病み付きになる。このほか,魔法使いがスタイリッシュにダンジョンを駆け抜ける「Wizard of Legend」もあるので,お見逃しなく。
大軍で押し寄せる英雄を大量のトラップで手厚くもてなすタワーディフェンス「Dungeon Warfare」
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今回は,インディーズ系デベロッパのValsarが手掛ける,ダンジョンを舞台にしたタワーディフェンスゲーム「Dungeon Warfare」を紹介しよう。プレイヤーはダンジョンロードとなり,自軍の拠点であるダンジョンに攻め入ってくる英雄どもを,さまざまなトラップで歓迎してやるのだ。
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本作は,Wave毎にやってくる敵軍がゴール地点にたどり着く前に,設置したトラップで撃退していくという,タワーディフェンスとしてはオーソドックスなルールを採用している。倒した敵が落としたお金でトラップを増築していき,アリ一匹通さないトラップ要塞を築きあげることができれば,ダンジョンロードらしくふんぞり返って眺めているだけでも,英雄どもを完膚なきまでに叩きのめせる。
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本作における最大の特徴は,Wave毎にやってくる敵の数が多いという点だ。1Waveめは,ジャブ程度に10体ほどの敵が進行してくるだけだが,それ以降はwaveを重ねる度に数が倍以上に膨れ上がり,終盤はどう見ても英雄というよりサラリーマンの通勤ラッシュである。
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ただ,数が増えたからといって個々のステータスが上がるわけではないので,弱い敵は弱いままであるという部分が本作のミソになる。弱い敵が弱いまま群れで流れ込むので,当たり判定の広いトラップなどを設置しておけば,それだけ多くの英雄どもをまとめて葬り去れるので,ハック&スラッシュにも似た“爽快感”が得られるのだ。
ボルトトラップによる貫通矢で直線上の敵を一掃したり,押し出しトラップの目の前に来た敵をまとめて奈落の底に落としたりと,普通のタワーディフェンスでは味わえない爽快感が本作のウリといえるだろう。
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また,刺さった相手を引き寄せるハープーントラップや,相手を遠くに飛ばすスプリングトラップなど,動作しているのを眺めるだけでも楽しめるユニークなトラップも多く,こういったトラップを大量に設置していくと,しまいにはダンジョンが英雄の亡骸を量産するライン工場へと姿を変える。かくして,プレイヤーはダンジョンロードから工場長へと変貌することになるのだ。
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話は前後してしまうが,本作はステージ選択式になっており,ステージを進めるたびに新しいトラップが増えていく仕組みになっている。また,ステージを選択したときに,ルーンを使って難度を好みに調節することも可能だ。ルーンは全部で12種類あり,ゴール地点の耐久値を1にしたり,敵の移動スピードを上げたりと,ステージを難しくするものが大半だが,そのぶん獲得経験値が増えるので,挑戦してみる価値は十分にある。
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経験値を溜めてレベルを上げると,ステージ開始時の所持金が増えるので,高レベルになると最初から大量のトラップを設置できるようになる。また,レベルを上げたりステージをクリアしたりすると,トラップの基礎能力を強化するジェムがもらえる。本作は,この2つのやり込み要素をモチベーションに長く遊べるタイトルなので,タワーディフェンス好きの人はどっぷりと浸かってみよう。
「Dungeon Warfare」Steamページ(980円)
ランダム生成のダンジョンを魔法使いがハイスピードで駆け抜けるアクションゲーム「Wizard of Legend」
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「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,カリフォルニアに在住するに在住する2人の学生によって立ち上げられたインディーズ系デベロッパ,Contingent99が手掛ける「Wizard of Legend」を紹介しよう。
本作は,Lanova王国で行われる魔法評議会によって,熟練魔法使いになるための試験に招待された若い魔法使いが主人公の2Dアクションゲームだ。プレイヤーはこの魔法使いを操作して,自動生成されるダンジョンをひたすら突き進むことになる。
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ゲーム中は,4つの魔法を切り替えて戦うようだが,魔法使いとは思えないほどスタイリッシュかつスピーディに展開される戦闘がとても印象的で,詠唱もせず次々と派手な魔法を繰り出す姿は,すでに熟練魔法使いなのではと思ってしまうほど。そのプレイシーンが確認できるムービーも公開されているので,さっそく見てみよう。
ムービーを見ているだけでも,楽しげな雰囲気が伝わってくるが,この戦闘スピードで4種類の魔法を使いこなすとなると,操作はかなり忙しくなりそうだ。
本作はすでにGREENLIGHTを通過しており,リリースは2016年中旬を予定しているとのこと。興味のある人はお気に入りに登録しつつ,今後の動向に目を光らせておきたい。
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「Wizard of Legend」GREENLIGHTページ
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