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ハロー!Steam広場 第83回:動物王国の覇権争いをミニチュアスケールで描くストラテジーゲーム「Armello」
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印刷2015/09/29 12:10

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ハロー!Steam広場 第83回:動物王国の覇権争いをミニチュアスケールで描くストラテジーゲーム「Armello」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,グラフィックスカードの排熱を利用して髪の毛を乾かす上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第83回は,動物達の王国で巻き起こる覇権争いをミニチュアゲーム風に描いた「Armello」をメインに紹介しよう。誰よりも早く玉座を勝ち取るというシンプルなルールと,ダイスやカードを使ったボードゲームのようなプレイフィールが特徴だ。このほか,非同期型のマルチプレイを採用するSFアクション「ARC Continuum」もあるので,お見逃しなく。



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英雄となった動物達が玉座を賭けて争うストラテジーゲーム「Armello」


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 今回は,オーストラリアのインディーズ系デベロッパ,League of Geeksが手掛ける「Armello」を紹介しよう。

 本作は,動物達が築き上げたアルメロ王国を舞台にしたストラテジーゲームだ。おとぎ話の世界観をボードゲームに落とし込んだようなデザインになっており,英雄となった動物達の戦いが描かれていく。
 ゲームのルールは,穢(けが)れの力に魅了されたアルメロ国王を倒して,誰よりも先にその玉座についた英雄の勝ちというシンプルなもので,プレイヤーを含めた4人の英雄達が玉座を賭けて争うことになる。

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 戦いの舞台となるアルメロ国のフィールドは,六角形のマス(ヘクスタイル)で区切られており,各タイルには町や森やダンジョンといったオブジェクトが配置されている。そして,フィールドの真ん中でひときわ存在感を放っているのがアルメロ国の宮殿であり,英雄達はこの宮殿を目指してタイルを進めていくのだ。

登場する英雄はすべて動物がモチーフになっている。どの英雄でプレイするかはプレイヤーの自由だ
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 ゲームの進行はターン制となっており,プレイヤーは毎ターン補充されるAP(アクションポイント)を消費して,タイルを移動することになる。補充されるAPは3が上限となり,移動に1消費するので,1ターンにつき3タイル移動できる計算だ。例外として,山のタイルに限り2ポイント消費するのだが,そのぶん戦闘時にボーナスが付与されるといったメリットも存在する。

 また,フィールドはターンごとに昼夜が入れ替わり,時間帯によって占領している町からお金がもらえたり,英雄のステータスが変化したりする。このように,昼夜の概念も戦略の一部として組み込まれているため,戦略性の高さはなかなかのものだ。

町のタイルに英雄が足を踏み入れると,その町を占領できる。すでにほかの英雄によって占領済みの場合でも,そのタイルに英雄がいなければ簡単に“塗り変える”ことが可能だ
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 そして,本作の戦略性をさらに高めているのが,カードの存在である。昨今のボードゲームでは,クエストやアイテムがカードとして登場するものも多いが,本作もその例に漏れず,カードがゲームプレイの中核を担う重要な要素となっている。
 本作には,大きく分けて「アイテム」「呪文」「計略」の3種類のカードが用意されており,各プレイヤーは,毎ターン手札の上限までデッキからカードを引くことが可能だ。ちなみに,手札の上限は英雄の知恵の数値と同じとなる。

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 アイテムカードには武器や防具などが含まれており,装備すると戦闘関連のボーナスが英雄に付与される。呪文カードは,ほかの英雄に直接ダメージを与えたり,行動を妨害したりといった攻撃的なアクションが可能だ。計略カードは,タイルに罠を設置したり,ほかの英雄に盗賊を送りつけてゴールドを奪ったりできる。
 なお,いずれのカードも手札から使用する時にコストを払う必要がある。アイテムと計略カードは昼のターンに町から徴収できるお金を,呪文カードは夜のターンに補充される魔力をコストとして払うといった感じだ。

スクリーンショットだと伝わらないのが残念だが,本作に登場するカードにはすべてアニメーションが付いている。これを見るのも楽しみの1つ
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 また,上記のどれにも含まれない「従者カード」なるものも存在する。これは,町で発生するクエストのクリア報酬として入手できる特殊なカードであり,パーティスロットに組むことでさまざまなシーンで英雄にボーナスを与えてくれるのだ。

町に足を踏み入れるとクエストが発生することがある。クエストは,その内容に対してどのような行動を取るかというのを,2択から選ぶ形式だ。リスクの高い方を選べば,成功時に報酬が追加されるが,失敗すると体力を失うことになる
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 戦闘は,ボードゲームらしくサイコロを振って行われる。サイコロは六面体となっており,剣の目が出れば攻撃,盾の目が出れば防御,昼に太陽の目が出れば攻撃,夜に太陽の目が出ればミスといったあんばいだ。サイコロの数は,英雄の戦闘力の数値と同数となり,装備しているアイテムや,英雄の特性によって追加されたり,逆に相手のサイコロを減らしたりできる。

木のようなマークの目が出るとボーナスのサイコロがもらえる。穢れと呼ばれるワームのようなマークの目が出るとミスだ
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 冒頭では,国王を倒して玉座を奪えば勝ちと説明したのだが,実はそれ以外にも勝利条件は存在するので,あわせて紹介しておこう。

◯王殺しによる勝利
 フィールドの中央にある宮殿に侵入して王を倒すという,もっともスタンダードな勝ち方。ただ,宮殿の周りには強力な罠や衛兵が配備されているので,この勝利を目指すならば,それなりの準備が必要になる。

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◯精霊石の勝利
 フィールド上にランダムで出現する精霊石を4つ集めて,宮殿に入るという勝利方法。4つの精霊石を持った状態で王をクリックするだけなので一番平和的な勝利方法なのだが,それ以前に,ランダムで出現する精霊石を,ほかの英雄よりも先に4つ集めること自体が至難の技だったりする。

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◯穢れの勝利
 宮殿に侵入して王と戦うときに,彼よりも多い穢れで勝つという方法。穢れは毒のようなステータス異常の1つで,ベインと呼ばれるモンスターに倒されたり,ほかの英雄によるトラップや呪文カードで蓄積していく。穢れを持っていると毎ターンダメージを受けるというデメリットがあるので,あえてこの勝利を選ぶことはないだろう。
 なお,国王は最初から穢れを持っており,これは最後の勝利条件にも関わってくる。

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◯名誉の勝利
 国王が穢れによるダメージで死亡した場合,その時の“名誉リーダー”が勝者となる。名誉リーダーとは,ほかの英雄を倒したり,罠カードで奪ったりすることで増えていく名誉の数値が一番高い英雄のことを指す。また,名誉リーダーになると昼のターンに国王の元へと召喚され,特殊なイベントカードを選択できるというボーナスもある。
 ちなみに,ほかの英雄が国王と戦闘して相打ちになった場合も,その時の名誉リーダーが勝者になるので,王殺しによる勝利を狙う場合は注意しよう。

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 このように,勝利条件は全部で4種類ある。ほかの英雄を倒して名誉を稼ぎ,国王が自滅するまで待つのもよし,精霊石集めに精を出すのもよしで,どれを目指すかはプレイヤー次第だ。
 ちなみに筆者は,国王の体力が穢れに蝕まれて1になったところを攻めるという,卑怯な戦法を取ったにもかかわらず,あえなく同士討ちになってしまい,名誉リーダーだったネズミに玉座を持っていかれるという,苦い思いをしたことがある。あの時のネズ公のドヤ顔が今だに忘れられない。

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 すでにスクリーンショットからお気づきの人も多いかと思われるが,本作はすべてのテキストが日本語化されている。Steamで販売されているインディーズのストラテジーゲームで,日本語テキストがあるというのはなかなか貴重だ。加えて,ストーリー仕立てのチュートリアルも用意されているので,普段ストラテジーで遊ばない人でもすんなりとゲームになじめるはずだ。

チュートリアルでは,ゲームの遊び方とゲームの世界観を同時に学ぶことができる
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 また,最大4人でのオンライン対戦にも対応しており,Steamストアでは4人分のゲームコードが同梱された「Armello 4 Pack」も販売されているので,ストラテジーあるいはボードゲームに興味のあるフレンドがいるなら,玉座を賭けた戦いに誘ってみてもいいかもしれない。


「Armello」Steamページ(1980円)




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非同期型のマルチプレイを採用するSFアクションアドベンチャー「ARC Continuum」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はカナダのゲームデベロッパ,Akimbo Creationsが手掛ける「ARC Continuum」を紹介しよう。

 本作は,銀河を股にかけたお尋ね者の主人公が,ARCと呼ばれる古代の武器を使って,悪を倒していくアクションアドベンチャーゲームだ。ARCには,時間を操る力が宿っており,プレイヤーはこの力を駆使して戦うことになる。

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 本作には,「Dark Souls」や「Blood Borne」のような非同期型のマルチプレイが搭載されており,シングルプレイでのプレイヤーの行動が,ほかのプレイヤーの世界に影響を与えるようだ。また,ほかのプレイヤーの世界に飛び込んで,協力あるいは敵対することもできるという。

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 これ以上の情報は開示されていないため,はっきりとしたゲームの全体像は掴めないものの,コンセプト提示の段階でGREENLIGHTのコミュニティから高い評価を受け,すでにGREENLIGHTを通過しているので,Steamユーザーの期待値は高めといった感じだ。
 非同期型のマルチプレイがどのように活かされているのかなど,気になる部分も多いので,興味のある人はフォローボタンを押して動向を追ってみよう。


「ARC Continuum」GREENLIGHTページ

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