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ハロー!Steam広場 第60回:未来のアメフトなら相手を絞め落としても大丈夫! ストラテジックなスポーツゲーム「Frozen Cortex」
だけどやっぱり「Steam」が好きというよい子のみんな集まれー!「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,10秒以内にアメフトとラグビーの違いを5つ以上挙げられる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第60回は,試合シーンがとにかく派手な未来のスポーツゲーム「Frozen Cortex」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,選手であるロボット達の指揮を取り,チームを勝利に導くのだ。このほか,ヴァニラウェア作品に大きく影響を受けたという横スクロールアクションゲーム「THE VAGRANT」もあるのでお見逃しなく。
試合シーンをかっこ良く演出する未来のアメフトゲーム「Frozen Cortex」
今回は,イギリスのインディーズ系デベロッパMode 7が手掛ける「Frozen Cortex」を紹介しよう。本作は,同社が2011年にリリースした「Frozen Synapse」と同様に,プロット入力と同時ターン制を採用したストラテジーゲームだ。
ゲームタイトルからして,Frozen Synapseの続編と思われがちだが,同作が武装した小隊を指揮して戦うゲームだったのに対して,今回紹介するFrozen Cortexは,ボールを奪い合うスポーツゲームという,まったく違った内容になっている。
本作でフィーチャーされているのは,サッカーでもなければ野球でもない未来のスポーツだ。ルールはアメリカンフットボールに近く,ボールを持った選手が敵のディフェンスを掻い潜り,相手のゴールゾーンまで運んでポイントを取るというものになっている。
アメフトと大きく異なるのは,殴ったり蹴ったり,首を絞めたりといったラフプレイがある点だ。こういったラフプレイがルールで許されているのは,選手が“ロボット”だからだろう。
この未来のスポーツは特設スタジアムにて5対5で行われ,プレイヤーは監督としてチームの指揮を執る。試合はリアルタイムで進行するわけではなく,冒頭でもお伝えしたとおり,プロット入力と同時ターン制を採用したストラテジックなものになっているのが特徴だ。
試合中は,ボールを持つ選手が変わるごとに1ターン経過となり,12ターン経過した時点で獲得ポイントが多いチームの勝ちとなる。
得点方式は,ボールを持った選手が相手のゴールでタッチダウンすると7ポイント。また,ボールを持った選手が青く光るチェックポイントの上を通過すると2ポイントといった感じだ。
本作は,プレイヤーが戦略を練るための“Planning Phase”と,実際に試合を進める“Outcome Phase”の2つに分かれている。
Planning Phaseでは,敵チームを含めた選手の移動ルートや,パスコースなどをフィールド上に入力して,実際の動きをシミュレートすることが可能だ。シミュレートの結果が満足のいくものになっていれば,「PRIME」を押して戦略プランを試合に反映させよう。
一方のOutcome Phaseは,お互いの戦略プランがぶつかり合う,ゲーム中で一番盛り上がる場面だ。プラン通りに試合が動いた時の快感は格別だが,予測を誤れば,パスをカットされたり,移動ルートを妨害されたりと,一気に形勢が不利になる。こうした紙一重の攻防による緊張感が,プレイヤーを熱くさせてくれるのだ。
本作にはシングルプレイ用のリーグ戦が用意されており,シナリオに沿ってリーグを進めて,チームを強化していくなど内容も充実している。また,オンライン対戦では,AI相手とは一味違った読み合いが楽しめるのもポイントだ。相手の行動を予測して見事にタッチダウンを成功させた時の高揚感は病み付きになるので,ぜひ実際にプレイして味わってほしい。
ちなみに,本作を購入するとギフト用にもう1本付いて来る。ストラテジーゲームで見知らぬ人と対戦するのは気疲れしてしまうという人は,購入後にこの記事のURLをフレンドに送りつけて,「これどう? 一本余ってるんだよね」といった感じで,チラッと誘ってみてはどうだろうか。
「Frozen Cortex」Steamページ(2480円)
ヴァニラウェア作品に大きく影響を受けたという横スクロールアクションゲーム「THE VAGRANT」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,O.T.K Gamesが開発中の横スクロールアクションゲーム「THE VAGRANT」を紹介しよう。
本作は,「朧村正」や「ドラゴンズクラウン」といった,ヴァニラウェアの作品に影響を受けているとのことで,アートワークや,ゲーム内スクリーンショットからもそれがうかがえる。
また,さまざまな食材を調理して一時的にステータスを上げるシステムや,ルーンを使って武器の見た目や性能を強化する要素も用意されており,その仕様だけをまとめた紹介ページを作るなど,かなり気合を入れて開発に取り組んでいるようだ。
公開されているプレイムービーを見ると,プレイアブルキャラクター達が繰り出す派手なアクションシーンが確認でき,なるほどヴァニラウェア作品のツボがしっかり押さえられたゲームに仕上がっているという印象だ。
ちなみに,本作はKickstarterでのキャンペーンも実施しているので,興味のある人はムービーと合わせて確認しておこう。
「THE VARGRANT」GREENLIGHTページ
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