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「Hearthstone」の国際大会“HCT冬季選手権”がカリブ海のバハマで開催。リゾート地で繰り広げられたトッププレイヤー達の戦いをレポート
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印刷2017/03/28 15:00

イベント

「Hearthstone」の国際大会“HCT冬季選手権”がカリブ海のバハマで開催。リゾート地で繰り広げられたトッププレイヤー達の戦いをレポート

画像集#001のサムネイル/「Hearthstone」の国際大会“HCT冬季選手権”がカリブ海のバハマで開催。リゾート地で繰り広げられたトッププレイヤー達の戦いをレポート

 Blizzard Entertainmentがサービス中のデジタルTCG「Hearthstone: Heroes of Warcraft」PC / iOS / Android。以下,Hearthstone)のオフラインイベント「Hearthstone Championship Tour Winter Championship」(以下,HCT冬季選手権)が,現地時間の3月23日から3月26日にかけて,カリブ海のバハマで開催された。

 HCT冬季選手権は,南北アメリカ/ヨーロッパ/中国/アジア太平洋の4つの地域を代表するトッププレイヤーが一堂に介する,賞金総額25万ドルの国際大会である。
 各地域からは,それぞれ4名の選手が出場しており,それまでの戦績に応じてA〜Dのグループに振り分けられている。そして各グループから上位の2名が決勝トーナメントへ進出する形だ。

 大会会場が世界有数のリゾート地ということもあり,会場内のホテルに設けられた特設ステージではトッププレイヤー達がしのぎを削る一方で,ホテルが所有するプライベートビーチを散策したり,Blizzardのスタッフたちとの交流したり,対戦を行ったり,映画「ウォークラフト」の鑑賞会を行ったりと,参加者はさまざまな形でイベントを楽しんでいた。

会場となったホテルには,プライベートビーチなども設けられている。試合の合間などに軽く歩き回ってみたのだが,一面に広がるターコイズブルーの海を眺めていると,なんだか魂が浄化されるような気分であった
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Hearthstoneの有名配信プレイヤーなど,いわゆるインフルエンサーも参加していた。インフルエンサー達は公式のライブ中継を盛り上げるだけでなく,現地を訪れた一般来場客と親睦を深めるなど,連日連夜のイベントを存分に楽しんでいたようだ
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現地時間の深夜0時過ぎに行われた映画「ウォークラフト」の鑑賞会。鑑賞にあたりガイドが手渡されたのだが(右写真),これが元々ノリの良い来場客に大ウケ。オークにとっての座右の銘「ロクター オーガー!」や,マーロックの奇妙な叫び声などが会場内に響き渡った
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バハマは世界有数のリゾート地であり,現地の人達も底抜けに明るいのが印象的だった。本イベントに参加していた人達に話を聞いても,トッププレイヤーとの争いだけでなく,リゾート地の雰囲気を含めてイベント全体を楽しんでいたようだ
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画像集#006のサムネイル/「Hearthstone」の国際大会“HCT冬季選手権”がカリブ海のバハマで開催。リゾート地で繰り広げられたトッププレイヤー達の戦いをレポート
 HCT冬季選手権における試合のレギュレーションでは,出場選手が5体分のヒーローのデッキをあらかじめ提出することになっている。そして各試合の前に相手選手のヒーロー1体をBANしたうえでBO7,すなわち7本中4本を先取した側の勝利となる(※BO7=Best of 7の略)。
 また,1本を勝ち取ったヒーローはそれ以降使用不可になるため,4本を勝ち取るには(BAN分を含め)5体分のデッキに精通することはもちろん,相手がヒーローを繰り出す順番などを予測して,それに対抗するヒーローで出迎えるなど,深い読み合いが求められる試合形式でもある。


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 今回のHCT冬季選手権には,アジア太平洋地域のプレイオフを制した,日本のb787選手も出場したので,まずはその試合内容を振り返ってみたい。
 b787選手は,現環境でもっとも強力といわれる“海賊/アグロ”系への対抗をメインコンセプトにデッキを構築していた。具体的には“レノメイジ/レノロック/ミッドレンジシャーマン/レノプリースト”の各デッキで,「レノ・ジャクソン」を筆頭に「ハリソン・ジョーンズ」「酸性沼ウーズ」など,海賊アグロを相手に有利に展開できるカードを積極的に採用。そのうえで,同選手が強いこだわりを持っている“コントロールウォリアー”を加えた構成である。

 HCT冬季選手権の開幕直後に行われたグループAにおける,b787選手の第1試合は,Fr0zen選手(アメリカ)とのマッチ。b787選手によると,事前に提出されていたデッキを見比べたうえで,レノプリースト同士の戦いが勝敗を分けるとにらんでいたようだ。そして,3-3のフルカウント迎えた最終試合で,レノプリーストのミラーを迎えたものの,これを落としてしまった。

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 続いての第2試合は,中国から参加しているXHope選手とのマッチだ。XHope選手は0-3と先行するが,あともう1勝を獲得するには,最後に残ったデッキの海賊ウォリアーで勝たなければならない。ただ,上述したようにb787選手の構築は,海賊への対策を十分に練っており,実際にレノロックとレノメイジでXHope選手の海賊ウォリアーを下している。しかし,続いて挑んだミッドレンジシャーマンで,XHope選手の海賊デッキがうまく回ってしまい,b787選手は惜しくもグループリーグで姿を消すことになった。

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 後でb787選手に話を聞いたところ,世界大会の大一番という環境で,自分の持てる力はほぼ出し切れたとのこと。アジア太平洋地域のプレイオフのような悔いの残るミスは少なく,その点においては満足していたようだ。

 一方,b787選手が得意とするコントロールウォリアーに関して,2試合とも相手選手からBANを指定されたため,出場の機会がなかったのが残念だと語っていた。とはいえ,レギュレーションの仕様上,こればかりは仕方ないことでもある。
 むしろ,コントロールウォリアーは現在のトレンドから大きく外れているわけで,それにもかかわらず世界の頂点を競うという場で,相手選手から「もっとも相手にしたくないヒーロー」(=BAN)と認識されたことが,その実力を如実に表していたといえるだろう。

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 さて,HCT冬季選手権の大会全体に目を向けると,各グループステージをくぐりぬけて準決勝へと駒を進めたのは,SamuelTsao選手(台湾),ShtanUdachi選手(ロシア),DocPwn選手(カナダ),Fr0zen選手(アメリカ)の4名。そして決勝戦は,Fr0zen選手とShtanUdachi選手によるマッチとなった。

 両選手の選択ヒーローおよびデッキタイプは,Fr0zen選手がミラクルローグ/レノロック/ドラゴンプリースト/マリゴスOTKドルイド/フリーズメイジ(BAN),そしてShtanUdachi選手はミラクルローグ/レノメイジ/レノロック/アグロシャーマン/海賊ウォリアー(BAN)だ。

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 決勝戦の試合展開としては,Fr0zen選手がミラクルローグのミラーを初戦で制し,その後は両選手が交互に勝利するという一進一退の攻防となった。勝敗の行方は3-3の最終ゲームまでもつれこみ,最後に残ったヒーローは,Fr0zen選手がレノロック,ShtanUdachi選手がレノメイジである。デッキの相性としてはほぼ互角だ。

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 会場内が固唾を呑んで見守る中,ShtanUdachi選手は,このデッキの勝ち筋である呪文ダメージの上昇効果を着実に重ねていく。受け身となったFr0zen選手は「レノ・ジャクソン」でいったんは立て直したものの,ShtanUdachi選手は「アレクストラーザ」で一気に詰め寄る。そしてShtanUdachi選手は,次のターンで「パイロブラスト」「フロストボルト」「アイスランス」のコンボで17点のダメージを叩き出し,Fr0zen選手のレノロックを撃破。HCT冬季選手権の栄冠はShtanUdachi選手の頭上に輝いた。

 今回の各試合はTwitchによる公式配信が行われており,これには日本人のキャスターにより実況解説が盛り込まれている。試合の細部まで分かるので,気になる人は「こちら」のページから確認しよう(決勝戦は3:02:00辺りから開始)。

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 HCT冬季選手権はこれで終了となるが,Hearthstoneでは今回と同規模の国際大会が,年内にあと数回予定されている。そして,これらの各大会で好成績を収めた選手が「世界選手権」に出場し,そこで真の意味での世界王者が生まれるのだ。
 今回のHCT冬季選手権単体で見ても,e-Sporsのイベントして非常に大きな規模である。しかしながらBlizzardにとっては,これもまだ序の口といったところなのだろう。さすがは世界5000万人がプレイする,BlizzardのデジタルTCGといった印象を受けた次第だ。

画像集#020のサムネイル/「Hearthstone」の国際大会“HCT冬季選手権”がカリブ海のバハマで開催。リゾート地で繰り広げられたトッププレイヤー達の戦いをレポート

 そして,次のHearthstoneにおける国際大会として,「Hearthstone Championship Tour Japan Major」の開催が先日発表されている。Hearthstoneの次期拡張パック「大魔境ウンゴロ」のリリース直後ということで,レノ・ジャクソンを筆頭に現環境で猛威を振るっている多くのカードがスタン落ちするため,はたしてJapan Majorの開催時にはどのようなトレンドを迎えるのか,まったく予想ができない。エントリーの受付は4月7日から4月12日までとなっているので,興味のある人は応募の準備をしておこう。

「Hearthstone: Heroes of Warcraft」公式サイト

「Hearthstone: Heroes of Warcraft」ダウンロードページ

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